【Windows】「ストレージ(記憶装置)」の「設定方法」「使い方」
【Windows】
「ストレージ(記憶装置)」の「設定方法」「使い方」
「ストレージ(記憶装置)」の「設定方法」「使い方」をまとめています。
「ストレージ(記憶装置)」は、
「OS」をインストールしていたり、
「PC」操作で使用する「データ」などを保存する
「PC」には欠かせないパーツの一つ。
新しく追加したり、
「OS」をインストールしたりするのに、
「設定」などを変更することもある。
「パーティション化方式」「ファイルシステム方式」「フォーマット方法」など、
色々と理解しておかないといけないことがある。
「ストレージ(記憶装置)」の「パーティション化方式」では、
「MBR」は、
最大「2TB」までの容量しか取り扱えないので、
自然と、「GPT」がこれからの主流になる。
「ストレージ(記憶装置)」の「パーティション化方式」を、
「MBR」「GPT」に変更する場合は、
基本的に、
「ストレージ」の中身は、「全消去」となる。
「OS」をインストールしている「ストレージ」を変更する場合は、
「再インストール」か、
「EaseUS Partition Master」などの
「専用ソフト」を使用して変更する。
詳しくは、
下記をご参照ください。
「ストレージ(記憶装置)」とは
「ストレージ(記憶装置)」は、
「HDD(ハードディスク)」「CD」「DVD」「USBメモリ」「フロッピーディスク」などの、
「ファイル」「画像」「音声」「テキスト」などの
情報を記憶しておくための装置。
「ドライブ」は、
「ストレージ(記憶装置)」の中にある
「記憶」する部品「メディア」に、
「ファイル」「データ」「画像」「音声」「テキスト」などの
情報を「書き込み」「読み込み」をする「装置」。
「メディア」は、
「ストレージ」の中で、
「ファイル」「画像」「音声」「テキスト」などを
記憶しておくための装置。
「HDD(ハードディスク)」でいえば、
記憶する「円盤」が「メディア」で、
「円盤(メディア)」に、
情報を「書き込み」「読み込み」する装置が「ドライブ」。
「メディア」「ドライブ」を一つにまとめた装置を「ストレージ」という。
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「ストレージ(記憶装置)」の容量を表す単位
「ストレージ(記憶装置)」の容量は、
技術と共に多くなっていき、
使用される「容量」を表す単位も、
増えている。
「TB(テラバイト)」の次は、
今では、なかなか聞かない単位ですが、
「TB(テラバイト)」も同じでしたね。
数年後には、
「TB(テラバイト)」の上の単位が当たり前になりそう。
「ストレージ(記憶装置)」の容量を表す単位
単位 | 容量 |
1KB(キロバイト) | 1024バイト |
1MB(メガバイト) | 1024KB(約100万バイト) |
1GB(ギガバイト) | 1024MB(約10億バイト) |
1TB(テラバイト) | 1024GB(約1兆バイト) |
1PB(ペタバイト) | 1024TB(約1000兆バイト) |
1EB(エクサバイト) | 1024PB(約100京バイト) |
1ZB(ゼタバイト) | 1024EB(約10垓(がい)バイト) |
1YB(ヨタバイト) | 1024ZB(約1𥝱(じょ)バイト) |
日本語での「数字」の「単位」
単位 | 読み方 | 単位の数 |
一 | いち | 1 |
十 | じゅう | 10 |
百 | ひゃく | 100(10の2乗) |
千 | せん | 1000(10の3乗) |
万 | まん | 10000(10の4乗) |
億 | おく | 10の8乗 |
兆 | ちょう | 10の12乗 |
京 | けい | 10の16乗 |
垓 | がい | 10の20乗 |
𥝱 | じょ | 10の24乗 |
穣 | じょう | 10の28乗 |
溝 | こう | 10の32乗 |
澗 | かん | 10の36乗 |
正 | せい | 10の40乗 |
載 | さい | 10の44乗 |
極 | ごく | 10の48乗 |
恒河沙 | こうがしゃ | 10の52乗 |
阿僧祇 | あそうぎ | 10の56乗 |
那由他 | なゆた | 10の60乗 |
不可思議 | ふかしぎ | 10の64乗 |
無量大数 | むりょうたいすう | 10の68乗 |
