旅メモ
旅メモ【日本編】





【兵庫県】「国生み」の大業を成し遂げた「伊弉諾大神」を祀る「伊弉冊神宮」



【兵庫県】
「国生み」の大業を成し遂げた「伊弉諾大神」を祀る「伊弉冊神宮」




















「国生み」の大業をなされた
「伊弉諾大神」を祀っている日本最古の神社「伊弉冊神宮」。


「国生み」の舞台となった「淡路島」。
「伊弉冊神宮」は、
日本の国土を造ったとされる「伊弉諾大神」が、
余生を過ごした住居跡に建てられた神社です。



「伊弉冊神宮」とは



「伊弉冊神宮」は、
「古事記」「日本書紀」に記される「国生み神話」に出てくる
「伊弉諾大神」を祀っている「神社」です。

「伊弉諾大神」が、国生みの仕事をなされた後、
御子神なる太陽の神「天照大御神」に、
「国家統治」の大業を委譲され、
最初にお生みになられた「淡路島」の「多賀」の地に、
「幽宮」を構へ、余生を過ごされた場所が、
現在の「伊弉冊神宮」と言われています。



「伊弉諾大神」の御住居跡に、
御陵が営まれ、「聖地」として、
創始され、日本最古の神社となっている。


地元では「いっくさん」という愛称で親しまれ、
「日之少宮」「淡路島神」「多賀明神」「津名明神」とも崇められている。



明治時代に、御陵地を整地し、
御陵を中心に、神域の周囲に「濛」が巡らされた。
正面の「神池」や、背後の湿地は、この周濛の遺構とされている。


建物や工作物は、
大部分が、明治九年から同二十一年に官費で造営されたもの。


境内面積は、約一万五千坪。
江戸時代あたりでは、更に広い敷地が「神域」として、
禁足の地とされていたそうです。


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「国生み神話」とは



日本という国ができるはるか前の、
日本列島になる地上ができる時のお話が「国生み神話」です。



「天地」が始まる頃に、
神々が住む「高天原(たかまがはら、たかあまはら、たかあまのはら、たかのあまはら、たかまのはら)」が、
澄み渡った高い空の上にあったと言われています。
「高天原」には、
「天御中主神」「高御産巣日神」「神産巣日神」というお三方の神さまが御出現したそうです。


その後、
日本のあたりが、ただの海だった時代に、
「高天原」に住む神々が、
「下界」に新たな国を造ることを決定し、
「伊邪那岐命(イザナギのミコト)=伊弉諾命」「伊邪那美命(イザナミのミコト)=伊弉冉命」の二柱の神様に、
下界での「国作り」を命じられ、「天の沼矛(あまのぬぼこ)」という「矛」を授けたそうです。


命を受けた「伊邪那岐命」「伊邪那美命」は、
「高天原」にある「天の浮橋」から、下界を眺めていた時に、
「天の沼矛」を海水に差し降ろし、かき混ぜたところ、
「天の沼矛」から落ちた潮が、積り固まり、
「於能凝呂島(おのころじま)」ができたそうです。


「伊邪那岐命」「伊邪那美命」は、
「おのころ島」に降り立ち、
大きな柱「天の御柱(あまのみばしら)」を建てたそうです。
「天の御柱(あまのみばしら)」の周りを、
「伊邪那岐命」は左から、
「伊邪那美命」は右から、
廻りあったところ、
「男女」としての恋心が生まれたそうです。


「伊邪那岐命」「伊邪那美命」は、
「おのころ島」で生活をはじめ、
多くの神々を産み、島々を形成したとのこと。


最初に、「淡路島」、
次いで、「四国」「隠岐島」「九州」「壱岐島」「対島」「佐渡島」を、
最後に「本州」を生み出したと言われています。
「八つの島」が形成されたことから、「大八島国」と言われています。



島々ができると、
「伊邪那岐命」「伊邪那美命」との間には、
多くの神様(子供)が生まれたそうです。
その一人に、
太陽を神格化した「伊勢神宮」の御祭神「天照大御神」もいらっしゃいます。
「伊邪那岐命」「伊邪那美命」は、
「天照大御神」の親「親神」様でもあります。



ここから日本の多くの神話が生まれてきます。
日本神話の一つ「天の岩戸」も、
「天照大御神」のエピソードの一つです。



「おのころ島神社」は、
「日本の始まりの地」として崇敬されています。
「おのころ島神社」は、「伊弉冊神宮」から程近い場所に、あります。


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「伊弉冊神宮」へのアクセス