【Bash】「rcp」 - ネットワーク上で、ファイルをコピーする

ネットワーク上でファイルをコピーする。
セキュリティ性を考慮するときは、「scp」コマンドを使用する。
「scp」コマンドは、「ssh」コマンドと同様の暗号化された通信でのデータ送受信を行っている。
「rcp」コマンドは、ネットワークで接続されたコンピュータ間で、ファイルのコピーを行う。

複数のファイルも指定できるが、コピー先は、DIRで指定したディレクトリへまとめてコピーすることになる。
指定したホスト名のファイルを別のホスト名の端末にコピーできる。
「rcp」コマンドは、ネットワーク上でファイルをコピーするためのコマンドで、利用するときは、指定したホストへの認証情報が必要になる。

オプション

-B	バッチ処理モードでの実行
-C	送出時にデータを圧縮する。
-p	接続するポート番号を指定する。
-P	コピー元のファイル情報・属性を転送先に継承させることができる。
-r	ディレクトリとサブディレクトリも含めてコピーする。
-p	「所有者ID」,「グループID」,「アクセス権」,「最終更新日時」,「最終アクセス日時」をコピー元と同じのままコピー。 このオプションを指定しない場合、新規にファイルを作成したのと同じ。
-r	FILE...にディレクトリを含む場合、そのディレクトリ配下のディレクトリとファイルをまとめてコピーする。

引数

rcpコマンドのファイル指定方法	user@host:/ディレクトリ名/ディレクトリ名/ファイル名
rcpコマンドのディレクトリ指定方法	user@host:/ディレクトリ名/ディレクトリ名/
FILE1	コピー元のファイル名を指定。ローカルファイルの場合、通常ファイル名の指定方法と同じ。
FILE2	コピー先のファイル名を指定。ローカルファイルの場合、通常ファイル名の指定方法と同じ。
FILE...	コピー元ファイルを複数指定する場合、ファイル名をスペースで区切って指定。 複数ファイルのコピー先はディレクトリのみ。
DIR	コピー先のディレクトリ名を指定。

rcp host01:/home/cmd/dir03/file03b file03	ネットワーク上ファイルをローカルホストディレクトリへコピー
rcp User01@host01:file01 User02@host02:dir02/file02	リモートホスト間でファイルをコピー
rcp User01@host01:file01 User02@host02:file02 dir03	複数のリモートホストのファイルをディレクトリへコピー
rcp -r User01@host01:dir01 dir02	リモートホスト「host01」のディレクトリ「dir01」を、ローカルホストのディレクトリ「dir02」の配下へコピー