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【観葉植物】「サンスベリア(Sansevieria)」の「育て方」

【観葉植物】
「サンスベリア(Sansevieria)」の「育て方」








はじめに



「空気清浄効果」があるとされる「植物」の中で、
人気のある「サンスベリア(Sansevieria)」。

「NASA」の「クリーンエア・スタディ」などで研究されており、
「特定の有害物質」を「吸収」「分解」する能力を持つ「植物」として、
確認されていると言われている。



「サンスベリア(Sansevieria)」は、
「空気清浄効果」を持つ「植物」の中でも、
「空気清浄能力」が高いことでも知られている。


世界中にある「サンスベリア(Sansevieria)」の種類は、
「約70種類」ほど。

オシャレな外観のものも多く、人気の観葉植物。


「空気清浄能力」は、
それぞれ得意とする「有害物質」や、「効果の度合い」が異なる。

また、
「空気清浄効果」は、
「植物の大きさ」「数」「部屋の広さ」「換気の状況」など
様々な要因によって左右される。

「複数の種類の植物」を置くことで、
より広範囲の有害物質に対応できる可能性がある。

「植物の空気清浄効果」は、
あくまで補助的な役割として捉え、
定期的な換気や空気清浄機の使用と組み合わせることで、
より効果的な室内空気環境の維持につながる。


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「サンスベリア(Sansevieria)」の中で最も高い空気清浄能力「サンスベリア・ローレンティー」





「サンスベリア(Sansevieria)」の中で、
圧倒的な「空気清浄能力」を持っているのは、
「サンスベリア・ローレンティー」らしい。
「空気清浄」を目的で育てるなら、「ローレンティー」がおすすめらしい。


「NASA」の「クリーンエアスタディ」によると、
「サンスベリア属(現ドラセナ属に分類)」には、
以下のような「空気清浄効果」があることが判明した。

・ホルムアルデヒド
・ベンゼン
・トリクロロエチレン
・キシレン
・トルエン

などの有害物質「揮発性有機化合物(VOC)」を「吸着」「分解」してくれるらしい。



「サンスベリア・ローレンティー」が特に優れている理由

特徴内容
葉の面積幅広くて長い葉を持ち、吸収面が大きい
生育の強さ乾燥・日陰に強く、室内でも育てやすい
夜間のCO₂吸収「CAM植物」は、夜間に「CO₂」を吸収し、「酸素」を排出する


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「サンスベリア(Sansevieria)」の中で人気のオシャレな「種類」



「サンスベリア(Sansevieria)」の中で、
一般的に人気が高く、おしゃれな空間によく取り入れられている種類がある。

それらの種類は、
それぞれ異なる魅力を持っているので、
インテリアの雰囲気や、好みに合わせて選ぶと良いです。



Image種類説明

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サンスベリア・ローレンティー (Sansevieria trifasciata 'Laurentii') 「サンスベリア・ローレンティー」は、
最もポピュラーで、サンスベリアといえばこの種類を指すことが多い種類。

人気の理由は、
・定番の美しさ
・高いインテリア性
・育てやすさ

剣のように長く伸びる葉に、緑と黄色の鮮やかな縞模様が入っており、その美しいコントラストが魅力。
「トラノオ(虎の尾)」という別名でも親しまれている。
高いインテリア性を持っていて、
シンプルながらも存在感があり、和風、洋風、モダンなど、様々なインテリアスタイルに馴染みやすい。
育てやすく、耐陰性があり、乾燥にも非常に強いため、初心者でも手軽に育てられる。
空気清浄効果も高い。
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サンスベリア・バキュラリス (Sansevieria bacularis) 「サンスベリア・バキュラリス」は、
棒のように細長く伸びる葉が特徴で、スタイリッシュな印象。

スリムで直立する葉は、モダンでスタイリッシュな空間に合う。
葉が細いため、デスクや棚の上など、狭いスペースにも飾りやすいのが魅力。
手入れがしやすく、ローレンティーと同様に乾燥に強い。
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サンスベリア・ボンセレンシス (Sansevieria boncellensis) 「サンスベリア・ボンセレンシス」は、
肉厚で丸く、指のような形状の葉が特徴的な品種。

