【DIY】「ナット」の豆知識

【DIY】
「ナット」の豆知識




「ナット」の豆知識をまといめています。




詳しくは、
下記をご参照ください。



「ナット」とは


「ナット」は、
「締結部品」の1つで、
「筒状」の「内径部分」に、
「ネジ山(雌ねじ(めねじ))」が掘ってある「ネジ部品」。

「ボルト」「ネジ」「ビス」等の
「雄ネジ(おねじ)」の溝が掘ってある
「ネジ部品」と組合わせて使用する。


「ナット」の形状は、
「六角ボルト(JIS B 1181)」
「袋ナット(JIS B 1183)」
などと呼ばれる「18種類」ほどある。
その中でも、
サイズのよって、
「M6(6mm)」
「M8(8mm)」
などの「めねじの径」で呼ぶ
「サイズ表示」もある。


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「ナット」の「種類」「形状」


「ナット」は、
主要なもので、
「18種類」ほどある。


主要な「ナット 18種類」の中でも、

「標準的なもの」=「10種類」
「特殊形状」「特殊用途」など=「8種類」

に分類される。



主要な「ナット 18種類」の特徴

種類規格特徴
標準的なナット「10種類」
六角ナットJIS B 1181 「六角ナット」は、
「正六角形」の「ナット」で、
「ナット」と略して呼ばれる
よく使われる「ナット」。
規格は、「JIS B 1181」。


「六角形」の部分を「スパナ」「六角レンチ」で締め付けて使用する。

用途は、
工業用から建築用まで様々。
最も多くのシチュエージョンで使用されている「ナット」。

「六角ナット」の規格は、「JIS B 1181」にて定められている。
一緒に使用することが多い「六角ボルト」は、「JIS B 1180」。
六角ナットの種類は、

「1種」=一般的に「六角ナット」と言われる標準的な「六角ナット」。片側のみ「面取り加工」されている。
「2種」=両側を「面取り」してある「六角ナット」。
「3種」=「厚みが薄いタイプ」の「六角ナット」。

などがある。
高ナットなし 「高ナット」は、

・長ナット
・ジョイントナット
・つなぎナット
・スペーサナット

などがあり、
「六角ナット」に比べ、
「全長が長い」のが特徴。

「プリント基板」などを
浮かせる為などに使用される「スペーサーナット」も
「高ナット」の一つ。

「つなぎナット」は、
「長さ」を出すために「雄ねじ同士」をつなげるための「ナット」


「高ナット」には、
「JIS規格」はなく、様々な長さがある。
六角袋ナット(袋ナット、キャップナット、化粧ナット)JIS B 1183 「六角袋ナット」には、
「袋ナット」「キャップナット」「化粧ナット」
などがある。
規格は、「JIS B 1183」。

「六角袋ナット」の特徴は、
「六角ナット」の「片面」が閉じており、
「蓋状」になっていて、
「ねじ穴」が貫通していないところ。

「袋状」になっていることから、
「袋ナット」を使用することで「雄ねじ」が露出せず、
「安全面」が向上する効果がある。


「六角袋ナット」を使用する注意点として、
長いネジを使用すると、「締め付け効果」が機能しないことがある。
締め付ける材料の厚みと、ネジの長さを考慮する必要がある。

「六角袋ナット」の種類には、
「六角ナット」と同様に、

「1種」=片側が面取りされている(あまり流通していない)
「2種」=両側が面取りされている
「3種」=厚みが薄いタイプ

などがある。
フランジナット(フランジ付き六角ナット)JIS B 1190 「フランジナット」は、
規格が、「JIS B 1190」。
規格上の名称は、「フランジ付き六角ナット」。

「フランジナット」は、
「六角ナット」「ワッシャー(座金)」が
一体になったような形状の「ナット」。

「六角ボルト」本体に、
「フランジ形状」の羽根が付いていることから
「フランジナット」と呼ばれる。
「ワッシャー」を挟む、
連続的な作業に適している。
アイナット(吊りナット)JIS B1169 「アイナット」は、
規格が、「JIS B1169」で、
「吊りナット」という別称がある。

「アイナット」は、
頭が「輪状」になっている「ナット」。

「アイボルト」と同じ頭の形状だが、
「アイボルト」が「雄ねじ」で、「アイナット」は「雌ねじ」。

「アイボルト」は、
頭の「穴」に「ワイヤーロープ」や「スリング」などを通し、
吊るして使用するなどの用途がある。

「機械」「設備」などの重量がある物を「設置」「移動」する際に、
「アイナット」を活用することが多くある。
蝶ナット(ウイングナット)JIS B 1185 「蝶ナット」は、 規格が「JIS B 1185」で、
「ウイングナット」という別称もある。

