「愛犬」が「熱中症」になった時の「対処方法」

【Pet】
「愛犬」が「熱中症」になった時の「対処方法」








はじめに



「愛犬」が「熱中症」になった時に、
どうすれば良いか、調べたことをまとめています。


暑い季節に、
「愛犬」の様子がおかしいと感じたら、
「熱中症」の可能性がある。

「犬の平均体温」は、「人間」よりも高く、
「37.5℃~39.4℃」と幅広く、高い。
それが、「40℃」を超えると「危険な状態」で、
「42℃超」になると「死の危険」となる。


我が家の「愛犬」も「熱中症」になったことが数回。

「犬」の「熱中症」は、
その日だけではなく、
2日後~3日後に悪化することもある。


身体に蓄積された「熱」を外に排出できず、
数日後に、かなり悪化することも。
散歩中にパタリと倒れてしまう。


身体が熱く、「熱中症」だとわかったら、
とにかく身体を「冷やす」ことをサポートしてあげるのが良い。

当日だけ冷やすのではなく、
数日間の注意が必要。


詳しくは、下記をご覧ください。


Back

「犬」の「熱中症」とは


「熱中症」というのは、
「日射病」「熱射病」などの総称。

基本的に、「暑さ」によって、
「体温調節機能」が働かなくなり、
「高体温状態」「脱水状態」になる「全身の疾患」のことを、
「熱中症」と呼ぶそうです。


犬は、
全身で「汗をかく」ことができず、
「口呼吸のハアハア」と「肉球の間からの汗」で、
「体温調節」をしているそう、
どうしても「暑い夏」の「高気温・高湿度」の状態だと、
「蒸散」による「放熱」が出来ず、
「体温」を下げることが出来なくなってしまう。

それが、
「犬」の「熱中症」へと繋がっていく。



「犬」の身体の中では、
「体温」の「高温状態」が続くと、
「身体」を構成している「タンパク質」が変性してしまい、
様々な「臓器の機能」に障害をもたらす。

「脱水」状態になる事によっても、
「水分」「塩分」の調整が出来なくなり、
「臓器の機能」に障害をもたらし、
どちらも「多臓器不全」に繋がる。


最悪は、
「死」に繋がることもある
身近で恐ろしい疾患となっている。


「5月初旬」ぐらいから
気温が下がり始める「9月」ぐらいまでは、
「熱中症」が「発症」するケースが増えると言われている。


Back

「犬」の「体温」


「犬」の「体温」は、
「肛門」から測定した「直腸温」では、

状態体温
小型犬の平熱38.6℃~39.2℃
大型犬37.5℃~38.6℃
高体温状態40.5℃~
死の危険42℃~
ほどの「体温」と言われている。


「熱中症」になると、
「40.5℃」を超えた「体温」を、「高体温状態」と判断する。


体温が「42℃」を越えると、「死」へと繋がる「危険な状態」。


Back

「熱中症」の「主な症状」


「熱中症」の「主な症状」は、段階的に変化する。

・初期の熱中症
・熱中症
・重篤な熱中症

という段階に「熱中症」は分類され、
「重篤な熱中症」に至った場合の症状は、
「意識喪失」「発作」「出血」「死」まで含まれる。





「初期の熱中症」で見られる「症状」

・パンティング(「ハァハァ」と激しい口呼吸)
・呼吸が荒く
・ふだんより心拍数が多い
・舌や口の中の色が赤い
・落ち着きのない様子をみせる
・よだれが多い



「熱中症」で見られる「症状」

・自分で水を飲みに行かない
・なにも食べない
・ボーッとしている
・フラフラしている
・ずっと寝転がっている
・起き上がらない
・ぐったりしている
・元気がない



「重篤な熱中症」で見られる「症状」

・嘔吐
・下痢
・吐いたものに「血」が混じる(吐血)
・排泄物に「血」が混じる(血尿/血便)
・筋肉の痙攣(発作や脱水など)
・震え(発作や脱水など)
・歯茎が白くなる(チアノーゼ)
・舌や粘膜が青紫になる(チアノーゼ)
・呼びかけても反応しない(昏睡)
・意識がなくなる(失神)


Back

「熱中症」が「怖い理由」


「熱中症」が「怖い」のは、
・体内でひっそりと悪化していく
・数日後に悪化した症状が現れる
・重篤になると命を落とす可能性がある
・後遺症で「脳や内蔵の機能障害」が残る可能性がある
という「悪い結果」を引き起こすところ。


