【観葉植物】
「アロエ (Aloe)」の「育て方」
項目 | 説明 |
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アロエベラ (Aloe vera) | |
特徴 |
葉が肉厚で大きく、 ゼリー状の葉肉部分が多いのが特徴。 苦味が少なく、無味無臭に近いので、 「ヨーグルト」「ジュース」「デザート」などの 「加工食品」に広く利用されている。 |
食用としての利用 |
主に「葉肉のゼリー部分」が食べられる。 サラダや刺身のように生で食べることもできる。 下痢の原因となる「アロイン(ラテックス)」という、 黄色い液体が、「外皮」「葉肉」の間に含まれているため、 皮を丁寧に剥がし、黄色い部分をしっかり洗い流す必要がある。 |
栽培 |
寒さに弱いため、日本では比較的温暖な地域での栽培が適している。 |
キダチアロエ (Aloe arborescens) | |
特徴 |
葉が細く、木立ち状に成長するのが特徴。 日本で「アロエ」というと、この「キダチアロエ」を指すことが多い。 葉肉はアロエベラに比べて薄く、強い苦味があります。 |
食用としての利用 |
苦味があるため、 生のまま大量に食べるのは難しいですが、 薬用として利用されることが多く、 苦味を活かして健康食品やサプリメント、 お茶などに加工される。 |
栽培 |
低温に強く、 日本の冬の気候にも適応できるため、 家庭で手軽に栽培されている。 |
便秘解消 |
「アロエ」に含まれる「アロイン(バルバロイン)」「アロエモジン」という成分は、 腸を刺激して蠕動運動を活発にし、便通を促す作用がある。 「便秘」の改善に役立つ。 しかし、同時に、強い「下剤効果」にもなるため、過剰摂取には注意が必要。 |
胃腸の健康維持 |
「アロエ」には、 「ムコ多糖類」が豊富で、胃や腸の粘膜を保護する働きがある。 また、「消化酵素の分泌」を促進することにもなる。 「胃もたれ」「消化不良」の改善にも貢献するとも言われている。 「アロエウルシン」という成分は、傷ついた胃壁を胃酸から守り、 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の痛みを和らげる効果も期待される。 |
免疫細胞の活性化 |
「免疫細胞の活性化」する効果があり、 「アロエベラの葉肉」に含まれる「アセマンナン」などの「多糖類」は、 免疫細胞(マクロファージなど)を活性化させ、 体の自然治癒力を高める効果が期待されている。 その結果、病気への抵抗力が向上すると考えられている。 |
抗炎症作用 |
「抗炎症作用」もあり、 「アロエ」に含まれる成分には、体内の炎症を抑える働きがある。 様々な体の不調の改善に役立つとされている。 |
美肌効果 |
「アロエ」の「美肌効果」は、 「天然のヒアルロン酸」とも呼ばれるほど保湿効果が高く、 肌の水分量を増加させ、乾燥肌の改善に役立つ。 また、 「アロエステロール」という成分が、 肌のハリを保つ「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」の産生を促進すると言われている。 |
抗酸化作用 |
「アロエ」には、 「ビタミンC」「ビタミンE」「ポリフェノール」などの「抗酸化成分」が豊富に含まれており、 体内の「活性酸素」を除去することで、 細胞の老化を防ぎ、アンチエイジング効果が期待できる。 |
美白効果 |
「アロエ」に含まれる「アロエジン」には、 「メラニン色素」の生成を抑える働きがあり、 シミやそばかすの予防・改善にも寄与すると考えられている。 |
血糖値の改善 |
「アロエ」には、
「血糖値の改善」をする効果があり、 「アロエステロール」が血糖値の上昇を抑制し、 「インスリン抵抗性」を改善する可能性が研究されている。 |
抗菌・殺菌作用 |
「アロエ」の「アロエチン」などには、「殺菌作用」があり、「感染症の予防」にも役立つとされている。 |
傷の治癒促進 |
「やけど」や「切り傷」「あかぎれ」などに、 傷薬のように「外用」として用いられることも多い。 「皮膚組織の修復」を促す効果が期待されている。 |
注意点 | 説明 |
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妊娠中の摂取 |
アロエに含まれる「アロイン」には、 子宮を収縮させる作用があると言われているため、 妊娠中の方は摂取を避けるか、医師に相談が必要。 |
過剰摂取 |
「緩下作用」「下剤作用」があるため、過剰に摂取するとお腹を下す可能性がある。 |
生食 |
特に「キダチアロエ」は、苦味成分が強い種類。 そのまま生で食べると刺激が強い。 |
薬機法 |
日本では、「アロエベラ」の一部成分(アロイン)は、 「医薬品成分」として扱われるため、加工する際には注意が必要。 |
項目 | 内容 |
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過剰摂取による下痢 |
「アロエ」の中でも、特に「葉の外皮」と「葉肉」の間にある「黄色い液体(ラテックス)」には、 強い下剤作用の「アロイン」などが含まれており、 過剰に摂取すると、「腹痛」「下痢」を引き起こす可能性がある。 |
妊娠中・授乳中の摂取 |
「アロイン」には、下剤作用の他に、「子宮を収縮させる作用」があるとされている。 「妊娠中」「授乳中」の摂取は避けるべきとされている。 |