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「ストレージ」の「パーティション形式」とは
「HDD」「SSD」などの
「ストレージ」の「パーティション形式」は、
「データ」を保存する形式を指定するもの、
「パーティション形式」によって、
「Windows」などの「OS」が、
「HDD」「SSD」などの「ストレージ」に、
アクセスする方法が決まる。
「パーティション形式」がなければ、
「HDD」「SSD」などの「ストレージ」を利用することができない。
「MBR」「GPT」は、
最も利用されている「パーティション形式」。
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「ストレージ」のパーティション形式「MBR」「GPT」を確認する方法
「ストレージ」の
パーティション形式「MBR」「GPT」を確認する方法は、
「PC」の「ディスクの管理」を使用して確認できる。
「ストレージ」のパーティション形式「MBR」「GPT」を確認する手順
・「PC」アイコンを「右クリック」する
↓
・「管理」を選択
↓
・左メニューの「ディスクの管理」を開く
↓
・確認したいディスクを右クリックする
↓
・「プロパティ」を選択する
↓
・「ボリューム」を選択する
↓
・「パーティションスタイル」の右側に、「GUIDパーティションテーブル(GPT)」または「マスターブートレコード(MBR)」が表示される
↓
・確認できたら「終了」
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「ストレージ」のパーティション形式「MBR」「GPT」の違い
「ストレージ(記憶装置)」のパーティション形式には、
「MBR」と「GPT」がある。
「MBR」と「GPT」の違いは、
作成できる「プライマリパーティション」が、
「MBR」は、「最大2TBまで」。
「GPT」は、「最大2TB以上も可能」。
かの違い。
「HDD」「SSD」の容量が「2TB」以上である場合は、
「GPT」を採用する必要がある。
「Windows11」では、
時代と技術が進み、
さらなる大容量データの時代が到来することを考え、
「GPT」でないと、
「Windows11」をインストールできないようになったようです。
「MBR」と「GPT」の違い
パーティション形式 | 説明 |
MBR |
「MBR(Master Boot Record)」は、
「Master Boot Record(マスターブートレコード)」の略語。
標準の「BIOSパーティションテーブル」を使用する方式。
「ブートモード」は、「BIOS」をサポート。
「1983年」に、「IBM PC DOS 2.0」で初発表された
古い「パーティション形式」。
ドライブの一番先にあるセクターの名前で名付けられている。
「Windows OS」での「MBR」方式では、
「単一パーティションあたり最大2TB」までしかサポートできない。
「プライマリパーティション」は、「最大4つ」までとなっている。
「MBR」で、多くのパーティションを作成する場合は、
1つの「プライマリパーティション」を「拡張パーティション」にする必要がある。
「拡張パーティション」は、「128」以上の「論理ボリューム」が作成できる。
|
GPT |
「GPT」は、
「GUID(Globally Unique Identifier)パーティションテーブルディスク」の略語。
拡張できる「ファームウェアインタフェース(EFI)」を使用する方式。
「ブートモード」は、「UEFI」をサポート。
「GPT」ボリュームは、
「MBR」ディスクよりも最大容量が大きく、
「2TB」以上の「プライマリーパーティション」を扱う場合は、
「MBR」ではできないので、「GPT」を採用するしかない。
「Windows11」では、「GPT」の「ストレージ」に
「Windows11 OS」をインストールすることができる。
「GPT」では、「MBR」での「4つのプライマリパーティション」の上限が解除されている。
「Windows 8」より古いバージョンでは、
「Windows 64ビットシステム」しかサポートできない。
|
「MBRディスク」の基本構造
MBRセクター |
「MBR」と「GPT」の共に、
ディスクの一番先頭にあるセクター「MBRセクター」。
「MBRセクター」のサイズは、「512バイト」。
・マスターブートコード(446バイト)
