漬物名 | 説明 |
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千枚漬 |
「千枚漬け」は、 薄切りにした「聖護院かぶら」を、 「浅漬け」にしたもので、 「京都」の「冬」を代表する「漬物」 として知られる。 「千枚漬け」の発祥は、 「江戸時代」の終わり頃に、 「宮中」の「料理人」だった「大黒屋(大藤)藤三郎」が、 「聖護院かぶら」を使った「新しい漬物」を創作したことがきっかけ。 「千枚漬け」は、 「発酵」をさせず、 「聖護院かぶら」に「味付け」をして仕上げる。 簡単にできて、 美味しく、繊細な味付けは、 とても人気となり、 「京都の漬物」として定着していった。 「千枚漬け」という「呼び名」は、 「漬物容器」の「1樽」を満たすのに、 「1000枚」ほど必要になるという 「噂話」から付いた「呼び名」らしい。 |
しば漬 |
「しば漬」は、 「茄子」「茗荷」などに、 「大原特産」の「紫蘇」を加え、 「乳酸醗酵」をさせた「漬物」。 「色鮮やかさ」と「美味しさ」が魅力の「漬物」として、 「京都」の代表的な「漬物」として定着している。 「胡瓜」「茄子」を「酢漬け」にしたものと区別するため、 「京しば漬」「生しば漬」とも呼ばれる。 「しば漬」の歴史は古く、 「源平合戦」の終息後、「清盛」の実娘「徳子」が、 「大原」の「寂光院」に住んでいた時に、 村人から献上された里の「漬物」だったものを、 とても気に入り「紫葉漬け」と名付けたことがきっかけで、 「漬物」として知られるようになっていったらしい。 |
すぐき |
京野菜の「酸茎菜(すぐきな)」を、 「天秤漬け」という方法で、「塩漬け」にしたもの。 「塩漬け」にした「酸茎菜(すぐきな)」を 「室(むろ)」に入れ、「乳酸醗酵」させたもの。 「酸味」が強いのが特徴の「漬物」。 「上賀茂神社」の「社家」ゆかりのものだった 「酸茎菜(すぐきな)」は、 歴史が古いが、 長い間「栽培方法」「製法」が「門外不出」だった。 「約300年」ほど前に、 「飢饉」が発生し、 「人々」を救済するために、 「製法」を公開したのがきっかけで、 「漬物」として世の中に浸透していった歴史がある。 |