長期的な摂取の注意 |
長期間にわたる過剰摂取は、 「低カリウム血症」などの健康問題を引き起こす可能性も指摘されている。 |
特定の疾患や薬剤との相互作用 |
「糖尿病治療薬」や「利尿剤」などの「特定の薬剤」を服用している場合は、 アロエの摂取前に医師に相談することが重要。 |
項目 | 内容・説明 |
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分類 | ユリ科アロエ属 |
種類詳細 |
「多肉植物」は、 「葉」「茎」「根」に、特殊な貯水組織が発達している。 「乾燥」している「砂漠」「山岳地帯」でも生き残るように、 変化に富んだ「色」「姿」をしている。 |
置き場所 |
日当りの良い場所に置き、冬は凍らせないように注意。 |
水やり |
通常の植物よりも「乾燥」を好む。 「水はけ」の良い「土」や「砂」に植える。 「水」は、「土全体が乾いてから7~10日に一度」ぐらいのペースで、 「水」を与える時は、たっぷりと与える。 |
肥料 |
「市販のサボテン用液体肥料」を定期的に与える。 |
項目 | 説明 |
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【材料】 |
・アロエ ・ハチミツ ・レモン |
【作り方】 |
1.アロエを小さな千切りにし、レモンを薄くスライスする。 2.保存ビンに入れて漬け込む。 3.5~6日漬け込めばできあがり。 |
【効果】 |
ハチミツで漬けることにより、 アロエは苦味が無くなり、 またハチミツが持つビタミンやミネラルを摂取することができる。 |
【利用方法】 |
蜂蜜漬けにしたものをソーダ水で溶かして「アロエ蜂蜜水」や、 お酒で割って「アロエ蜂蜜酒」にすると手軽においしい。 そのまま食べてもOK。 |
種類 | 説明 |
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アロエベラ (Aloe vera) |
最も有名で、食用としても広く利用されている種類。 特徴: 葉が肉厚で大きく、葉肉はゼリー状でほぼ無味無臭。 トゲはキダチアロエより目立たない。 ワシントン条約の保護下にないため、輸出が認められている。 効能: ・胃腸の健康 ・美肌効果 ・傷や火傷の治癒 ・血糖値のケア ・血圧を整える ・痛み止め ・抗糖尿病作用 「アロエ」は、 消化を助け、胃液の分泌を促し、胃もたれや消化不良を防ぐ効果が期待される。 便秘改善にも効果的。 「美肌効果」もあり、保湿、整肌、血行促進などの作用がある。 肌の水分量やコラーゲン量を高める効果が期待される。 シミやそばかすの原因となるメラニン生成を予防し、ターンオーバーを整える美白効果も報告されている。 「傷や火傷の治癒」にも効果的で、抗炎症作用があり、傷や火傷、日焼けなどの炎症を抑え、治りを早める効果がある。 「血糖値のケア」もしてくれ、血糖値の上昇を抑える作用があると言われている。 食用: 「ヨーグルト」「ジュース」「刺身」など、色々な食べ方があり、様々な「加工食品」に利用されている。 |
キダチアロエ (Aloe arborescens) |
日本で古くから親しまれ、「医者いらず」とも呼ばれてきた種類。 特徴: 葉は細長く、縁に鋭いトゲがある。 葉肉は薄めで、強い苦味があるのが特徴。 日本でも多く栽培されており、比較的育てやすい。 効能: ・健胃・便秘改善 ・外用薬として ・美肌効果 などの効能がある。 「健胃・便秘改善」では、 苦味成分である「アロイン」や「アロエエモジン」が胃液の分泌を促し、 「腸の働き」を活発にしてくれて、「便秘改善」に効果的。 「外用薬」としては、 「火傷」「切り傷」「湿疹」「虫刺され」などの「外傷」に塗布すると、 「抗炎症作用」や「治癒促進効果」を発揮してくれる。 「民間療法」として広く利用されてきた。 「美肌効果」もあり、 「抗菌」「美白作用」がある「アロエチン」が含まれている。 「肌荒れ防止」「美肌作り」にも効果的。 食用: 苦味が強いため、主に「健康食品」「加工品」として利用される。 そのまま食べることもできるが、 苦味を抜く「ハチミツ漬け」などの対策をした方が良さそう。 |
ケープアロエ (Aloe ferox) |
「ケープアロエ」は、
日本では、主に「医薬品の原料」として利用されている種類。 特徴: 「南アフリカ」が原産で、 葉から採取される乾燥液汁が「アロエ末」として医薬品に配合される。 効能: 「アロイン」「アロエエモジン」を豊富に含み、 強力な「緩下作用(下剤作用)」があるため、「便秘薬」として用いられる。 |
アロエ・不夜城 (Aloe nobilis) |
「アロエ・不夜城」は、 肉厚の葉がロゼット状に展開し、美しい姿が特徴。 主に観賞用として楽しまれている。「5~6月頃」にオレンジ色の花を咲かせる。 |
アロエ・千代田錦 (Aloe variegata) |
「アロエ・千代田錦」は、観賞用のアロエで、 葉の表面に白い斑点模様があり、「タイガーアロエ」とも呼ばれる。 こちらも観賞価値が高い種類。 |
アロエ・ラモシシマ (Aloe ramosissima) |
「アロエ・ラモシシマ」は、 幹から枝を伸ばして木のように成長するユニークな見た目の希少種。 「羅紋錦」とも呼ばれ、 インテリアとしても人気がある。 暑さや寒さ、乾燥に強く、比較的育てやすい。 |