脳内物質 | 説明 | ||||||||||||||||||
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ドーパミン |
「ドーパミン」は、 「モチベーションの源」と言われる「脳内物質」。 「より高い目標」「より困難な目標」を目の前にすると分泌される。 困難な状況に追い込まれるほど、俄然やる気を見せる性格の人は、 「ドーパミン」がよく分泌されている人に特徴が一致する。 「ドーパミン」は、 「幸福物質」と言われていて、 「分泌」されると、 「幸福」「快感」を感じられ、 「学習意欲」「やる気」などが出てくるので、 「報酬系」「学習脳」とも呼ばれている。 「ドーパミン」が「分泌」される「効果」
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ノルアドレナリン |
「闘争」と「逃走」の「ホルモン」と呼ばれている。 「闘うか」「逃げるか」という「選択」「行動」が求められる「危機的な状況」で分泌される「脳内物質」。 「ノルアドレナリン」の「長期的な分泌」は、「うつ病」の原因とも言われている。 「闘争か逃走か」「恐怖」「不安」「集中」 「ストレス反応」「ワーキングメモリ」「仕事脳」「交感神経」 「ノルアドレナリン」が、分泌されることで、「心拍数」が高まり、「脳」「骨格筋」に「血液」が行き渡る。 「闘争」「逃走」のどちらを選択するにしても、 「瞬発的な行動」が取れるようにし、「脳」「身体」を準備状態に持っていくのが、「ノルアドレナリンの役割」。 「ノルアドレナリン」により、「覚醒度」「集中度」がアップし、 「正しい判断」が「瞬間的」にできるようになり、「脳」の機能が大きくアップする。 | ||||||||||||||||||
アドレナリン |
「アドレナリン」は、「闘争ホルモン」と言われる「脳内物質」。 「闘い」に直面した時や、「闘い」の最中に分泌される。 「交感神経」の伝達物質。 「興奮物質」「興奮」「怒り」「交感神経(昼の神経)」 「アドレナリン」が、 「血液中」に放出されると、 「心拍数」「血圧」が高まり、「筋肉」に「血液」が行き渡る。 「血糖」を高め、「瞳孔」が開き、「覚醒度」を上げる。 「注意力」「集中力」が高まり、「身体」「脳」が、「臨戦態勢」の状態になる。 | ||||||||||||||||||
セロトニン |
「セロトニン」が、よく分泌されると、「心穏やか」な状態になる。 「僧侶」が、坐禅をしているときのような状態。 「心」に、「冷静」と「落ち着き」をもたらす。 「癒しの物質」「落ち着き」「平常心」「心の安定」「共感脳」 「セロトニン」が「分泌」されると、 「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「アドレナリン」などの 「興奮系脳内物質」の「過剰分泌」を抑制し、 「脳内物質」の「バランス」を取る「調節物質」。 「セロトニン」が「活性化」された状態だと、 「心が安定した状態」になる。 「セロトニン」が「不足」すると、 「イライラ」「むしゃくしゃ」「落ち着かない」「不安」 などを感じるようになる。 | ||||||||||||||||||
メラトニン |
「メラトニン」は、「睡眠物質」で、 「睡眠」と「覚醒」を調整する「ホルモン」。 「濃度」が高まると、「眠気」を感じ、 スムーズに睡眠へと至る。 「睡眠物質」「眠気」「回復物質」「アンチエイジング」 「メラトニン」が分泌されると、 「脳神経」だけでなく、 「脈拍」「体温」「血圧」を低下させる事で、 「睡眠」と「覚醒」のリズムを調整し、 「自然な睡眠」へと誘導する作用がある。 | ||||||||||||||||||
アセチルコリン |
「アセチルコリン」は、「発想力」と「集中力」を担う「脳内物質」。 「全身の臓器」を「クールダウン」する「副交感神経」の伝達物質でもある。 「記憶と学習」「ひらめき」 「副交感神経(夜の神経)」「ニコチン」「シータ波」 「アセチルコリン」が分泌されると、
などの影響がある。 | ||||||||||||||||||
エンドルフィン |
「エンドルフィン」は、 僧侶が荒業の末に辿り着く、悟りの境地に達した時に分泌される「脳内物質」。 「脳内麻薬」「多幸感」「恍惚感」「アルファ波」 「エンドルフィン」が分泌されると、 「幸福感」を与えてくれ、 脳を休め、「注意力」「集中力」「記憶力」「創造性」など、 多くの「脳機能」を高めてくれる。 また、「免疫力」を高め、「身体の修復力」も高める効果もある。 「癌と戦う免疫機能」を担う「NK活性」を高める作用や、 「抗がん作用」も確認されている。 | ||||||||||||||||||
神経細胞 | 説明 |
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腹側被蓋野(ふくそくひがいや) (Ventral tegmental area, VTA) |
「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」は、「報酬系」の中心的な役割を担う部位。 「楽しいこと」や「嬉しい経験」をした時に、 この部位から「ドーパミン」が放出され、「快感」や「報酬感」をもたらす。 |
黒質(こくしつ) (Substantia nigra) |
「黒質(こくしつ)」は、「運動機能の制御」に深く関わっている。 この部位から「線条体」へ「ドーパミン」が放出され、 「スムーズな運動」を可能にする。 |