「蝶ナット」は、頭に「蝶」のような「取っ手」が付いている「ナット」。
その取っ手の形状から「ウイングナット」という別称もある。

工具を使わなくても手で締め付けることができる。
「締め付け」「緩め」を簡単にできる。

「蝶ボルト」と同じ頭の形状ですが、
「蝶ボルト」が「雄ねじ」で、「蝶ナット」は「雌ねじ」。
溝付ナット(キャッスルナット)JIS B 1170 溝付ナット JIS B 1170(キャッスルナット) 溝付ナットとは、六角ナットに溝が付いた形状のナットです。 ボルトに貫通穴を開けて、ナットの溝と貫通穴にピンを通すことで緩み止め機能を発揮します。 ※溝付ナットの購入・サイズの検索はこちら
溶接ナット 「溶接ナット」は、 「金属板」などに「溶接」をすることで、
固定する「ナット」。

「溶接」が簡単にできるように、
「接着部分」が「板状」になっていたり、
六角の部分に「ツバ」が作ってあったりする。

「溶接ナット」の他に、「ウェルドナット」「ウエルドナット」という名称もある。
ナイロンナット 「ナイロンナット」は、
「ナット」の「ねじ部分」に「ナイロンワッシャー」を内蔵している「ナット」。

ボルトの「雄ねじ」が「ナイロンリング」に「雌ねじ」を形成し、
しっかりと締め付けができる。
「ゆるみ止め効果」が期待できるナット。
ノブナット 「ノブナット」は、
締め付け部の反対側が「ノブ」になった「ナット」。

「工具」を使用しなくても、
簡単に「取り付け」「取り外し」が可能。
脱着が頻繁に行われる部分に良く使用される。
   
   
「特殊形状」「特殊用途」なナット「8種類」
インサートナット(鬼目ナット) 「インサートナット(鬼目ナット)」は、
外側が「雄ねじ」で、内側が「雌ねじ」になっており、
「プラスチック」「樹脂」などの「強度が弱い素材」に埋め込み、
その素材に「雌ねじ」を形成するため「ナット」。
「インサートナット」は、外側の返し部分の形状から「鬼目ナット」とも呼ばれる。

「インサートナット」には、
「樹脂」「プラスチック」の成型時に「埋め込むタイプ」
「樹脂」「プラスチック」に「ねじ込むタイプ」
の2種類がある。
エンザート(タッピングインサート) 「エンザート(タッピングインサート)」は、 「インサートナット」の一種。
外側が「雄ねじ」で、内側が「雌ねじ」になった「インサートナット」。
「下穴」をあけた「樹脂」「プラスチック」などに、 埋め込むことで素材に「雌ねじ」を形成する。

「インサートナット」に比べて、
両側を「ねじ形状」で締め付けるため、「引き抜き」「緩み」に強い。
スプリングナット 「スプリングナット」は、
「スプリングワッシャー」が「六角ナット」に取り付けられた「ナット」。

「スプリングワッシャー」の効果と同様に、 「緩み止め効果」が期待できる「ナット」。
四角ナット 「四角ナット」は、
頭の形状が「四角」の「ナット」。

あらかじめ用意された溝や器具に固定してからボルトやネジで締め付けるようにして使用されます。
皿ばね付ナット(皿ばねナット) 「皿ばね付ナット(皿ばねナット)」は、
「六角ナット」に「皿ばね」が付いた「ナット」。

外観は、
「フランジナット」と同じように見えるが、
「皿ばね」の反発を利用して、「ゆるみ止め効果」がある。
爪付きTナット(ウィット) 「爪付きTナット(ウィット)」は、
風車のような「爪」が付いた「ナット」。

「木工用」で使用され、「爪」が「木材」に食い込むことで、「固定」「締め付け」される。
板ナット 「板ナット」は、
頭の形状が「板状」になったナット。

「四角ナット」の種類の1つで、
「四角ナット」より「板厚」が広く薄い。

メーカーによっては、「四角ナット」「板ナット」と呼ぶ。
カレイナット 「カレイナット」は、六角の首下部分に溝が切られたナットです。 圧入方式で薄い板などの母材にナットを取り付けることができます。 溶接が難しいステンレス鋼板やアルミ鋼板に使用されることが多くあります。
   
   
特殊形状・特殊用途のナット8種類 一般用途ではあまり使わせることがない特殊形状のナットや特殊用途のナットについて解説します。 (※標準か否か、特殊か否かについては特に基準はありませんのでご了承ください。)


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