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「接着剤」を使いこなす方法

【DIY】
「接着剤」を使いこなす方法




DIYで必須の「接着剤」。
種類が多く、
「環境」「用途」によって、
使用する「接着剤」は変わってくる。

1つの接着剤だけで、
全ての用途に使えるわけではないので、
使用する「接着剤」を見極めることが必要。



詳しくは、
下記をご参照ください。



「接着剤」の「種類」


「接着剤」の種類には、
種類特徴接着剤商品名
エマルジョン系接着剤 成分の「ビニル樹脂」が、
固まっても軟らかく、
固体化すると「半透明」になる特徴がある。
「紫外線」と「水」に弱い特性もある。
・木工用ボンド(酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤)
シアノアクリレート系接着剤 「瞬間接着剤」と呼ばれる「接着剤」。
接着面を「垂直」に引っ張る力「引張力」には、非常に強いが、
「横にずらす力」「衝撃」「曲げ」に弱い。
・瞬間接着剤
ポリマー系接着剤 「水」に強く、
固体化すると、
かなり硬くなり、「ヤスリ」などで削れる。
「強度」も強い接着剤。
やすりで削れる程硬くなる。り、強度も高い。
などがある。


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「木工用ボンド」


「木工用ボンド」は、 「酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤」の通称となっていて、 日本の家庭で、最も使用されている「接着剤」の一つ。
他社でも、「木工用接着剤」は、製造されているが、
商品名が異なる。


木工用ボンドには、
種類特徴
強力タイプ 乾燥して固体化すると「透明」になり、「ヤスリ」で削れるぐらい硬くなる。
耐水タイプ 耐水性のある木工用ボンドで、
「水分」を含んでも溶けないのが特徴。
「屋外」「水回り」のDIYに使える
水性タイプ 「有機溶剤」を含まず、
手についても「水」で洗い流せる。
一般的な「木工用ボンド」が「水溶性タイプ」。
小学校の工作でも使われているポピュラーなタイプ。

硬化後も、
水分を含ませると、
柔らかくなり、硬化前の「白いクリーム状の液体」に戻る。

他の種類に比べ、
ホルムアルデヒド等の含まれる「化学物質」が少ないので、
安全に使用できる。
学校の授業などでも使用されのは、
この安全性が好まれているから。
多用途タイプ 「木工用」だけでなく、
「金属」「陶器」「合成ゴム」「革」などにも接着できるタイプの「ボンド」。
速乾タイプ 「固体化」する時間が短時間の「木工用ボンド」。
などの種類がある。



「木工用接着剤」の「ボンド」と「セメダイン」の違い

木工用の接着剤としては、
成分的にもほぼ同じだが、
「製造元」が異なり、「商標登録」もされているため、
「商品名」「社名」である「ボンド」「セメダイン」という名前を、
それぞれで利用している。


接着剤として似ている「成分」「効果」でも名前が異なる。
それぞれの「接着剤メーカー」は、
「瞬間接着剤」や、「他の素材用接着剤」なども、
製造販売している。


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「シーリング材」とは


隙間を埋めて衝撃緩衝材になる「シーリング材」。

「シーリング材」は、
「目地」「隙間」などに充填し、
「防水性」「気密性」を保持するために使用される
「ペースト状」の「接着剤」。

隙間を埋める「接着剤」には、
「シーリング材」の他に、
「コーキング材」もあるが、
「シーリング材」との大きな違いなく、 「呼び方」が違うだけ。
どちらも同じものとして扱われている。