夏に海で遊んで、帰宅して、
翌日は冷房の効いた部屋でのんびり、
帰宅して、2日目の散歩で「倒れる」
ということもある。


Back

「熱中症」の「原因」


「熱中症」の「原因」は、
「暑さ」ですが、

特に、
下記のような「環境」「状況」「特性」があると、
「熱中症」になりやすくなる。

「熱中症」は、

・高温多湿の環境
・過度な運動
・長時間の散歩
・熱放散機能が低下する環境・特性

などによって、
かなり発症しやすくなる。

「夏」は、
上記の環境が整いやすい季節なので、
「熱中症」にかかる傾向が強いので、
あらかじめ、「愛犬」を守る「対策」が必要。


Back

「熱中症」にかかりやすい「犬種」


「犬」の中でも、
「熱中症」にかかりやすい「犬種」「持病」というのは存在する。


特徴+持病犬種説明
「黒い毛色」の犬 「毛」が「日光の熱」を吸収しやすく、
表面がかなりの高温になりやすい。
「ひんやりTシャツ」などで対策が必須。
短頭種 「パグ」
「フレンチ・ブルドック」
「ボストン・テリア」
「チワワ」
「シー・ズー」など
鼻が短く、「気道」が狭いので、水分を蒸散する能力が低い。
熱中症になるリスクが非常に高い。
寒い地域の犬種 「シベリアン・ハスキー」
「サモエド」など
もともとの生存域が、涼しい地域の犬種。
暑さに弱い上に、毛が密な状態の犬種が多い。
「熱中症」になりやすい。
「心臓病」
「腎臓病」
「呼吸器疾患」
などの「持病」
「病状」と「暑さ」の相性が良くない。
「臓器の機能」が低下しているので、「放熱」がしにくい。
「脱水」を起こしやすく、「呼吸状態」が悪化しやすいため、
「熱中症」を発症しやすくなる。
肥満 「肥満」の状態だと、
「厚い皮下脂肪」により「体表からの放熱」しにくく、
「喉」部分の「脂肪」によって、「気道」が狭くなり、
「熱を放熱できない」という状態になりやすい。


Back

「急激な身体の冷却」は「逆効果」


「愛犬」の「身体」を
「氷水」などで、急激に冷却することは、
「毛細血管」を収縮させてしまい、
冷却するための「血液」が移動できず、
かなりの「逆効果」になるとのこと。


「毛細血管」に「血液」が流れている状態での
「冷却」をするのが、「一番効果的」。


「犬」の「平常体温」は、
「37℃~39℃」と犬種によって異なるが、
「35℃~37℃」ぐらいの「水」に浸からせて、
「5分~15分」ほどかけて、
ゆっくりと「冷却」すると良い。


Back

「熱中症」の「応急処置」をする方法


「熱中症」になってしまった時の「応急処置」は、
体温を下げる
ことを、まず心がける。


「日陰」「室内」などの「涼しい場所」に移動し、
「愛犬の身体」を冷やしてあげる。


「首」「脇の下」「太ももの付け根」などの
「太い血管」がある部分を冷やしてあげる。

「保冷剤」などを「薄い布」で包んで、
当ててあげると効果的。


「冷やしすぎ」は、「低体温症」になってしまうので、
「通常体温」ぐらいの「38℃~39℃」ぐらいになったら、
身体を冷やすのを停止する。

「動物病院」では、「直腸体温39.5℃」ぐらいで、
冷却をストップするとのこと。


Back

「熱中症」は「数日以内」に「悪化」する可能性がある


「熱中症」は、
「当日」のその日だけで終わることはなく、
「体内温度」をしっかり「平常体温」に維持が出来て、
初めて「治った」と言える。

暑い日に遊んだ「2日後」に、
「熱中症」の症状で「倒れる」こともある。


体内の「深部体温」が下がりきらず、
「体温調節」が上手くできないと、
ずっと「熱中症」の症状が継続されていることになり、
静かに悪化し始めることもあるそう。


・おしっこを自分でしていない
・水を自分で飲んでいない
・震えている
・痙攣している
・身体が熱い
・ぐったりしている
・元気がない
・散歩に行きたがらない

などの症状が1つでもある場合は、
「身体」の中で「熱中症」が悪化している可能性がある。


「熱中症」は、
「冷房」が効いた部屋でも悪化することがあるそう。
「愛犬」をしっかり観察してあげることが大切。
「体温調節」をしっかりとできるように、
サポートしてあげると、
「熱中症」を解消することができる。


Back

「熱中症」の「重症化症状」が見られたら「動物病院」を受診する


「熱中症」の「重症化症状」が見られたら
「動物病院」を受診して「治療」した方が良い。


「熱中症」が「重症化」するときは、
「体温」が「40℃」を越えていることが多いらしい。

「身体」の「タンパク質」が「変性」し、
「臓器不全」を起こす可能性が出てくるのが、
「40℃」を越えたぐらいの「体温」で、
「42℃以上」で「タンパク質が変性する」と言われている。


「熱中症」の症状が収まっても、
「後遺症」で「臓器不全」を引き起こすこともあるそう。

そのため、「重症化」の症状が見かけられたら、 「動物病院」で問題ないかをチェックする方がよい。



数日~数週間後に、
「後遺症」が発症してしまったら、
愛犬が、再び可愛そうな思いをする。


「熱中症」になってしまったら、
「動物病院」を「受診」する方が良い。


Back