【食材】
「雲丹(ウニ)」の「基本情報」「食べ方」「保存方法」など
「雲丹(ウニ)」とは
「雲丹(ウニ)」は、
「ウニ綱」に属する「棘皮(きょくひ)動物」の総称。
「雲丹」の字は、
「ウニ」を加工した食品を示していて、
ウニ綱に属する棘皮動物としては、
「海胆」「海栗」「Sea urchin」という
表記になる。
「海胆」「海栗」は、
生の状態の時の名称。
「雲丹」は、塩漬けされたものの名称。
「雲丹」の
「雲」は、「集まる」という状態を意味し、
「丹」は、「赤い」という色の意味。
「雲丹(ウニ)」が属している「棘皮(きょくひ)動物」は、
「ウニ鋼」「ナマコ網」「クモヒトデ網」「ヒトデ網」「ウミユリ網」などの
5つの「網(仲間)」で構成されている。
「ヒトデ」「なまこ」も含まれている。
「棘皮(きょくひ)」は、
「トゲの皮」という意味で、
皮膚がトゲ状になっていることから
「棘皮(きょくひ)動物」と呼ばれている。
「雲丹(ウニ)」の体は、
「石灰質の骨板」が、密接し造られた球状の「固い殻」があり、
内部は、「体液」で満たされている。
その体液の中には、「消化管」「生殖巣」が含まれる。
「口」は、海底に接する殻面にあり、
「肛門」は、反対側の「背面」にある。
「長短」の差がある「棘(とげ)」を持ち、
その間にある「吸盤状の管足(かんそく)」を使用して移動する。
「雲丹(ウニ)」の「棘(トゲ)」は、
「身を守るため」「歩くため」「体を固定するため」
などに使用されている。
「雲丹(ウニ)」の「殻」「棘(トゲ)」は、
「炭酸カルシウム」で作られている。
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「雲丹(ウニ)」の「由来」
「雲丹(うに)」という名称の由来は、
はっきりと解明されていませんが、
「8世紀」ごろに書かれた「出雲風土記」には、
「ウニ」「カセ(ガゼ)」という名称が記述されているとのこと。
「8世紀」以前から「ウニ」という名称だったと予測されている。
古くは、「海丹」とも記載されていたとのこと。
「雲丹(うに)」の英語名は、
「Sea Urchin」といい、
直訳では、「海のいたずらっ子」という意味。
「粒雲丹」は、「grayny seaurchin roe」となる。
「フランス」では、
「雲丹」のことを、
「針ねずみ」「海の熊」という名称で読んでいる。
「ダーウィン」は、「雲丹」のことを「シー・エッグ」と表現する。
「雲丹(うに)」が食材として、
明記された最も古い記述は、
「西暦713年」に記された「風土記」。
日本が最古ではなく、
「西暦79年」に、「ヴェスヴィオ山」の大噴火によって、
地中に埋もれてしまった、
イタリアのナポリ近郊にあった
古代都市「ポンペイ」の遺跡から
「雲丹(うに)」の「殻」が出土しているとのこと。
どちらにせよ、
「雲丹(うに)」を食べる歴史は、
「2000年」ほどはあると考えられる。
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「雲丹(ウニ)」の「生息域」「生育期間」
「雲丹(ウニ)」が生息している場所は、
主に「海底」で、
「砂泥」に潜っている種類もいる。
種類によって、「深い場所」「浅い場所」に生息している。
深い場所に生息している「雲丹(ウニ)」には、
「アカウニ」などがいる。
浅い場所に生息している「雲丹(ウニ)」には、
「ムラサキウニ」などがいる。
最も深い場所で確認された「雲丹(うに)」は、「水深7340m」。
塩分を含まない「淡水域」では、
生息していない。
「雲丹(ウニ)」は、
「生殖活動」ができるようになる「大人」になるのは、
野生での生育では「約2年」。
餌をたくさん与えていると、半分の「1年」ほどで、
「生殖活動」ができる「大人」になるそう。
「雲丹(ウニ)」の「生存期間」は、
「種類」「環境」などにより、
大きく異なるが、
「100年以上」も生きる「雲丹(ウニ)」もいるらしい。
「雲丹(ウニ)」の「生育過程」は、
段階的に姿を変え、
「卵子」「精子」の放出(「精子」「卵子」ともに海に放出されて体外受精)
↓
「体外受精」
↓
受精卵
↓
プリズム形の「プリズム幼生」
↓
伸びた触手が裏返るように変容して「稚ウニ」となる
↓
成長し生育した「ウニ」となる
↓
「卵子」「精子」の放出
という過程を経て、
「雲丹(ウニ)」へと成長し、
子孫を残している。
「雲丹(ウニ)」の生存期間
「雲丹」の種類 | 生息域 | 生存期間 |
アメリカオオムラサキウニ | | 北アメリカ太平洋岸 | 100年以上
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バフンウニ | | 日本 | 7~8年
キタムラサキウニ | | 日本 | 14~15年程度
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