「世界文化遺産【日光の社寺】」は、
1999年(平成11年)の12月2日に、
モロッコのマラケッシュで開催された「第23回世界遺産委員会」において、
世界遺産へと登録された。
「世界文化遺産【日光の社寺】」の内容は、
・日光山内にある二荒山神社
・東照宮
・輪王寺
などの103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」に加え、
建造物群に残る「遺跡(文化的景観)」が登録された。
世界文化遺産【日光の社寺】の概要
世界遺産の名称:「日光の社寺」(Shrines and Temples of Nikko)
所在地:栃木県日光市
登録遺産の範囲:二社一寺(二荒山神社、東照宮、輪王寺)及び、これらの建造物群をとりまく遺跡など、国宝9棟、重要文化財94棟の計103棟の建造物群。
登録遺産の面積:50.8ヘクタール
緩衝地帯の面積:373.2ヘクタール
合計:424.0ヘクタール
世界遺産【日光の社寺「二荒山神社」】の構成資産
「二荒山神社」は、
日光の山岳信仰の中心であり、古くから崇拝されてきた神社。
日本で2番目に敷地面積の広い神社で、
二荒山神社は、本殿や神橋など23棟が重要文化財に指定されている。
・本殿
・拝殿
・神橋
・別宮滝尾神社本殿
・別宮本宮神社本殿
・神輿舎
世界遺産【日光の社寺「東照宮」】の構成資産
「東照宮」は、
江戸時代を築いた「徳川家康」公の霊廟として、
1617年(元和3年)に創建された。
現在の主要な社殿などは、1636年(寛永13年)に、
徳川家康公を尊敬していた、
徳川3代目将軍「徳川家光」公により設立されたもの。
「東照宮」が、当時の最高建築技術により建設されたことで、
日本の代表的な神社建築様式「権現造」が明確化され、
建築装飾の一時代を形成した。
「東照宮」の「本殿」「石の間」「拝殿」「陽明門」などの8棟が「国宝」に指定され、
その他に、34棟が「重要文化財」に指定されている。
・本殿・石の間及び拝殿
・東西透塀
・東西廻廊
・神厩
・石鳥居
・奥社宝塔(おくしゃほうとう)
・御旅所本殿(おたびしょほんでん)
・坂下門
・五重塔
・水屋
・陽明門
・正面及び背面唐門
世界遺産【日光の社寺「輪王寺」】の構成資産
「輪王寺」は、
日光山の中心寺院として発展してきたお寺で、
日光を開山した「勝道上人」が8世紀ごろに創建した「四本竜寺」が起源。
「輪王寺」は、「大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿」が「国宝」になり、
その他の37棟が、「重要文化財」に指定されている。
・本堂(三仏堂)
・開山堂(かいざんどう)
・常行堂・法華堂
・三重塔
・大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿
・大猷院霊廟唐門
・大猷院霊廟夜叉門
・大猷院霊廟皇嘉門
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