ユニークな姿が人気で、「恐竜の手」という流通名で呼ばれることもある。
個性的な葉の形。
比較的コンパクトなサイズなので、部屋に置きやすく、可愛らしい雰囲気もある。
他のサンスベリアとは一味違う、オブジェのような存在感で、空間のアクセントになる。
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サンスベリア・ムーンシャイン (Sansevieria trifasciata 'Moonshine') 「サンスベリア・ムーンシャイン」は、
薄緑色から銀白色の美しい葉色が特徴の品種。

洗練されたように見える「色合い」で、
光の当たり方で銀白色に輝くような葉は、非常に上品で洗練された印象を持つ。
他の品種に比べて流通量が少ないので、希少性がある。


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「サンスベリア(Sansevieria)」は、夜間に「二酸化炭素」を吸収する「CAM植物」



「サンスベリア(Sansevieria)」は、
「空気清浄能力」が高い植物としても人気の植物。

「サンスベリア」は、
「CAM植物」であり、
通常の植物「C3植物」とは異なる。


通常の植物「C3植物」と「CAM植物」の違いは、
「二酸化炭素」を吸収するタイミングで、
「C3植物」は、
「昼」に「二酸化炭素」を取り込み、「光合成」を行い、「酸素」を排出するが、
「CAM植物」は、
「夜」に「二酸化炭素」を取り込み、「昼」に「光合成」を行い、「酸素」を排出する。

「昼」に、「太陽光」を利用して「光合成」を行うのは同じで、
光合成に使用する「二酸化炭素」を取り込むのが、
「夜」に行われるのが、「CAM植物」の特徴。


「CAM植物」が、
「夜」に、「二酸化炭素」を吸収するのは、
「昼」に、「気孔」を開いて、
「水分」を揮発して消耗してしまうのを予防する為。

「CAM植物」が、
「乾燥地帯」に多い「多肉植物」などに多いのは、
「水分」を効率的に保持する進化を遂げた結果と考えられている。


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「サンスベリア(Sansevieria)」とは




サンスベリア (Sansevieria trifasciata) の基本情報

項目説明
学名Sansevieria trifasciata
(現在ではDracaena trifasciataとされることもある)
和名アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)、トラノオ(虎の尾)
科・属名キジカクシ科(旧リュウゼツラン科)サンセベリア属
(ドラセナ属に分類されることもある)
原産地「アフリカ」「西インド諸島」などの「熱帯」「亜熱帯」の乾燥地域
形態 多年草。
肉厚で直立した剣状や棒状の葉が特徴。
地中に短い地下茎を持ち、そこから葉を伸ばす。
別名 英名では、
・「Snake Plant(スネークプラント)」
・「Mother-in-law's Tongue(義母の舌)」
と呼ばれる。
花言葉「永久」「不滅」「幸福」「開運」



「サンスベリア」は、
独特な「葉姿」が特徴的で、
上に向かって真っすぐ伸びる剣状の葉に、
虎の尻尾のような縞模様が入るのが一般的。
この模様から、「虎の尾」という和名が付いた。
品種によっては、
葉の形や色が多様で、インテリアに合わせて選べる。
「サンスベリア」は、
「美しい見た目」と「手入れのしやすさ」「空気質改善への貢献」
などから、「人気の高い観葉植物」となっている。


「サンスベリア」は、 丈夫で育てやすく、乾燥に非常に強い。
水やりをあまり必要としないため、初心者にも育てやすい観葉植物として人気。
多少の日陰にも耐えますが、明るい場所を好む。

「サンスベリア」の育て方は、
「サンスベリア」に「多肉植物」としての性質があり、
葉に、水分を蓄えることができるため、
乾燥に強い一方で、「過湿」には弱い。
根腐れを防ぐためにも、水はけの良い土を選び、水やりは土が乾いてから行うのが基本。



