【Illustrator】「メッシュ」の使い方

【Illustrator】
「メッシュ」の使い方







はじめに



「Illustrator」で、
複雑なグラデーションを採用することができる便利な「メッシュ」機能ですが、
「メッシュ」を解除する機能がない。

「メッシュ」を解除するには、 「オフセット」機能を使って解除することができます。
オフセット値を「0」にすることで、
「メッシュ」機能をなくした輪郭だけのパスにすることができます。


「アンカー」が非常に多いことがありますが、
「パス」を「単純化」すると、
「アンカー」を少なくすることができる。


非常に便利なので、
よく使うし、使える手法。


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「メッシュ」とは



「Illustrator」の「メッシュ」は、
「グラデーション」をより細かく、自由にコントロールするための「機能」で、
「リアル」「繊細」な「イラスト」を描くときの「必須機能」。

「複数の色」を滑らかなグラデーションで、
立体的に表現できるので、
とても良く使われる機能の1つ。



メッシュを使うメリット

複雑なグラデーション単純なグラデーションでは表現できない、複雑で自然なグラデーションを作成する。
立体感の表現光の当たり具合や陰影を表現し、オブジェクトに立体感を与える。
質感の表現素材感やテクスチャを表現し、リアルなイラストを作成。



メッシュの活用例

写真のようなリアルな質感の表現商品画像や人物画など、写真のようなリアルな質感の表現に活用。
複雑なグラデーションの背景ポスターやバナーなど、目を引くデザインの背景に活用。
ロゴマークのデザインロゴマークに立体感や奥行きを持たせ、印象的なデザインに仕上げる。


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「メッシュ」を使う時は「コピー」に適用する



「「メッシュ」を「使う時」と「解除する時」は、
「コピー」を作成して、
「コピー」に、適用することを心がける。


「メッシュ」は、
特に「解除」する時だが、
「アンカー」の「場所」「数」がかなり崩れる可能性がある。

「オフセット」で「メッシュ解除」をすると、
一見、形が崩れてなさそうでも、
拡大してみると、かなり「形」が崩れていることが多い。


何度も試行錯誤して、
色々なパターンを試すためにも、
「コピー」を作成して、「コピー」に色々と編集するように心がけると、
何度でも、やり直しができ、形が崩れることがない。


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「メッシュ」の「仕組み」



「メッシュ」の「仕組み」は、
「オブジェクト」の中に配置される「網目状の線(メッシュライン)」と、
「その交点に配置された点(メッシュポイント)」で構成されている。


メッシュライン「色のグラデーション」が流れる「方向」を決定している。
メッシュポイント各メッシュラインの交点に位置し、「メッシュポイント」に割り当てられた色が、周囲のメッシュに影響を与える。


「メッシュ」は、
「メッシュライン」と「メッシュポイント」を調整することで、
思い通りの「グラデーション」を作成することができる機能。





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「メッシュ」の「使い方」



「メッシュ」機能を使用するには、

・「メッシュ」の作成
・「色」の指定
・「メッシュ」の編集
・「メッシュ」の調整

などをコントロールして、希望通りに仕上げていく。



メッシュの作成 「オブジェクト」を選択し、「メッシュツール(U)」で、
「オブジェクト」上に、「メッシュポイント」を追加する。
「メッシュツール」で「メッシュライン」を「追加」「移動」「編集」することで、「メッシュ」を「調整」する。
色の設定 「色」は、「メッシュポイント」に「色指定」することで、 「配色」ができるようになっている。
「メッシュポイント」を「選択」してから、「カラーパネル」で「色設定」する。
「グラデーションパネル」を使用して、「滑らかなグラデーション」を「作成」することも可能。
メッシュの編集 「メッシュポイント」の「位置」「数」を調整することで、
「グラデーションの形状」を「細かく調整」できる。
「メッシュラインの曲率」を調整することで、「グラデーション」の流れる「方向」をコントロールできる。


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「メッシュ」を「解除」する「方法」



「Illustrator」の「メッシュ」を「解除」する方法には、

・「オリジナル」を残し、「コピー」に編集を加えたなら「コピー」を削除するだけ
・「メッシュポイント」の削除
・「オフセット」を「0」で指定して「パス」に変換
・「オブジェクト」を「パス」に変換
・「エンベロープ」の解除 (エンベロープで変形している場合)
・「ライブペイント」の解除 (ライブペイントで描画している場合)
・「スクリプト」「プラグイン」を利用しての「メッシュ」を「解除」する方法

