「近江牛」は、
「松阪牛」「米沢牛」と並び、
「日本三大和牛」の一つ。
国内最古の「ブランド牛」でもある。

「江戸時代」から「100年以上」の歴史を持ち、
「近江牛」という「和牛ブランド」が定着した。

「近江牛」の元々のルーツは、
農耕に使われていた「但馬系」の黒毛和牛。

現在では、滋賀県内にある「約80牧場」で、
「近江牛」が飼育されている。

「近江牛」の
特に品質の良い「近江牛」は、
「認定近江牛」として認証される。

「認定近江牛」を取り扱う指定店は、
登録されている滋賀県の内外を併せて、
「170店舗（東近江市内では１０店舗）」を超える
小売店や飲食店などで取り扱っている。

江戸時代での「牛肉」は、
まだ「食用」ではなく、
「薬用」として利用されていた。

「1687年」に、
「彦根藩」において、
「武具」「馬具」に使用する「牛皮」を調達した後の
「牛肉」部分を「味噌漬け」にし、
「反本丸（へんぽんがん）」という名の
「養生薬」として利用されていたことが始まり。

当時は、
「将軍家」「徳川御三家」へも献上されていたそう。

時が流れ、
「明治時代」になると、
経済が発展し、
物流インフラが発展すると、
「近江牛」は、「東京」にも輸送されるようになったそう。

「1889年（明治22年）」には、
「東海道本線」が開通し、
「近江八幡駅」が完成すると、
翌年の「1890年（明治23年）」から、
「陸路」で「近江牛」を搬送することができ、
「東京」まで「近江牛」が運ばれるようになり、
ここで、
産地である「近江」の名がついたブランド名
「近江牛」として食べられるようになった。

「近江牛」の美味しさから、
徐々に浸透していき、
「日本三大和牛」の一つと言われるまでになった。

現在では、
とても美味しい「和牛ブランド」として、
全国に名前を知られている。

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「神戸牛」と呼ばれていた歴史がある「近江牛」

「近江牛」は、
「1889年（明治22年）」に、
鉄道の「東海道本線」が開通するまで、
「神戸港」から「海運」で「東京」に運ばれていた。

当時は、
「出荷港」の名前が「ブランド名」として使わていたので、
「近江牛」を含め、
「神戸港」から出荷された「牛肉」は、
すべて「神戸牛」と呼ばれていた。
現在の「近江牛」や、
「神戸ビーフ」「淡路牛」など、
美味しい「牛肉」の産地が、
「神戸港」から出荷され「神戸牛」と呼ばれていたことになる。

「神戸牛」が有名なのは、
この時代に礎が作られていたからと言われている。

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「近江牛」の特徴

「近江牛」は、
甘味があり、
「赤身」と「脂」のバランスが良く、
口の中で溶け、肉の旨味を感じられる、
美味しいお肉。

「近江牛」の紹介パンフレットに、
「近江牛のあじの魅力～近江牛の4つの魅力～」
が掲載されていたので、まとめてみました。

「特徴」項目は、そのままですが、
「説明」項目は、まとめています。

近江牛のあじの魅力～近江牛の4つの魅力～

特徴	説明
肉がきめ細かく、柔らか	「肉質」は、きめが細かいほど美味しいと言われおり、「近江牛」も、きめが細かい肉質が特徴。
目減り、水引が少ない	「近江牛」のお肉は、しっかりと水分を保持するのも特徴で、輸送中による「目減り（牛の体重が減らない）」が少なく、水分の蒸発による「水引（枝肉の減少が少ない」が少ない。
美しいサシが消えない	「近江牛」は、全体的に綺麗な「サシ（「赤身」と「脂肪」の割合）」があり、全体的にサシが細かい。
独特の粘りを持つ脂肪	「近江牛」の「脂肪」は、良い脂肪のため、「ツヤ」があり、適度な「粘り」を持つ。