「車」の「燃費」は、
「燃費モード」で確認できるが、
その車の、本当の「燃費」は、
調べてみないとわからない。
「使用した燃料量」で「走行できた距離」を割ることで、
「実質燃費」が把握できる。
「車」を「購入」する時に、
「パンフレット」に記載されている「燃費測定モード」というもの。
「燃費が良い」というのはわかるが、
詳しくは、
あまり良く知らない。
「燃費測定モード」というのは、
指定された測定環境で、
自動車が、燃料「1リットル」で走行できる距離を測定したもの。
現在の良く使用されている
「JC08モード」「WLTCモード」から、
国際基準となった「WLTCモード」へと移行しているらしい。
「WLTCモード」は、
「市街地」「郊外」「高速道路」を想定した走行モードで、
それぞれ測定しているので、
実燃費との誤差が開かないように工夫されている
燃費測定モードらしい。
詳しくは、
下記をご参照ください。
「公式WEB」で「確認」する方法
「自動車メーカー」の「公式WEB」には、
「車種」の「最新モード」の「燃費」が記述されている。
「車種」によって、
まったく「燃費」が異なる。
「同一車種」であっても「最新シリーズ」と「前シリーズ」でも異なる。
購入したら、
自分の車種の「パンフレット」「主要諸元表」などは、
ダウンロードして保有しておくと良い。
「ボディサイズ」「タイヤサイズ」「装備品」など、
「車用品」を購入するときに、
かなりの頻度で、必要になってくる「情報」も記載されている。
Back
「走行距離」「使用燃料量」から「実質燃費」を「確認」する方法
「実質燃費」は、
「車」の本当の「燃費」を把握することを意味していて、
「給油」した量と「走行距離」から算出することもできる。
「給油」と「走行距離」から「実質燃費」を算出する方法
・「満タン」になるように「給油」をする
↓
・「走行メータ」を「リセット」する
↓
・「燃料」がある程度の「量」が現象するまで走る
↓
・「満タン」になるよう「給油」し、「給油した量」を確認する
↓
・「走行メータ」を確認し、給油するまでに走行した「走行距離」を確認する。
↓
・「走行距離」を「給油量」で割り、「1L」あたりの「走行距離」を算出する。
Back
燃費測定「JC08モード」「WLTCモード」とは
燃費測定は、
自動車が、燃料「1リットル」で走行できる距離を測定したもので、
現在は、「JC08モード」「WLTCモード」が使用されていて、
国際基準となった「WLTCモード」へと移行している。
「WLTCモード」では、
「市街地」「郊外」「高速道路」を想定した走行モードで、
それぞれ測定しているので、
実燃費との誤差が開かないように工夫されている。
Back
現在までの燃費測定
車の燃費測定は、
1991年に定められていた「10:15モード」から始まり、
2011年4月から表示が義務付けられ、2013年3月以降に「JC08モード」へと統一され、
2018年10月より、国際基準となる「WLTCモード」が導入され、
現在に至る。
1991年に定められていた「10:15モード」は、
運輸省が1991年(平成3年)に制定した燃費測定モード。
しかし、
加速が緩やか過ぎたり、公道よりも速度が低いなどの条件で、
燃費測定をしていたため、
実際の走行との燃費情報とかなりの違いが発生していた。
徐々に、燃費情報としての信頼性が失ってしまい、
新しく「JC08モード(ジェイシー ゼロハチモード)」が採用されるようになった。
2011年4月から「JC08モード」の表示が義務付けられ、
2013年3月以降に「JC08モード」へと統一された。
「JC08モード」でも、
実際の燃費と、かなり数値が異なり、
「JC08モード」の「6割〜8割」ほどになっている。
状況や車種によっては、「5割」ほどのことも。
そこで、新たな燃費測定方法「WLTCモード」が採用されるようになる。
2018年10月より、
新たな燃費測定方法「WLTCモード」が採用され、導入されるようになった。
「WLTCモード」は、「国際基準」の測定方法で、
3通りの走行タイプで燃費が計測される。
Back
「10:15モード」とは
「10:15モード」は、
運輸省が1991年(平成3年)に制定した燃費測定モードで、
日本独自の測定方法。
使用するに連れて、
加速が遅かったり、速度が一般公道より遅かったりと、
実際の運転状況とかけ離れていたため、
測定値が、実際の燃費とはかなりの誤差が生じていた。
そのため、2011年4月から「JC08モード」が採用された。
10・15モードの測定方法は、
・エンジンが温まった状態(ホットスタート)による測定
などの方法が採用されていた。
Back
「JC08モード」とは
「JC08モード(ジェイシー ゼロハチモード)」は、
2011年4月から「JC08モード」の表示が義務付けられ、
