【観葉植物】
「サンスベリア(Sansevieria)」の「育て方」
特徴 | 内容 |
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葉の面積 | 幅広くて長い葉を持ち、吸収面が大きい |
生育の強さ | 乾燥・日陰に強く、室内でも育てやすい |
夜間のCO₂吸収 | 「CAM植物」は、夜間に「CO₂」を吸収し、「酸素」を排出する |
Image | 種類 | 説明 |
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![]() Image | サンスベリア・ローレンティー (Sansevieria trifasciata 'Laurentii') |
「サンスベリア・ローレンティー」は、 最もポピュラーで、サンスベリアといえばこの種類を指すことが多い種類。 人気の理由は、 ・定番の美しさ ・高いインテリア性 ・育てやすさ 剣のように長く伸びる葉に、緑と黄色の鮮やかな縞模様が入っており、その美しいコントラストが魅力。 「トラノオ(虎の尾)」という別名でも親しまれている。 高いインテリア性を持っていて、 シンプルながらも存在感があり、和風、洋風、モダンなど、様々なインテリアスタイルに馴染みやすい。 育てやすく、耐陰性があり、乾燥にも非常に強いため、初心者でも手軽に育てられる。 空気清浄効果も高い。 |
Google Image | サンスベリア・バキュラリス (Sansevieria bacularis) |
「サンスベリア・バキュラリス」は、 棒のように細長く伸びる葉が特徴で、スタイリッシュな印象。 スリムで直立する葉は、モダンでスタイリッシュな空間に合う。 葉が細いため、デスクや棚の上など、狭いスペースにも飾りやすいのが魅力。 手入れがしやすく、ローレンティーと同様に乾燥に強い。 |
Google Image | サンスベリア・ボンセレンシス (Sansevieria boncellensis) |
「サンスベリア・ボンセレンシス」は、 肉厚で丸く、指のような形状の葉が特徴的な品種。 ユニークな姿が人気で、「恐竜の手」という流通名で呼ばれることもある。 個性的な葉の形。 比較的コンパクトなサイズなので、部屋に置きやすく、可愛らしい雰囲気もある。 他のサンスベリアとは一味違う、オブジェのような存在感で、空間のアクセントになる。 |
Google Image | サンスベリア・ムーンシャイン (Sansevieria trifasciata 'Moonshine') |
「サンスベリア・ムーンシャイン」は、 薄緑色から銀白色の美しい葉色が特徴の品種。 洗練されたように見える「色合い」で、 光の当たり方で銀白色に輝くような葉は、非常に上品で洗練された印象を持つ。 他の品種に比べて流通量が少ないので、希少性がある。 |
Image | 植物名 | 説明 |
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Google Image | サンスベリア・トリファスキアタ(一般的なサンスベリア) | 最もポピュラーな品種で、空気清浄能力も高いとされている。 |
Google Image | サンスベリア・ローレンティー | トリファスキアタの斑入り品種で、見た目も美しい。 |
Google Image | サンスベリア・スタッキー | 棒状の葉が特徴的で、個性的な姿をしている。 |
Google Image | サンスベリア・ムーンシャイン | シルバーグリーンの葉が美しい品種。 |
Google Image | サンスベリア・キリンドリカ | 円筒形の葉が特徴的で、よりモダンな印象を与える。 |
項目 | 説明 |
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学名 | Sansevieria trifasciata (現在では、「ドラセナ属(Dracaena trifasciata)」とされる) |
和名 | アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)、トラノオ(虎の尾) |
科・属名 | キジカクシ科(旧リュウゼツラン科)サンセベリア属 (ドラセナ属に分類されることもある) |
原産地 | 「アフリカ」「西インド諸島」などの「熱帯」「亜熱帯」の乾燥地域 |
形態 |
多年草。 肉厚で直立した剣状や棒状の葉が特徴。 地中に短い地下茎を持ち、そこから葉を伸ばす。 |
別名 |
英名では、 ・「Snake Plant(スネークプラント)」 ・「Mother-in-law's Tongue(義母の舌)」 と呼ばれる。 |
花言葉 | 「永久」「不滅」「幸福」「開運」 |
分類(現:ドラセナ属名) | 分類(旧:サンスベリア属) | 説明 |
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Dracaena trifasciata | Sansevieria trifasciata |
アツバチトセラン。ローレンティー、ゼラニカ、ハニーなどの園芸品種は、 この種の変種や栽培品種。 |
