「マイクロコントローラ」とは、マイクロプロセッサの一つで、コンピュータシステムをひとつの集積回路に組み込んだもの。
電子機器の制御用に最適化されたもので、黒いボックスに何本もの端子が出ているのが特徴。
PCに使われている汎用マイクロプロセッサに比べ、「自己充足性」「低価格性」を重視したタイプのマイクロチップ。
汎用マイクロプロセッサの場合、
機能を提供するには、周辺チップを追加して、マイクロプロセッサのみで機能を提供はできず、周辺機能と回路を形成し、機能を提供するが、
「マイクロコントローラ」の場合は、
一つのマイクロプロセッサだけで、PCとして機能させられ、「ワンチップマイコン」「マイクロプロセッサ」などと呼ばれている。
「マイクロコントローラ」は、主に電子機器で使われていて、「組み込みシステム」とも呼ばれる。
PCなどで使われる「汎用マイクロプロセッサ」より、はるかに多く周りに存在している。
「マイクロコントローラ」を「CPU」として利用したものを、「マイクロコンピューター」と言う。
「マイクロコントローラ」の基本部品
・CPUコア
・メモリ(ROMかフラッシュメモリ)=プログラムを格納するメモリ
・タイマー(ひとつ以上)
・入出力部(外部周辺機器などと接続する)
「マイクロコントローラ」は、色々な名称で呼ばれる。
「PIC」と呼ばれることも多い。
「PIC」は、「MicroChip」社が開発している「マイクロコントローラ」で、代表的なので、「PIC」=「マイクロコントローラ」=「マイクロプロセッサ」=「マイクロチップ」という意味で使われていることが多い。
なので、「PIC」と書かれていても、「マイクロコントローラ」のことだと覚えておけば良い。
開発ツール
・統合開発環境(MPLAB IDE)
・PICライタ
・テストツール(ブレッドボード・ジャンプワイヤ・電源・はんだごて・などなど)
統合開発環境(MPLAB IDE)とは
統合開発環境(IDE:Integrated Development Envirronment)は、ソフトウェアで、
・プログラムの記述
・PICへの書き込み・データ変換
・PICライタ経由での、「PIC」への書き込み
・動作確認のシュミレーション
などができる開発するためのソフトウェアをいう。
「MPLAB IDE」は、「Microchip」社が無料で提供する代表的な統合開発環境のソフトウェア。