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「シーリング材」の「硬化時間」


  種類によって、
「シーリング材」が硬化する「硬化時間」は、
ことなるが、
大体の目安としては、
下記の表ぐらいになっている。

「水回り」などは、
施工から「約1時間」以後ぐらいから、
利用しても問題はないらしいが、
力を加えたり、
触ったりするのは「NG」。



「シーリング材」の「硬化過程」

進捗状況必要時間
表面硬化(約0.5mmの被膜)施工から「約1時間」
被膜硬化(約2mmの被膜)施工から「約8時間」
完全硬化施工から「約24時間」


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「シーリング材」の「用途」


「シーリング材」は、
いくつかの主な「用途」がある。

他にも、
「シーリング材」の特性にあった「場所」「用途」でも、
多く「シーリング材」が使用されているので、
家庭でも、
「接着剤」として、便利に使用できる。



「シーリング材」の「用途」

用途内容
サイディングのひび割れを防ぐ 「サイディングボード」を外壁下地に張り付ける工法「サイディング壁」では、
「サイディングボード」は堅く薄いため、
気温変化による膨張や、
地震の揺れ
などによって、
負荷がかかり、「ひび割れ」「破損」を起こす可能性がある。

そのため、
「サイディングボード」の間にある隙間「目地」に< 「シーリング材」を充填し、
「サイディングボード」への負荷を軽減する。
「接着剤」として建材を固定する 「シーリング材」は、
「接着剤」としても使える。
「建材」などを固定することも可能で、

・接着固定
・防水処理
・固定強化
などの効果が期待できる。
雨漏りの応急処置 「雨漏り」が発生した時に、
応急処置的に、
雨漏り箇所を「シーリング材」で埋めることができる。

・穴埋め
・ヒビ埋め
・天窓やサッシまわりのシーリングの破損補修

などに利用可能。


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「シーリング材」の「種類」


「シーリング材」には、
材質によって、いくつかの「種類」がある。

用途に合わせて適切なタイプを選ぶことが必要。

使用箇所の「環境」などを把握し、
「耐久性」「耐候性」「シーリング材の特徴」などを考慮して、
使用する「シーリング材」の種類を決定する必要がある。



「シーリング材」の「種類」

種類説明主な使用用途
ウレタン系シーリング材 「ウレタン系シーリング材」は、
「耐久性」が非常に高いのが特徴。

硬化後には、「弾力性」を持ち、
「密着性」が高い。
「外壁のひび割れ」「目地の補修」によく使用される。
塗装後に汚れにくい「ノンブリードタイプ」もある。

デメリットには、
・「耐候性」が低い
・「紫外線」に弱い
・「ホコリ」を吸着しやすい
などがある。
「屋外」で使用する場合は、「塗装」での保護が必要。
・「ALC」「窯業」系サイディングの「目地」
・「窓枠まわり」などの「目地」
・「コンクリート」のひび割れ補修
アクリル系シーリング材 「アクリル系シーリング材」は、
「水性タイプ」。
新築時に使用されることはありますが、
メンテナンス性を考慮するとリフォーム工事ではあまり使われません。

「作業性」に優れているのが特徴。
価格も安い。

デメリットには、
・硬化後に肉やせが起こる性質がある
・「耐候性」が低い
・「耐久性」が低い
がある。
・「ALC」の目地
・「塗装」「クロス」の下地処理
シリコン系シーリング材(シリコンコーク) 「シリコン系シーリング材(シリコンコーク)」は、
「耐候性」「耐水性」「耐熱性」に優れている。
比較的、
価格が安いので「コストパフォーマンス」は良いが、
基本的に外壁には使用しないシーリング材。

デメリットには、
・充填後にシリコンオイルが出る
・周辺が汚れやすい
・上から塗装できない
などがある。
「専用プライマー」を使用すれば「塗装可能」になる種類もある。
・「ガラス」まわり目地
・「屋根瓦」の補修
・「浴室」「浴槽」「洗面台」「キッチン」まわり
変成シリコン系(変成シリコーン系 ) 「変成シリコン系(変成シリコーン系 )シーリング材」は、
「ウレタン樹脂」を原料としたもの。

メリットは、
・「耐候性」に優れている。
・「塗装性」に優れている。
・硬化後に「塗装可能」
・「外壁」にも使用できる
がある。
色々な用途に使用できるのが特徴。

