【農業】多年にわたって収穫ができる「多年生」の「野菜」「果物」

【農業】
多年にわたって収穫ができる「多年生」の「野菜」「果物」







はじめに



日本は、 「冬」があるので、
越冬できない「多年生農作物」が、
「1年草」として栽培されている。


「温室」や「工場栽培」をすることで、
「越冬」できて、「多年生」になる「農作物」がある。


「挿し芽」で増やせる「農作物」も魅力。
トマト・ナス・シソなどは、
挿し芽で増やすクローン苗ができるので、増殖が可能。


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「土壌栽培」で育つ「多年生の野菜・果物」



多年にわたって収穫できる野菜・果物は、
農業の持続性や効率性を高めるうえで非常に魅力的。



土壌栽培で育つ多年生の野菜・果物

作物名分類特徴収穫可能年数備考
アスパラガス野菜一度植えると10年以上収穫可能10年以上春に芽が出る。手間が少ない
ニラ野菜丈夫で何度も収穫可能5〜10年半日陰でも育つ
ミョウガ野菜半日陰で育ち、毎年花芽を収穫5〜10年地下茎で増える
フキ野菜春に芽を出し、毎年収穫可能5〜10年山菜として人気
ヨモギ野菜(薬草)餅や茶に使える香草5〜10年土壌改良にも有効
菊芋野菜(根菜)イヌリン豊富、秋に収穫5〜10年土壌を選ばず育つ
ルバーブ野菜(茎)ジャムやパイに使える5〜10年寒冷地向き
トマト野菜料理でよく使われる食材多年草 越冬が出来れば多年草。
通常2年~3年。最長3年から5年。

原産地のペルーやボリビアでは多年草として生育しているが、
日本の冬の寒さでは越冬できず、
毎年植え直す必要があるため「一年草」として扱われる。
冬でも枯れず、数年にわたり花と実をつけ続ける。

温室や簡易ビニールハウスを活用すれば、越冬栽培も可能。
挿し芽による更新栽培(クローン的に世代継続)も有効。
多年草的に育てることで、苗コスト削減・収穫期間延長・品種安定が期待できる。
ワイルドストロベリー果物観賞・収穫両用の小型イチゴ3〜5年乾燥に強い
ブルーベリー果物酸性土壌で育ち、毎年実をつける10年以上土壌pH調整が必要
キウイ果物雌雄株が必要、つる性20年以上支柱や棚が必要
イチジク果物果実が多く、剪定で収量調整10〜20年水はけの良い土壌が理想
果物渋柿・甘柿あり20年以上落葉樹で管理しやすい
ザクロ果物乾燥に強く、観賞性も高い10〜20年害虫に比較的強い


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その他の生育環境で育つ「多年生作物」



「土壌栽培」でも、
「温室」を設置しなければ生育出来ない農作物や、
「鉢植え」でも可能だったり、
「露地栽培」だったりと、
単なる「土壌栽培」以外で、「多年生」の農作物がある。



土壌栽培以外の生育環境で育つ多年生作物

作物名生育環境特徴備考
バナナ熱帯・温室高温多湿が必要日本では温室栽培が主
パイナップル熱帯・鉢植え土壌よりも鉢栽培が一般的室内でも育てられる
オリーブ地中海性気候乾燥に強く、剪定で管理関東以西で露地栽培可能
ローズマリーハーブ・乾燥地料理・薬用に使える土壌でも育つが鉢植えも可
ラベンダーハーブ・乾燥地香りが良く観賞性も高い高温多湿に弱いので注意


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「越冬」ができれば「多年生」になる「農作物」


「越冬」できれば「多年生」になる栽培可能な農作物は意外と多く、
野菜・果樹・ハーブ・根菜・香味野菜など、
幅広いジャンルにわたる。



多年草化できる野菜類(越冬条件付き)

作物名特徴備考
トマト本来多年草。温室や暖地で越冬可能霜避け・加温必須
ピーマン・パプリカトマト同様ナス科で多年草性あり温室推奨
ナス越冬すれば2年目も収穫可能地温管理が鍵
オクラ熱帯原産で多年草性あり加温・室内栽培向き
シソ半耐寒性。暖地では越冬可能霜避けで多年草化
ニラ完全な多年草。毎年収穫可能地植えで安定
ミョウガ半日陰で育ち、毎年芽吹く地植え向き
三つ葉半日陰で越冬可能落葉後に再生
フキ地下茎で毎年芽吹く山菜として定番
ヨモギ野草扱いだが多年草放任でも育つ



根菜・地下茎系

作物名特徴備考
ヤーコン南米原産。多年草性あり地中保存で越冬可
菊芋イヌリン豊富。多年草地植えで安定
ドクダミ薬草としても利用地下茎で越冬
ウド山菜。多年草半日陰で育成可



果樹・木本系(定番多年生)

作物名特徴備考
ブルーベリー落葉低木酸性土壌が好適
イチジク落葉樹関東以西で露地栽培可
キウイつる性果樹雌雄株の管理が必要
柿・梅・桃落葉果樹冬季剪定が重要
レモン・柑橘類常緑果樹寒冷地では鉢植え推奨



ハーブ・香味野菜(多年草性)

作物名特徴備考
タイム乾燥に強く越冬性高グランドカバーにも
セージ肉料理に合う香草耐寒性あり
ローズマリー常緑低木鉢植えで管理しやすい
チャイブネギ風味のハーブ毎年芽吹く
ラベンダー香り高く観賞性も◎品種により耐寒性差あり


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