「SDR」の「特徴」 | 説明 |
---|---|
従来の映像規格 |
・ほとんどのテレビ放送 ・DVD ・Blu-ray ・一般的なウェブ動画(YouTubeの多くの動画など) などが「SDR」で制作されている。 |
表現できる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)が狭い |
「従来のテレビやモニターの性能」に合わせて作られているため、 表現できる明暗の幅が限られる。 「最大輝度」は、 「一般的」に、「100cd/m²(カンデラ毎平方メートル)程度」。 「明暗差」は、8bit(256段階)で表現される。 |
「白飛び」や「黒つぶれ」が起こりやすい |
「非常に明るい部分(太陽光など)」や、 「非常に暗い部分(影の中など)」の 「ディテール」が失われがち、 「真っ白」になったり、「真っ黒」になったりしやすい。 |
色域が狭い |
「表現できる色の範囲」が限られている。 「Rec.709」という「色域」が一般的。 |
「HDR」の「特徴」 | 説明 |
---|---|
最新の映像規格 |
・「4K」「8K」のテレビ ・一部のBlu-ray、 ・主要な動画配信サービス(Netflix, Amazon Prime Video, Disney+など) などで採用が進んでいる。 |
表現できる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)が広い |
人間の目で、 認識できる「色」「明暗」の幅に近づけることを目指した技術。 「最大輝度」は、「1000cd/m²以上」で、「最大10000cd/m²」まで対応可能。 「明暗差」は、 「10bit(1,024段階)」または「12bit」で表現され、 「SDR」の「約4倍以上」の階調で表現できる。 |
「白飛び」や「黒つぶれ」が少ない | 明るい部分から暗い部分まで、より多くの階調で表現できるため、細部のディテールが失われにくく、より自然で立体感のある映像になります。 例えば、強い日差しの当たる雲のディテールや、暗い部屋の中のわずかな光の表現などがSDRよりもはるかに豊かになります。 |
色域が広い | 表現できる色の範囲もSDRよりはるかに広いです(Rec.2020という色域が一般的)。より鮮やかで自然な色合いを再現できます。 |
特徴 | SDR (Standard Dynamic Range) | HDR (High Dynamic Range) |
---|---|---|
表現できる明暗の幅 | 狭い(従来のテレビの性能に合わせている) | 広い(人間の視覚に近づける) |
最大輝度 | 約100cd/m² | 1,000cd/m²以上(最大10,000cd/m²) |
明暗差(階調) | 8bit (256段階) | 10bit (1,024段階) 以上 |
白飛び/黒つぶれ | 起こりやすい | 起こりにくい、細部まで表現可能 |
色域 | 狭い(Rec.709) | 広い(Rec.2020) |
映像体験 | 従来の映像 | よりリアル、立体的、鮮やかで臨場感がある |
対応機器 | ほとんどのテレビ・モニター・再生機器 | HDR対応のテレビ・モニター、対応する再生機器・サービスが必要 |