デメリットは、
・シリコン系よりも「耐久性」が低い
・ウレタン系よりも「密着性」が劣る
などがある。
・「窯業系サイディング」の「目地」「サッシ」まわり
・「コンクリート」の「目地」「サッシ」まわり
・「ALC」の「目地」「サッシ」まわり
・「タイル」などの「目地」「サッシ」まわり
・「躯体」「板金加工」など
1液性(1成分形) 「1液性」には、
「缶タイプ」「コーキングガンを使用するタイプ」があり、
そのまますぐに使えるのが特徴。
準備が簡単で、
「部分補修」「施工箇所が少ない」などの場合に使用される。
2液性(2成分形) 「2液性」は、
「主剤」と「硬化剤」が分かれているタイプ。
「専用の撹拌機」でしっかりと混ぜ合わせる必要がある。
用途にに必要な分だけ準備することができる。

「2液性」は、
塗装知識や技術がないと硬化不良を起こす可能性がある。


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「シーリング材」の「劣化症状」


「シーリング材」の「劣化症状」には、
劣化症状説明
変色 「シーリング材」は、
時間が経過すると「変色」を起こすことがある。
劣化症状説明
ひび割れ 「シーリング材」の「劣化症状」の一つには、
「ひび割れ」もある。
「地震」による建物の揺れや、
「経年劣化」などは、、
「シーリング材」の「ひび割れ」に繋がる。
破断 「破断」は、シーリング材が切れてしまうこと。
「断裂」ともいう。
「シーリング材」の「ひび割れ」が広がると、
真ん中から切れてしまうことがある。
「劣化症状」の末期的な症状。
「シーリング材」の「寿命」や、
新築時の「プライマー不足」が原因の可能性がある。

「シーリング材」の効果は、
既にないので、
「シーリング材」の「打ち直し」が必要。
肉やせ 「シーリング材」の「肉やせ」は、
「シーリング材」に含まれていた
「可塑剤」が溶け出してしまうことで発生する「劣化症状」。
「弾力性」が失われ、
「厚み」がなくなり、「薄く」なって隙間ができる。
「雨漏り」の原因にもなる。

早急に「補修」「打ち直し」が必要。


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「シーリング材」の「耐久性」


「シーリング材」の「耐久性」は、
「10年」ほどと言われている。

「10年」に一度は、
「打ち直し」を行うものと、
考えていた方が良い。


「屋根」「外壁塗装」の「メンテナンス」も、
「10年」を目安に行われることが多いので、
同時に、「シーリング材」の「点検」「補修」「打ち直し」も行うと良い。

同時に行うことで、
「足場」などの「作業料金」を節約することができる。


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「シリコン系シーリング材(シリコンコーク)」


「シリコン系シーリング材(シリコンコーク)」は、
「耐候性」「耐水性」「耐熱性」に優れている。
比較的、
価格が安いので「コストパフォーマンス」は良いが、
基本的に外壁には使用しないシーリング材。

デメリットには、
・充填後にシリコンオイルが出る
・周辺が汚れやすい
・上から塗装できない
などがある。
「専用プライマー」を使用すれば「塗装可能」になる種類もある。



主な仕様用途

・「ガラス」まわり目地
・「屋根瓦」の補修
・「浴室」「浴槽」「洗面台」「キッチン」まわり



「シーリング材」の「硬化過程」

進捗状況必要時間
表面硬化(約0.5mmの被膜)施工から「約1時間」
被膜硬化(約2mmの被膜)施工から「約8時間」
完全硬化施工から「約24時間」


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様々な用途に使用される硬化後に塗装可能な「変成シリコン」