・ディスクパーティションテーブル(DPT、64バイト)
・ブートサイン(2バイト)
が含まれている。
「MBRセクター」は、
「ストレージ」の「構成」を記録している。
「MBRセクター」が「損壊」「消失」すると、
「ストレージ」が利用できなくなる。
「損壊」「消失」した場合は、
「MBRセクター」を再構築して、
再度利用できるようにする。
|
パーティション |
「ストレージ」にデータを保存するには、
複数のパーティションを作成する必要がある。
「MBRディスク」には、
・プライマリーパーティション
・拡張パーティション
という
「2種類」の「パーティション」のみが作成できる。
「プライマリーパーティション」は、
・データを保存
・オペレーティングシステムのインストール
などが可能。
「拡張パーティション」は、
「プライマリーパーティション」とは異なり、
・ドライブレター
・ファイルシステム
が含まれる。
「拡張パーティション」の容量を利用するには、
「拡張パーティション」を「ロジカルパーティション」に分ける必要がある。
「ディスクパーティションテーブル」の容量は、「合計64バイト」。
「パーティションの情報」は、「16バイト」なので、
「MBRディスク」には、「最大4つ」のパーティションが作成可能。
「MBRディスク」に、
「4つ以上」の「プライマリーパーティション」を作成すると、
「エラー」が発生する。
「最大4つ」以上のパーティションを作成したい場合、
「1つのプライマリーパーティション」を「拡張パーティション」にし、
「ロジカルパーティション」を作成する必要がある。
「1つの拡張パーティション」には、複数なパーティションが作成可能。
|
「GPTディスク」の基本構造
保護MBR |
「GPTディスク」でも、一番先頭にあるセクターは、「MBRセクター」。
意味合いが、「MBRディスク」とは異なり、
「GPTディスク」の「MBRセクター」は、
「保護MBR」とも呼ばれ、
「MBRディスク」のみにサポートするツールが、
「GPTパーティション」を破壊することを防ぐ機能を持っている。
|
プライマリーGPTヘッダー |
「GPTディスク」の「2番目のセクター」は、
「プライマリーGUIDパーティションテーブルヘッダー」が保存されている。
「プライマリーGUIDパーティションテーブルヘッダー」は、
・パーティションテーブル」
・「パーティションエントリー」の場所とサイズ情報
・巡回冗長検査(CRC32)のチェックサム
が内包されている。
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パーティションエントリー |
「GPTディスク」の
「3番目のセクター」から「30-40番目のセクター(合計32個セクター)」の部分は、
「パーティションエントリー」となる。
一般的に、「GPTディスク」には、
「無制限」にパーティションが作成可能。
オペレーティングシステムによってパーティション数が制限される可能性がある。
例えば、
「WindowsOS」では、
パーティションエントリーのサイズは128バイト。
パーティションを最大128(32*512/128)個作成することが可能。
|
パーティション |
「GPTディスク」には、
「プライマリーパーティション」を無制限に作成可能なので、
「拡張パーティション」「ロジカルパーティション」が存在しない。
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バックアップパーティションエントリー/プライマリーGPTヘッダー |
「GPTディスク」は、
ディスクの最後にある
「プライマリーGPTヘッダー」と「パーティションエントリー」を
自動的にをバックアップする。
これはGPTディスクがMBRディスクより安全性と信頼性が高い原因です。
「GPTヘッダー」「パーティションテーブル」が破損した場合、
バックアップされたデータから、データを復元してくれる可能性がある。
|
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「コマンド」でパーティション形式を「MBR」から「GPT」に変更する方法
「WindowsOS」では、
「コマンドプロンプト」「パワーシェル」を使用して、
「コマンド」を使っての指示で、
「MBRドライブ」から「GPTドライブ」へと変換すること可能。
「MBRドライブ」から「GPTドライブ」へと変換するには、