などの方法がある。


「メッシュポイント」を「全て削除」するのが、
「形」もキープできて、「パス」の形が崩れない。
1番良い「メッシュ」の「削除方法」。


「オフセット」で、新しい「パス」を作成するのは、簡単だが、
自動で作られる「パス」は、「アンカー」が多く、「形」も細かく微妙に崩れる。



選ぶべき「メッシュ解除」の「方法」は、
メッシュの一部だけを修正したい場合メッシュポイントの削除が有効。
メッシュ全体をパスに変換したい場合オブジェクトをパスに変換が有効。
エンベロープやライブペイントで変形させている場合それぞれの解除方法が有効。

「メッシュ編集」する前と、 「メッシュ削除」する前には、
「データを保存」するのがオススメ。



「メッシュ」を「解除」する「方法」一覧

方法説明
「コピー」に「メッシュ」を適用して「削除」するだけにする 「メッシュ」を適用する前に、
「編集前オリジナル」を残し、「コピー」を作成し、「コピー」に「メッシュ」を適用する。
「メッシュ解除」したいときは、「メッシュ」を適用した「コピー」をすれば良いだけになる。
「メッシュポイント」を「全て削除」 「メッシュツール (U)」 を選択して、
「Altキー (Windows)」 または 「Optionキー (macOS)」 を押しながら、
「削除したいメッシュポイント」を「クリック」する。
「すべてのメッシュポイントを削除」すると、「メッシュ」が「解除」される。
「オリジナルのパス」もキープできて、1番簡単で良い方法。
「オフセット」機能で「オブジェクト」を「パス」に「変換」 「メッシュオブジェクト」を選択し、
「オブジェクトメニュー」から
「パス → オフセットパス」を選択し、
「オフセット値」を「0」にして「オフセット」を実行する。
「メッシュオブジェクト」が「パス」に変換される。

「オフセット」で作成される「パス」は、「アンカー」が自動配置されるので、
「形」が微妙に変化したりする。
「アンカーの数」も、かなり多い場合もある。
「エンベロープ」の「解除」 (エンベロープで変形している場合) 「メッシュオブジェクト」を「選択」し、
「オブジェクト メニュー」から、
「エンベロープ → 解除」 を選択する。
「メッシュオブジェクト」が、「元の形状」に戻る。
「ライブペイント」の「解除」 (ライブペイントで描画している場合) 「メッシュオブジェクト」を選択し、
「ウィンドウ メニュー」から、「ライブペイント」を選択。
「ライブペイント」を「オフ」にすると、
「メッシュオブジェクト」が、「通常のオブジェクト」になる。


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「オフセット」を使って「メッシュ」を「解除」する方法



「Illustrator」で、
「メッシュ」機能を使用した後に、
「メッシュ」を「解除」したくなることも良くある。

だが、
「メッシュを解除」という選択肢が、
「Illustrator」の中にない。

一番簡単なのが、
「オフセット」を使って「メッシュ」を「解除」する方法。

「オフセットの値」を「0」に指定して、「オフセット」すると、
「メッシュ」が解除されて「パス」に戻る。



「オフセット」を使って「メッシュ」を「解除」する「手順」



■ 「メッシュ」を適用した「パス」を選択

■ メニュー「オブジェクト」を選択

■ 「パス」を選択

■ 「パスのオフセット」を選択

■ 「オフセット値」を「0mm」に指定して「OK」を選択
↓ ■ 「メッシュ」が解除された「パス」が作成されて完了





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「作成されたパス」の「アンカー」が非常に多い場合の「解決策」


「メッシュ」を
上記の方法で「削除」して、新しい「パス」を作成した時に、
「パスのアンカー」が、とても多い時がある。

そんな時は、
「単純化」という方法で、
「パス」の形を、極力変えずに、
「アンカー」を少なくすることができる。



「作成されたパス」の「アンカー」を減らす「手順」


「メッシュ」を適用したパスを選択

メニュー「オブジェクト」を選択

「パス」を選択

「単純化」を適用



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