Dracaena cylindrica | Sansevieria cylindrica |
ボウチトセラン。 棒状の葉が特徴。 |
Dracaena ehrenbergii | Sansevieria ehrenbergii | サムライドワーフなどの品種がある。 |
Dracaena masoniana | Sansevieria masoniana |
マソニアナ。 幅広の葉が特徴。 |
Dracaena bacularis | Sansevieria bacularis |
ミカド。 細い棒状の葉。 |
Image | 種類 | 説明 |
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サンスベリア・ローレンティー (Sansevieria trifasciata 'Laurentii') |
最も一般的で、長く鋭い葉に縞模様が入る。 「トラノオ」と呼ばれる種類。 |
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サンスベリア・ゼラニカ (Sansevieria trifasciata 'Zeylanica') |
ローレンティーに似ているが、 よりダークグリーンでシックな印象。 |
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サンスベリア・ボンセレンシス (Sansevieria boncellensis) |
肉厚で丸く、指のような形状の葉が特徴的。 コンパクトなサイズで人気。 |
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サンスベリア・スタッキー (Sansevieria cylindrica 'Stuckyi') |
円柱状の葉が特徴で、ユニークな姿が魅力。 |
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サンスベリア・ムーンシャイン (Sansevieria trifasciata 'Moonshine') |
薄緑色から銀白色の美しい葉色が特徴。 希少品種としても人気。 |
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サンスベリア・フランシシー (Sansevieria francisii) |
細長い葉が放射状に広がるユニークな姿。 |
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サンスベリア・ピングイキュラ (Sansevieria pinguicula) |
青みがかったグリーンが美しく、 コンパクトなシルエットから「サンスベリアの女王」とも呼ばれる。 |
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サンスベリア・バキュラリス (Sansevieria bacularis) |
「サンスベリア・バキュラリス」は、 棒のように細長く伸びる葉が特徴で、 スタイリッシュな印象。 スリムで直立する葉は、 モダンでスタイリッシュな空間に合う。 葉が細いため、デスクや棚の上など、 狭いスペースにも飾りやすいのが魅力。 手入れがしやすく、 ローレンティーと同様に乾燥に強い。 |
特徴 | 内容 |
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葉の面積 | 幅広くて長い葉を持ち、吸収面が大きい |
生育の強さ | 乾燥・日陰に強く、室内でも育てやすい |
夜間のCO₂吸収 | 「CAM植物」は、夜間に「CO₂」を吸収し、「酸素」を排出する |
Category | 説明 |
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置き場所 |
「サンスベリア・ローレンティー」は、明るい場所を好む。 特にローレンティーは、葉の黄色の斑をきれいに保つために、ある程度の光が必要。 窓際などの、明るい場所が適している。 直射日光は避ける: 真夏の強い直射日光は葉焼けの原因となる レースカーテン越しのような、やわらかい光が理想的。 耐陰性もあるが、 日陰すぎると葉の斑が薄くなったり、 徒長(ひょろ長く伸びる)したりすることがある。 冬越し: 寒さに非常に弱いため、 気温が10℃を下回るようなら、 必ず暖かい室内に移動させる。 エアコンの風が直接当たる場所は避ける。 |
水やり |
乾燥に強く、多湿を嫌う。 根腐れの原因となるため、水のやりすぎには特に注意が必要。 サンスベリアが枯れる原因のほとんどは水のやりすぎによるもの。 春~秋(生育期): 土の表面が完全に乾いてから、 数日~1週間程度おいて、 鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与える。 鉢皿に溜まった水は必ず捨てる。 ポイント: 土の表面が乾いていても、 鉢の中が湿っていることがある。 鉢を持ち上げて軽くなっていたら水やりのサイン。 冬(休眠期): 気温が下がるにつれて水やりの頻度を極端に減らす。 最低気温が15℃を下回り始めたら、 断水するか、月に1回程度のごく少量の水やりで十分。 葉にしわが寄ってきても、 冬場は無理に水を与えず、春まで待つのが基本。 |