「diskpart」コマンドで操作をして、
「MBRドライブ」「GPTドライブ」へと変更する。
「WindowsOS」の「インストールメディア」からも
「コマンドプロンプト」を起動して操作できるので、
「WindowsOS」が機能しないときに、
「再インストール」する前などにも操作できるので、
覚えておくと便利。
「コマンド」で「MBRドライブ」を「GPTドライブ」に変更する手順
・「GPTドライブ」に変換する「ディスク」のデータを「移管」「バックアップ」しておく(すべて消去するため)
↓
・「コマンドプロンプト」を開く(「WIN+R」を押し「cmd」と検索する)
↓
・「diskpart」と入力する
↓
・「list disk」と入力して、PC上のすべての「ディスク」を表示し、「ディスク番号」を確認する
↓
・「ディスク」の「GPT」項目に「*」があると「GPTドライブ」なので、「MBRドライブ」かを確認する
↓
・「select disk=0」(「0」は「ディスク番号」)と入力して、「ディスク」を指定する
↓
・「clean」と入力して、「ディスク」の中身をすべて「消去」する
↓
・「convert gpt」と入力して、「GPTドライブ」に変換する
・「convert mbr」と入力して、「MBRドライブ」に変換する
↓
・「list disk」と入力する
↓
・「ディスク」の「GPT」項目に「*」があり、「GPTドライブ」に変換されていることを確認する
↓
・「exit」と入力して「Diskpart」モードを終了する
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「ディスクの管理」で「MBR」「GPT」を変更する方法
「WindowsOS」の「ディスクの管理」でも、
「HDD」「SSD」などの「ストレージ」を
「MBR」「GPT」に変更することができる。
「WindowsOS」が、
問題なく起動していれば、
簡単に「MBR」「GPT」に変更可能。
だが、
変更する「ストレージ」の中身は、
すべて「消去」されるので、
「OS」をインストールしている
「ストレージ」の変更はできない。
「OS」をインストールしている「ストレージ」を変更する場合は、
「再インストール」か、
「EaseUS Partition Master」などの
「専用ソフト」を使用して変更する。
「ディスクの管理」で「MBR」「GPT」を変更する手順
・変更したい「ストレージ(HDD・SSDなど)」のデータを「移動」「バックアップ」する(中身のデータは全消去するため)
↓
・「PC」を「右クリック」する
↓
・「管理」を選択
↓
・「コンピューターの管理」画面の「記憶域 > ディスクの管理」を選択
↓
・変更したい「ストレージ」の「ボリューム」上で「右クリック」する
↓
・「ボリュームを削除する」を選択
↓
・変更したい「ストレージ」の「ボリューム」をすべて削除する
↓
・変更したい「ストレージ」の「名前」の上で「右クリック」する
↓
・「GPTディスクに変換」を選択する
・「MBRディスクに変換」を選択する
↓
・「GPT」に変換した「ストレージ」の「空ボリューム」上で「右クリック」する
↓
・「フォーマット」を選択して「フォーマット」し「ボリューム」を作成する
↓
・「フォーマット」が完了したら「終了」
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「内蔵HDD」を認識しない時の解決方法
ディスクドライブが見つからない場合は、
ディスクを接続している端子を変えてみる。
システムドライブの端子が2つあるマザーボードを利用していると、
2つ目のシステムドライブ端子に接続していたら認識されなかったこともある。
「内蔵HDD」を認識しない時の解決手順
・デスクトップかスタートメニューの「PC」アイコンを右クリック。
↓
・ポップアップメニューの「管理」を選択
↓
・画面の「デバイス マネージャー」を選択。
↓
・デバイスリストの「ディスク ドライブ」を選択。
↓
・ディスクドライブリストの中に、希望のディスクドライブがない場合、「ディスク ドライブ」を右クリック。
↓
・「ハードウェア変更のスキャン」を選択。
↓
・接続が問題なければ、大抵はディスクドライブが出てくる。
↓
・出てくれば終了。
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