2013年3月以降に「JC08モード」へと統一された。
「JC08モード」であっても、
実際の燃費は、「JC08モード」表記の「6割〜8割」ほど。
走行の仕方で、かなり異なる。
状況によっては、半分ほどになることもある。
「JC08モード」では、
より実際の走行パターンに近い測定法を実施し、
測定時間は、倍近く長くし、平均時速も早くなり、
最高速度は、「70km/h」から「80km/h」に引き上げられた。
重量区分も、「10・15モード」より「細分化」された。
「JC08モード」の測定方法は、
・エンジンが温まった状態(ホットスタート)による測定
・燃料も多く使用される暖気前のコールドスタート時の測定が「25%」加わる
・排ガスの測定
などの測定がされていた。
Back
「WLTCモード」とは
「WLTCモード」は、
「Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle」の略称。
2018年10月より、
新たな燃費測定方法「WLTCモード」が採用され、導入されるようになった。
「WLTCモード」は、「国際基準」の測定方法で、
3通りの走行タイプで燃費が計測される。
実際の走行にあった測定方法になっている。
走行タイプは、
・市街地モード = 信号・渋滞の影響を受ける比較的「低速」走行が中心の走行モード
・郊外モード = 信号・渋滞の影響をあまり受けない走行を想定したモード
・高速道路モード = 高速道路の走行を想定したモード
・WLTCモード = 「市街地」「郊外」「高速道路」の各モードを平均的な使用時間で配分・構成した測定をした数値
などの測定がされている。
Back
「燃費モード」の「燃費測定方法」
「燃費モード」の「燃費測定方法」は、
「燃費モード」によって、
燃費の測定方法が異なる。
「WLTPモード」での検査時の「試験自動車重量」は、
1:非搭載状態の「車両重量(空車重量+オプション装備)」(燃料タンク90%以上の燃料を含む)
2:運転者 100kg(運転者:75kg + 荷物:25kg)
3:その他の「乗員」「荷物」(「車両総重量」-「1」-「2」*「乗用車:15% or 貨物車:28%」)
で算出した「重量」が「車両重量」として、
燃費計算で使用される。
(「最大許容重量から(1)と(2)を引いた残りの重量に対して、乗用車の場合は15%、貨物車の場合は28%をかけたもの。乗車定員数や貨物の最大積載量などによって変化する。
「JC08モード」での検査時の「試験自動車重量」は、
1:非搭載状態の「車両重量(空車重量+オプション装備)」(燃料タンク90%以上の燃料を含む)
2:「運転者」+「同乗者」の計2名「110kg」
で算出される「重量」が「車両重量」となり、
燃費計算で使用される。
「燃費モード」の「試験自動車」の「車両重量」
WLTPモード | JC08モード |
非搭載状態の
「車両重量(空車重量+オプション装備)」
(燃料タンク90%以上の燃料を含む)
|
非搭載状態の
「車両重量(空車重量+オプション装備)」
(燃料タンク90%以上の燃料を含む)
|
運転者 100kg
(運転者:75kg + 荷物:25kg)
|
「乗員:110kg」
「運転者」+「同乗者」の「計2名」
|
その他の「乗員」「荷物」
(「車両総重量」-「1」-「2」*「乗用車:15% or 貨物車:28%」)
|
-
|
| |
テスト走行に当たっては、
走行するために必要な「装備」である
・エンジンオイルなどの「潤滑油」
・ラジエターなどの「冷却水」
・ウォッシャー液
などの「全量」を搭載した状態にする。
「WLTPモード」の燃費計算は「コールドスタート」
「WLTPモード」では、
燃費計算を始める時に、
「エンジン」の温度が、
「外気温」と同等にまで冷えた状態からの「エンジン始動」が義務化されている。
過去の燃費計算モード「JO8モード」では、
エンジンを暖める「暖機運転」を行った後に、
燃費測定をすることが「4回」の試験走行のうち、
「3回(75%)」まで許されていて、
残りの「1回(25%)」は、「コールドスタート」となっているとのこと。
「WLTCモード」と「JC08モード」は「燃費検査」の「走行距離」も異なる
「WLTCモード」と「JC08モード」は、
「燃費検査」の「走行距離」「走行環境」が異なっている。
「JC08モード」は、
日本の「都市部」を想定した、
「発進」「停止」が多い「都市部の走行」を中心に、
「燃費」の「測定走行」が行われている。
「WLTCモード」は、
「郊外」「高速道路」での「走行頻度」が高く、
「他国のデータ」も使用されている。
「WLTCモード」の「最高速度」は、
「JC08モード」よりも「高い」。
そして「高速走行」の時間も長い。
「アイドリング」の時間比率も半減するため、
「WLTCモード」の「平均速度」は、「1.5倍」ほど「高い」。
Back