「木製食器」の「仕上げ材」には、
・無塗装
・乾性油(クルミ油・エゴマ油)
・ミツロウ(食品衛生法に適合しているもの)
・ガラス塗装
・ウレタン塗装
・漆塗り
などがある。
食べ物を盛り付けたりする
「木製食器」の「仕上げ材」には、
安全性が確認されたものが使用されます。
通常の「ニス」などの「仕上げ材」は、
人の身体に悪影響を及ぼすので、
「食器」などに使う「木工製品」には使用できない。
「食器」などに使用する場合は、
「食品衛生法」に適合している必要があり、
「食品衛生法適合」の表記があることが必要。
「食品衛生法適合」の表記があっても、
「高熱」などを加えると、
「食品衛生法適合」基準から外れることもあるそうです。
詳しくは、各説明書をご確認ください。
食品衛生法の基準
「食品衛生法」の基準には、
・重金属や過マンガン酸カリウムの含有量
・塗料が乾燥した後の「塗膜成分」の安全性
などが含まれています。
認可されている塗料には、
「ウレタン塗料」が多く、
耐久性もあり、安価な所が受け入れられ、
多くの目的に使用されている。
「食器」にも、
調べてみると食品衛生法に関わる塗料の規制項目は、重金属や過マンガン酸カリウムの含有量などとなっています。そして、塗料が乾燥した後の「塗膜」の成分が安全であるかどうかが問題になっています。
認可されているものでよく目にする塗料は「ウレタン」です。ウレタン塗料は人工塗料で油性と水性があります。耐久性もあり安価なのでよく使われていることから、我が家の食器にもこの塗料が塗られていました。
人工的な素材なので、塗膜が固まったとしても成分の溶け出しや発散が気になろところですが、現実としてはやむを得ず使用しているものもあります。
「無塗装」での仕上げ
「無塗装」仕上げは、
何も「塗装」しない状態の
木材そのままの状態。
木材の持つ「調湿効果」「抗菌作用」などが十分に維持される。
「無塗装」の場合は、
「乾燥」に弱く、
食材や調味料の「水分」「色」「匂い」などが染み込む。
洗剤などの使用も推奨されておらず、
洗剤成分も染み込みやすい。
「乾性油(クルミ油・エゴマ油)」での仕上げ
「乾性油(クルミ油・エゴマ油)」は、
塗布後に、
乾きが速い「油」で、
木材にしみこみ、
しっとりとした風合いに仕上げてくれる。
完全に木材を覆う塗装ではないので、
「調湿効果」などの「木材」らしい特徴が維持される。
「蜜蝋(ミツロウ)」での仕上げ
「ミツロウ」での仕上げは、
表面をコーティングして、
さらっとしうた風合いに仕上げることができる。
完全に木材を覆う塗装ではないので、
「調湿効果」などの「木材」らしい特徴が維持される。
「ガラス塗装」での仕上げ
「ガラス塗装」は、
「ガラス」を常温で「液体状」にしたものを、
木材に染み込ませる塗装方法。
見た目が「無塗装」とほとんど変わらないのが特徴で、
「オイル」と同様に、
「調湿効果」などの木材の「効能」「香り」も維持される。
塗装が剥がれる心配もない、
注目されている塗装。
衝撃により、傷が付くので、
扱いには注意。
「ウレタン塗装」での仕上げ
「ウレタン塗装」は、
人の身体に影響がない「透明な樹脂(ウレタン)」で、
全体を覆う塗装。
「調湿効果」などの木材の「効能」「香り」などは、
閉じ込められてしまう。
使用し続けると、
塗装が薄くなり、剥がれることもある。
塗り直しが難しいので、
「消耗品」として考えておく必要がある。
塗装後は、
「ウレタン塗装」特有の匂いがあるので、
数日は乾燥させる。
「漆塗り」での仕上げ
「漆塗り」は、
伝統的な自然塗料「漆(うるし)」での塗装。
「漆(うるし)」には、
・耐水性
・耐酸性
・耐アルカリ性
・抗菌作用
などの効果がある。
食材の腐食も、「漆(うるし)」が防いでくれる。
しかし、
木材の風合いは残らず、
「漆(うるし)」で完全に覆われる。
修理も可能で、
「中性洗剤」などの「洗剤」も使用可能。
見つけた「食器」などにも使える「仕上げ塗料」
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