【洗濯物】
「衣服」に付着した「血液のシミ」を除去する方法
「血液のシミ」は、
頑固でなかなか落ちないことで有名。
「だいこんおろし」「セスキソーダ」「マジックリン」も使えるみたい。
「血液のシミ」の「特性」
「血液」の「成分」は、
「約90%」は「水分」。
残りの「約10%」は、
・「アルブミン」「グロブリン」「血液凝固因子」等の「タンパク質」
・少量の糖質
・脂質
・無機塩類
などで構成されている。
付着直後の「血液のシミ」は、
「冷水」で簡単に「洗い流す」ことが可能だが、
時間が経過すると、
「水分」がなくなり、
他の成分が凝固に付着してしまい、
「血液のシミ」は落ちにくくなる。
更に、
「熱」「日光」にさらされると、
「血液のシミ」は、
更に除去しにくくなる。
成分 | 説明 |
アルブミン |
血液中に「100種類以上」存在する「タンパク質(総タンパク)」の中で、
「約60%」ほどという、最も多く含まれる占める「タンパク質」。
「アルブミン」は、
主に「肝臓」で生成される「たんぱく質」。
「血漿タンパク」の中で、血管内に「水分」を保持する最大の働きをしている。
「血液中」の「水分量」を調整する重要な働きをしている。
血液中の「アルブミン」が低下すると、
血管の外に「水分」が漏れ出し、
「全身のむくみ」「腹水」「胸水(お腹や胸に水がたまること)」などの症状が出る。
|
グロブリン |
血液成分の中で、
「免疫」の機能を担当している成分らしい。
「水」には溶けないが、
「薄い塩類溶液」に溶け、
「熱」で「凝固」するという特性がある。
|
血液凝固因子等のタンパク質 |
「プロトロンビン」「フィブリノーゲン」などがある。
|
少量の糖質 | |
脂質 | 「酸性成分」 |
無機塩類 | |
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「血液のシミ」は「アルカリ性成分」で落とす
「血液」は、
「タンパク質」が主な成分で、
「血液のシミ」が除去しにくい原因となっている。
「タンパク質」を「除去」「分解」するには、
「アルカリ性成分」で行える。
「アルカリ性成分」は、
「タンパク質」の「構造」を緩め、
「分解」することができる。
「タンパク質」を「分解」することができる
「アルカリ性成分」を活用することで汚れを落とすことが可能。
「アルカリ性」の「洗剤」
pH値 | 性質 | 商品名 |
pH 7 | 中性 | 真水(参考) |
pH 8 | 弱アルカリ性 | 重曹 |
pH 9 | 弱アルカリ性 | セスキ炭酸ソーダ |
pH 10 | 弱アルカリ性 | 石鹸 |
pH 11 | アルカリ性 | オキシクリーン |
pH 12 | アルカリ性 | アルカリ電解水 |
pH 13 | アルカリ性 | カビキラー・キッチンハイター |
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「血液のシミ」はまず「水洗い」で落とす
「血液のシミ」は、
必ず「水洗い」で洗い落とします。
「お湯洗い」は、
血液成分を溶かして、
汚れを広げてしまいます。
初期段階では、
「お湯」で「血液のシミ」を洗うのは「NG」。
「血液中のタンパク質」を固まらせてしまうので、
「血液のシミ」を定着させてしまうそうです。
「血液のシミ」の場合は、
まず、「水洗い」を必ずして、
落ちなかった場合に、
次のステップに進みます。
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「血液のシミ」は「大根おろし」で落とす
「大根おろし」には、
「アミラーゼ」という
「タンパク質」を分解する成分が含まれている。
「血液」の「タンパク質」を分解することで、
「血液のシミ」を除去することができる。
「水洗い」でも落ちない「血液」の汚れは、
「大根おろし」を使用して、
落とします。
「大根おろし」を「ガーゼ」などの「布」で包み、
「血液のシミ」の部分を優しく叩くように、
「大根おろしの成分液」を染み込ませる。
しつこい「血液のシミ」の場合は、
少し時間を置きます。
目に見えて、
「血液のシミ」が除去されたら、
「水洗い」をして終了です。
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「血液のシミ」は「マジックリン」で落とす
「マジックリン」には、
「大根おろし」に含まれる
タンパク質分解酵素「アミラーゼ」と似ている成分が含まれている
なので、
「血液のシミ」を落とすことができる。
「血液のシミ」の部分に、
「マジックリン」を吹き付けて、
そのまま時間を置くだけでよい。
「スポンジ」を使って、
「叩く」ように落としても良い。
水で洗い流して、
「血液のシミ」が、少し残っているなら、
同じ作業を繰り返す。
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「血液のシミ」は「セスキ炭酸ソーダ」で落とす
「セスキ炭酸ソーダ」は、
「アルカリ性」なので、
「タンパク質」を分解する効果があり、
「血液のシミ」に効果的。
「セスキ炭酸ソーダ」は、
「アルカリ性」が強いですが、
「漂白力」はそれほど強くないので、
「洗濯物」全般に使用できる。
「色もの」の「衣類」に使用するなら、
「塩素系洗剤」では、
「色」まで落としてしまう可能性があるので、
「セスキ炭酸ソーダ」「重曹」などを使用するのが良い。
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「血液のシミ」は「塩素系洗剤(カビキラー)」で落とす
「塩素系洗剤」は、
「タンパク質」の分子構造を変化させ、
「分解」することで、
「タンパク質の汚れ」を落とす。
「塩素」は、
強力な「酸化剤」なので、
「タンパク質」の「ペプチド結合」を切断して、
「アミノ酸」へと「分解」する。
「アミノ酸」になることで、
「水分」に溶けやすく、混ざりやすくなる。
ゆえに、「タンパク質の汚れ」を綺麗に除去することができる。
「塩素系洗剤」には、
「界面活性剤」も含まれていて、
「油」と「水」を混ぜて「乳化」させて、
浮かび上がらせる作用もあり、
その力も加わり、
「タンパク質の汚れ」を更に「除去」しやすくしてくれる。
「塩素系洗剤」は、
「タンパク質系の汚れ」を除去するのに、とても適している。
「塩素系洗剤」の主成分は、
「次亜塩素酸ナトリウム」を主成分としていて、
高い「殺菌力」「漂白力」を持っている。
「塩素系洗剤」の種類
・カビキラー
・キッチンハイター
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最強の「血液のシミ」を落とせる「洗剤」は.......
実践してみて、
「血液のシミ」に効果的な「最強」の「洗剤」は、
「塩素系洗剤」でした。
「血液のシミ」の場所に吹きかけて、
「10分ぐらい」で、痕跡が見つけられないぐらい綺麗になりました。
「白い衣服」ならば、「血液のシミ」には「塩素系洗剤」です。
「色のある衣服」であれば、「セスキ炭酸ソーダ」が「最強」の洗剤でした。
「色のある衣服」の場合は、
「塩素系洗剤」では、
「色」まで落としてしまうぐらいの「漂白効果」がある。
「セスキ炭酸ソーダ」は、
「漂白効果」はあるが、「強く」はない。
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