「CAM型光合成」を行う「サンスベリア」。
「CAM型光合成」は、夜間に二酸化炭素を取り込み、酸素を放出を行う植物。
植物から、日中の水分の蒸発を防ぐために、夜間に気孔を開いてガス交換を行う乾燥地に適応した仕組み。
「サンスベリア」は、
「CAM型光合成」という特性から、特に寝室に置くのに適していると言割れる。

加えて、
「サンスベリア」には、「風水効果」もある。
まっすぐに伸びる葉の姿から、「成長運」や「仕事運」を高める効果があるとされている。
また、鋭い葉は邪気を払う「魔除け」や「邪気払い」の効果も期待されるため、
「玄関」や「トイレ」など、「陰の気」が溜まりやすい場所に置かれることもある。



「サンスベリア」の「空気清浄能力」

「サンスベリア」は、
高い空気清浄能力として、観葉植物の中でも知られている。
とは言っても、
「サンスベリア」の空気清浄能力は、
一台の空気清浄機のような能力はなく、
劇的に空気を浄化するわけではない。
あくまで補助的な役割。
「換気」「空気清浄機」などを組み合わせることで、
空気の質を総合的に改善することができる。

「1989年」に、
「NASA(アメリカ航空宇宙局)」が行った「クリーンエア研究」によって、
「サンスベリア」を含む「いくつかの植物」が、
室内の空気中の「有害物質」を除去する能力があることが示された。

「サンスベリア」が除去する有害物質には、

・ホルムアルデヒド: 建材や家具、タバコの煙などに含まれる。
・ベンゼン: 塗料や接着剤、印刷物などに含まれる。
・トリクロロエチレン: 溶剤や接着剤、塗料剥離剤などに含まれる。
・キシレン: 塗料やインク、接着剤などに含まれる。
・トルエン: 塗料や接着剤、燃料などに含まれる。

などの「有害な揮発性有機化合物(VOCs)」がある。
「吸収」「除去」すると言われている。



「ホコリ」を「吸着」してくれる

「サンスベリアの葉」は、
表面が比較的大きい為、
空気中のホコリを吸着する効果が期待できる。
定期的に、
葉の表面を拭いてあげると、効果が持続的になる。


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「サンスベリア(Sansevieria)」の「種類」



「サンスベリア(サンセベリア)」は、
世界各地に「約70種類」が存在すると言われている。
しかし、
あくまで「原種」の数で、
そこからさらに品種改良されたものや、流通名が異なるものなども含めると、観葉植物として市場に出回っている種類はもっと多くなります。 代表的な種類としては、以下のようなものがあります。
Image種類説明
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サンスベリア・ローレンティー (Sansevieria trifasciata 'Laurentii') 最も一般的で、長く鋭い葉に縞模様が入る。
「トラノオ」と呼ばれる種類。
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サンスベリア・ゼラニカ (Sansevieria trifasciata 'Zeylanica') ローレンティーに似ているが、
よりダークグリーンでシックな印象。
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サンスベリア・ボンセレンシス (Sansevieria boncellensis) 肉厚で丸く、指のような形状の葉が特徴的。
コンパクトなサイズで人気。
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サンスベリア・スタッキー (Sansevieria cylindrica 'Stuckyi') 円柱状の葉が特徴で、ユニークな姿が魅力。
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サンスベリア・ムーンシャイン (Sansevieria trifasciata 'Moonshine') 薄緑色から銀白色の美しい葉色が特徴。
希少品種としても人気。
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サンスベリア・フランシシー (Sansevieria francisii) 細長い葉が放射状に広がるユニークな姿。
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サンスベリア・ピングイキュラ (Sansevieria pinguicula) 青みがかったグリーンが美しく、
コンパクトなシルエットから「サンスベリアの女王」とも呼ばれる。
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サンスベリア・バキュラリス (Sansevieria bacularis) 「サンスベリア・バキュラリス」は、
棒のように細長く伸びる葉が特徴で、
スタイリッシュな印象。

スリムで直立する葉は、
モダンでスタイリッシュな空間に合う。
葉が細いため、デスクや棚の上など、
狭いスペースにも飾りやすいのが魅力。
手入れがしやすく、
ローレンティーと同様に乾燥に強い。


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