「やる気」「意欲」が向上する | 「目標達成」や「報酬」を得ることに対する「意欲」が高まる。「行動」を起こしやすくなる。 |
「集中力」が高まる | 「目標」に向かって「集中」しやすくなり、「作業効率」がアップする。 |
「快感」を感じる | 「嬉しいこと」や「楽しいこと」を経験した時に、「快感」を感じる。 |
「学習能力」が向上する | 「新しいこと」を学ぶ意欲が高まり、「記憶力」も向上する可能性がある。 |
「創造性」が向上する | 「新しいアイデア」が生まれやすくなり、創造的な活動が活発になる。 |
ノルアドレナリン型モチベーション |
「恐怖」「ストレス」「叱責」などの「不快」を避けるために努力する動機。 短い期間の継続に向いている。 |
ドーパミン型モチベーション |
「楽しさ」「ご褒美」「褒められる」などの「快楽」「報酬」を求めて努力する動機。 長期間の継続に向いている。 |
規則正しい生活 | 「睡眠」をしっかりと取り、「バランスの取れた食事」を心がけることが大切。 |
適度な運動 | 「運動」は、「脳」の血流を改善し、「神経細胞」の活性化を促進する。 |
ストレス解消 | 「ヨガ」「瞑想」など、「リラックス」できる時間を設けることがおすすめ。 |
学習 | 「新しいこと」を学ぶことは、「脳」を活性化させ、「アセチルコリン」の分泌を促進する。 |
状況 | 説明 |
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学習や記憶の形成時 |
「新しいこと」を学んだり、「記憶」を定着させようとする時、脳内の「アセチルコリンの分泌」が活発になる。 「脳の海馬」の部分が特に活性化し、「アセチルコリン」が、「神経細胞間の情報」を伝達しやすくし、「記憶の形成」を促す。 |
集中している時 |
一つのことに「集中」して取り組んでいる時、 「脳」は、「アセチルコリン」を分泌し、「注意力」を高め、「効率よく情報を処理」できるようにする。 問題を解いたり、本を読んだりする時など、「集中力」が求められる場面で、「アセチルコリン」の分泌が活発になる。 |
睡眠中 |
「睡眠中」も、「脳」は活発に活動しており、記憶の整理や学習した内容の定着が行われる。 この時、「アセチルコリン」は、「レム睡眠」の時に、特に多く分泌され、 夢を見たり、創造性を高める働きをしていると考えられる。 「レム睡眠」の時は、「脳波」が覚醒時と似た状態になり、「脳」が活発に活動していることがわかる。 |
ストレスを感じている時 |
「ストレス」を感じると、身体は、「自律神経」のバランスが崩れ、「交感神経」が優位になる。 この時、「アセチルコリン」の分泌量が変化し、「心拍数の上昇」や「血圧の上昇」など、様々な生理反応を引き起こす。 「ストレス」の種類や程度によって、「アセチルコリン」の分泌量が変化する。 |
筋肉の収縮時 |
「アセチルコリン」は、「神経」と「筋肉」の接合部で、「神経」から「筋肉」へ「信号」を伝える役割を担っている。 そのため、「筋肉」を動かす時、つまり体を動かしたり運動をする時、「アセチルコリン」が分泌される。 「神経」からの信号が「筋肉」に伝わり、「筋肉」が収縮する「仕組み」には、「アセチルコリン」が深く関わっている。 |
中枢神経系での働き | |
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学習と記憶 |
「アセチルコリン」は、「記憶の形成」や「記憶の想起」に、重要な役割を果たす。 特に、「海馬」と呼ばれる部位での「神経伝達」を促進し、 「新しい情報」を学習したり、 「過去の出来事」を思い出したりするのを補助する。 |
注意と覚醒 |
「注意力」を集中させ、「覚醒状態」を維持する働きがある。 |
報酬系 |
「報酬系」を「活性化」し、「快感」や「モチベーション」を高める効果も報告されている。 |
末梢神経系での働き | |
筋肉の収縮 |
「骨格筋の収縮」を促し、「運動機能」を支える。 |
自律神経 |
「副交感神経」を刺激し、「心拍数」を低下させたり、「消化活動を促進」したりする。 |
方法 | 説明 |
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「コリン」を含む食品を食べる |
「アセチルコリン」の原料となる「コリン」を多く含む「食品」を摂取することで、 体内の「コリン濃度」を上げ、結果的に「アセチルコリン」の「生成」を促すことができる。 「コリン」を多く含む食品は、「卵黄」「レバー」「大豆」「魚介類」などがある。 |
「ビタミンB群」の摂取 |
「ビタミンB群」、特に「ビタミンB5」は、「アセチルコリンの合成」に重要な役割を果たす。 「レバー」「ナッツ類」「豆類」などに多く含まれる。 |
適度な運動 |
「運動」は、「脳の血流」を改善し、「神経細胞の活性化」を促す。 これにより、「アセチルコリンの生成」も促進されると考えられている。 |
質の高い睡眠 |
「睡眠不足」は、「脳の機能低下」を引き起こし、「アセチルコリンの生成」を抑制する可能性がある。 |
ストレスの軽減 |
「ストレス」は、「脳の機能」を低下させ、「アセチルコリンの生成」を阻害する可能性がある。 「ヨガ」「瞑想」などの「リラックス効果」のある活動を取り入れることがおすすめ。 |
サプリメントの利用 |
「コリン」や「ビタミンB群」を「サプリメント」で補うのも、一つの方法。 |