世界遺産
「日光の社寺」
(東照宮・輪王寺・ニ荒山神社)
二荒山神社 | 神社 |
「日光山」を神域として祀る「神社」で、日光山の「神仏」崇拝の始まり。 「神」と「仏」の両方を祀っていた。(神仏一体) 「仏」の部分は、のちに「輪王寺」として分離する。(神仏分離) 「二荒山神社」の歴史では、 「仏」を先に祀り、 1年後に「神」を祀ったらしい。 |
日光東照宮 | 神社 |
「二荒山神社」の神域に初代江戸幕府将軍「徳川家康公」の死後に、 「徳川家康公」を「神」として祀った神社。 「霊廟(お墓)」でもあるが、 現在では、「神(徳川家康公)」を祀る「神社」となっている。 |
輪王寺 大猷院 | 霊廟 (お墓) |
「輪王寺」が管理する江戸幕府3代目将軍「徳川家光」公の「霊廟(お墓)」。 もとは、「二荒山神社」に作られた「霊廟(お墓)」だが、 明治時代の「神仏分離」の際に、 「輪王寺」が管理することになった。 |
輪王寺 | 寺院 |
明治時代の「神仏分離」により 「二荒山神社」から「仏」を祀る「寺院」として分離した「お寺」。 新しく感じるが、 「仏」を祀った歴史は、 「二荒山神社」の創設期からなので、 歴史は1000年を越える。 「仏」を祀った歴史の方が、 1番最初で、 1年後に「神」を祀ったことから、 「輪王寺」の歴史が、1番長い。 |
項目 | 内容 |
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世界遺産の名称 | 「日光の社寺」(Shrines and Temples of Nikko) |
所在地 | 栃木県日光市 |
登録遺産の範囲 |
二社一寺(二荒山神社、東照宮、輪王寺) 及び、 これらの建造物群をとりまく遺跡など、 ・国宝:9棟 ・重要文化財:94棟 の「計103棟」の建造物群。 |
登録遺産の面積 | 50.8ヘクタール |
緩衝地帯の面積 | 373.2ヘクタール |
合計 | 424.0ヘクタール |
構成資産 | 読み方 | 内容 |
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日光二荒山神社 | にっこうふたらさんじんじゃ | 「別宮本宮神社」「別宮滝尾神社」を含む。 |
日光東照宮 | にっこうとうしょうぐう |
江戸幕府 初代将軍「徳川家康公」を祀る「神社」(霊廟(お墓)もある)。 |
日光山輪王寺 | にっこうさんりんのうじ | 江戸幕府 第3代目将軍「徳川家光公」の霊廟(お墓)「大猷院霊廟」を含む。 |
文化的景観 | 日光山の神域に残る「遺跡」などの文化的景観。 |
構成資産 | 説明 |
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本殿 | |
石の間 | |
拝殿 | |
東西透塀 | |
東西廻廊 | |
神厩 | |
石鳥居 | |
奥社宝塔(おくしゃほうとう) | |
御旅所本殿(おたびしょほんでん) | |
坂下門 | |
五重塔 | |
水屋 | |
陽明門 | |
唐門 |
構成資産 | 説明 |
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本殿 | |
拝殿 | |
神橋 | |
別宮滝尾神社本殿 | |
別宮本宮神社本殿 | |
神輿舎 |
構成資産 | 説明 |
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本堂(三仏堂) | |
開山堂(かいざんどう) | |
常行堂 | |
法華堂 | |
三重塔 | |
大猷院霊廟 本殿 | |
大猷院霊廟 相の間 | |
大猷院霊廟 拝殿 | |
大猷院霊廟 唐門 | |
大猷院霊廟 夜叉門 | |
大猷院霊廟 皇嘉門 |
構成資産 | 説明 |
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江戸時代における歴史的役割を果たした日光山内 |
「日光の社寺」は、 江戸時代初期に徳川幕府の創立者である初代将軍「徳川家康」公の霊廟として、「東照宮」が造営され、現在の建造物群が形成。 その後、代々の将軍や、朝廷からの例幣使、朝鮮通信使などが訪れるなど、 江戸時代の政治体制において、極めて重要な歴史的役割を果たしていたという歴史的背景がありました。 その歴史的背景が、世界遺産の「遺跡(文化的景観)」として登録されています。 |
宗教的活動空間と一体をなす石垣、階段、参道など |
「東照宮」と「大猷院霊廟」は、 山の地形を利用して造営されていて、石垣や階段によって境内を広く見せたり、狭く見せたりと表現されています。 参道に曲折をつけることで、奥行きのゆとりや緊張を見せるといった効果が作られています。 大切な建造物ほど、高いところに建てられたり、建造物を巧みに配置しており、威厳や風格を形成しています。 「東照宮」と「大猷院霊廟」の「地割」「石垣」「参道」等の造営は、 日本の「城郭建築」で培われた最高の建築技術が使われている。 「水道」「排水設備」なども最新の技術によって整備されているそうです。 |
古代以来の日本的宗教空間を継承する山や森など |
「日光山」内の山林地域は、 8世紀に始まる日光の「山岳信仰」の聖域とされていました。 特定の山や森を「神格化」する古代以来の自然に対する「信仰」については、 日本人の伝統的な自然観を形成しており、 今日まで受け継がれています。 「日光山」内の山林地域は、自然と社殿が一体となった「文化的景観」を形成する上で、 重要な資産となっている。 |