「変成シリコン」は、
「変成シリコーン系」の「接着剤」の一つ。

「ウレタン樹脂」を原料としていて、
「耐候性」「塗装性」に優れている。
様々な用途で使用されている。


「変成シリコン」のメリット
・「耐候性」に優れる
・「塗装性」に優れる
・硬化後に「塗装」が可能
・外壁にも使用可能
・多用途で使用可能


「変成シリコン」のデメリット
・「シリコン系」よりも「耐久性」が低い
・「ウレタン系」よりも「密着性」が劣る



「変成シリコン系(変成シリコーン系 )シーリング材」は、
「ウレタン樹脂」を原料としたもの。

メリットは、
・「耐候性」に優れている。
・「塗装性」に優れている。
・硬化後に「塗装可能」
・「外壁」にも使用できる
がある。
色々な用途に使用できるのが特徴。

デメリットは、
・シリコン系よりも「耐久性」が低い
・ウレタン系よりも「密着性」が劣る
などがある。



主な仕様用途

・「窯業系サイディング」の「目地」「サッシ」まわり
・「コンクリート」の「目地」「サッシ」まわり
・「ALC」の「目地」「サッシ」まわり
・「タイル」などの「目地」「サッシ」まわり
・「躯体」「板金加工」など



「シーリング材」の「硬化過程」

進捗状況必要時間
表面硬化(約0.5mmの被膜)施工から「約1時間」
被膜硬化(約2mmの被膜)施工から「約8時間」
完全硬化施工から「約24時間」


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「ウレタン系シーリング材」


「ウレタン系シーリング材」は、
「耐久性」が非常に高いのが特徴。

硬化後には、「弾力性」を持ち、
「密着性」が高い。
「外壁のひび割れ」「目地の補修」によく使用される。
塗装後に汚れにくい「ノンブリードタイプ」もある。

デメリットには、
・「耐候性」が低い
・「紫外線」に弱い
・「ホコリ」を吸着しやすい
などがある。
「屋外」で使用する場合は、「塗装」での保護が必要。



主な仕様用途

・「ALC」「窯業」系サイディングの「目地」
・「窓枠まわり」などの「目地」
・「コンクリート」のひび割れ補修


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「アクリル系シーリング材」


「アクリル系シーリング材」は、
「水性タイプ」。
新築時に使用されることはありますが、
メンテナンス性を考慮するとリフォーム工事ではあまり使われません。

「作業性」に優れているのが特徴。
価格も安い。

デメリットには、
・硬化後に肉やせが起こる性質がある
・「耐候性」が低い
・「耐久性」が低い
がある。



・「ALC」の目地
・「塗装」「クロス」の下地処理



「変成シリコン系(変成シリコーン系 )シーリング材」は、
「ウレタン樹脂」を原料としたもの。

メリットは、
・「耐候性」に優れている。
・「塗装性」に優れている。
・硬化後に「塗装可能」
・「外壁」にも使用できる
がある。
色々な用途に使用できるのが特徴。

デメリットは、
・シリコン系よりも「耐久性」が低い
・ウレタン系よりも「密着性」が劣る
などがある。



主な仕様用途

・「窯業系サイディング」の「目地」「サッシ」まわり
・「コンクリート」の「目地」「サッシ」まわり
・「ALC」の「目地」「サッシ」まわり
・「タイル」などの「目地」「サッシ」まわり
・「躯体」「板金加工」など


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「シーリング材」の一つ「1液性(1成分形)」


「1液性」には、
「缶タイプ」「コーキングガンを使用するタイプ」があり、
そのまますぐに使えるのが特徴。
準備が簡単で、
「部分補修」「施工箇所が少ない」などの場合に使用される。


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「シーリング材」の一つ「2液性(2成分形)」


2液性(2成分形) 「2液性」は、
「主剤」と「硬化剤」が分かれているタイプ。
「専用の撹拌機」でしっかりと混ぜ合わせる必要がある。
用途にに必要な分だけ準備することができる。

「2液性」は、
塗装知識や技術がないと硬化不良を起こす可能性がある。


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