土 |
水はけのよい土が必須。 観葉植物用の培養土に、赤玉土や鹿沼土、軽石などを2~3割混ぜて排水性を高めるか、 市販のサンスベリア専用土を利用するのがおすすめ。 |
肥料 |
生育期の春~秋に与える。 冬の間は必要ない。 固形肥料(緩効性肥料): 2ヶ月に1回程度、土の上に置くか、土に混ぜ込む。 液体肥料: 2週間に1回程度、水やりの際に規定の濃度に薄めて与える。 与えすぎは肥料焼けの原因になるので、規定量を守る。 肥料が無くても十分に育つ。 |
葉水 |
乾燥を防ぐため、霧吹きで葉の表面に水を吹きかける「葉水」を定期的に行うと良い。 特に空気が乾燥する時期や、 エアコンの効いた室内に置いている場合は効果的。 葉のホコリを洗い流し、害虫(ハダニなど)の予防にもなる。 |
植え替え |
生育が旺盛で根がよく張るため、 鉢底から根が見えてきたり、 水はけが悪くなったりしたら植え替えが必要。 時期: 5月~7月頃の暖かい時期が適している。 方法: 一回り大きな鉢に、 水はけの良い新しい土で植え替える。 根鉢をあまり崩さずに優しく扱う。 植え替え直後は水を与えず、 数日おいてから少量の水を与え始める。 |
増やし方 |
株分け: 子株が出てきたら、 親株から切り離して植え替えることで増やせる。 葉挿し: 葉を10~15cm程度の長さにカットし、 切り口を数日乾燥させてから土に挿すと、発根して新しい株が出てくることがある。 ただし、 葉挿しの場合、 斑入りのローレンティーは斑が入らない緑色の葉(先祖返り)になることが多いので注意が必要。 斑入りの葉を増やしたい場合は株分けが確実。 |
注意点 |
根腐れが一番の大敵。 「水やりは控えめに」を常に意識。 寒さに非常に弱いので、冬場の管理は特に重要。 葉に水分を多く蓄えているため、 比較的乾燥に強いが、極度の乾燥状態が長く続くと葉がしなびてしまうことがある。 |
カテゴリー | 説明 |
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置き場所 |
「日当たり」が良い場所を好む。 明るい場所の方が葉が間延びせず、がっしりとした株に育つ。 室内で育てる場合: 窓際などの明るい場所が適している。 屋外で育てる場合: 春から秋にかけては屋外でしっかり日に当てると良いが、 夏の強い直射日光は葉焼けの原因になることがあるため、 レースカーテン越しの光や半日陰が望ましい。 耐陰性も持ち合わせているため、 多少日当たりの悪い場所でも育つが、 本来の姿から離れて徒長してしまう可能性がある。 冬越し: 寒さに弱いため、 最低気温が10℃を下回るようなら暖かい室内に移動させる。 |
水やり |
乾燥に強く、多湿を嫌う。 根腐れの原因になるため、 水のやりすぎには注意が必要。 春~秋(生育期): 土の表面が完全に乾いたら、 鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。 鉢皿に溜まった水は必ず捨てる。 冬(休眠期): 気温が下がるにつれて水やりの頻度を減らす。 最低気温が15℃を下回り始めたら、 断水するか、月に1回程度のごく少量の水やりで十分。 葉にしわが寄るようなら、 暖かい時間帯に少し水を与えても良い。 メリハリのある水やり: 土の表面が乾いたからといってすぐに水を与えるのではなく、 土の中までしっかり乾いているかを確認してから次の水やりをするようにする。 |
土 |
「水はけのよい土」を好む。 観葉植物用の培養土に、 赤玉土や鹿沼土などを混ぜて排水性を高めると良い。 市販のサンスベリア専用土もおすすめ。 |
肥料 |
生育期の春~夏に与える。 ・固形肥料(緩効性肥料): 2ヶ月に1回程度、土に混ぜ込んだり、鉢の縁に置いたりなど。 ・液体肥料: 2週間に1回程度、水やりの際に薄めて与える。 与えすぎは禁物。 肥料焼けを起こすことがある。 規定量を守る。 冬は肥料を与えない。 |
葉水 |
乾燥を防ぎ、 ハダニなどの害虫予防にもなるため、 霧吹きで葉に水を与える「葉水」を定期的に行う。 特に空気が乾燥する時期や、 エアコンの風が当たる場所に置いている場合は有効。 |
植え替え |
生育が旺盛なので、 鉢が小さくなってきたら(根が鉢いっぱいに回ってきたら)植え替えが必要。 時期: 5月~7月頃の暖かい時期が適す。 方法: 一回り大きな鉢に、水はけの良い新しい土で植え替える。根を傷つけないように注意。 |
増やし方 |
株分け: 子株が出てきたら、親株から切り離して植え替えることで増やせる。 葉挿し: 葉を10cm程度の長さにカットし、 切り口を数日乾燥させてから土に挿すと、 発根して新しい株が出てくることがある。 上下を間違えないように注意。 |
注意点 |
根腐れ: サンスベリアの最も多い枯れる原因は水のやりすぎによる根腐れ。 乾燥気味に育てることを意識する。 徒長: 日照不足になると、 葉が細く長く間延びしてしまい、 本来のスタッキーらしい姿が損なわれることがある。 寒さ: 寒さに弱いため、 冬場の管理には特に注意が必要。 |