ポート番号 | 解説 |
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25 | 通常利用されるポート |
記述コマンド | 解説 | ||||||||||||
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telnet サーバー名(IP) 25 | メールサーバにポート番号25番(SMTPのポート番号)で接続する。 | ||||||||||||
HELO ドメイン名 | SMTPサーバに接続 | ||||||||||||
MAIL FROM:送信元メールアドレス | 自分のメールアドレスを入力 | ||||||||||||
RCPT TO:送信先メールアドレス | 相手のメールアドレスを入力 | ||||||||||||
DATA |
「DATA」を記述して「Enter」で入力することで、本文データの入力が可能になる。 メールの付属情報と本文の入力。 下記の項目で、差出人等の情報を渡すことができる。 各項目は省略も可能。
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.(ピリオド) |
「DATA」の終了。 メールの終端は、ピリオドだけの行を書く。 |
HELO |
クライアントが接続する際に接続元を送出する。 グリーティングメッセージ(挨拶)。 英語のHelloの意味で、自分のホスト名を名乗る。 |
EHLO |
Extended Helloの意味で、使い方はHELOと同じ。拡張SMTP(ESMTP)に対応していることをサーバーに知らせる場合に使う。 サーバー側でも、ESMTPに対応していれば、拡張機能で使用できるコマンド一覧を返してくる。 |
MAIL FROM メールアドレスと引数を付けてメール送信者を指定する。 | |
RCPT | RECIPIENTの意味で、RCPT TO メールアドレスと引数をつけて、メール受取人を指定する。エンベロープアドレスとなる。 |
DATA | 送信元アドレス、宛先アドレスが受け入れられた後、メッセージ本文の送信開始を要求する。 |
RSET | RESETの意味。メールを送信している過程で中断する。サーバーは受け取っているメールを途中で破棄する。 |
VRFY | 引数にユーザー名を指定して、そのユーザーアカウントがサーバー上にあるかどうかを確認する。 |
EXPN | 引数にメーリングリスト名を指定する。そのメーリングリストが存在する場合、参加しているメンバーのアドレスを返す。 |
NOOP | 特に動作しない。サーバーは一定時間でクライアントとの接続を切断する。クライアントとサーバーでコネクションを切らずに接続したい場合に使われる。 |
QUIT | サーバーとの切断を要求する。 |
ATRN - 認証されたTURN | |||||||||||||||||||||||||||||
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書式 | ATRN | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | ATRN | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | On-Demand Mail Relay | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 未実装 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功: 250 失敗: 450, 451, 453, 502, 530 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 2645 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | Authenticated Turn | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | TURNの改良版。 AUTHを用いた認証を行うことで、TURNにあっ たセキュリティ上の問題を回避している。つまり、このコマンドはAUTHの後で しか利用できない。ATRNが発行されるとクライアントとサーバの役割が逆転す る。 | ||||||||||||||||||||||||||||
AUTH - SMTP認証 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | AUTH (メカニズム) [最初の応答] | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 実装されていることもある | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | AUTH | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Authentication | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 334, 失敗: 432, 534, 538 454, 530, 501, 504, 535 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 2554 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | AUTHentication | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | このコマンドにより、サーバとクライアントがSASL(RFC 2222)を利用して相互 認証できるようになる。 (メカニズム)はCRAM-MD5やDIGEST-MD5などのダイジェスト化アルゴリズムであ り、どれが利用できるかについてはサーバからのEHLOに明記されている。 [最初の応答]は、サーバからのチャレンジのレスポンスで、BASE64でエンコー ドされる(これを送らない場合には、サーバから334が送られるので、それに対 してBASE64エンコードされたレスポンスを返す)。 AUTHコマンドは1度の接続中、1度だけしか利用できず、またメールトラン ザクション開始前(終了後)にのみ、利用できる。 | ||||||||||||||||||||||||||||
BDAT - バイナリメッセージの転送 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | BDAT (転送するオクテット数) [LAST] | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | CHUNKING | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | CHUNKING | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | ほとんどのシステムで未実装 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 354 失敗: 451, 554, 503 552, 554, 451, 452, | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 3030 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | DATA | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 |
「BDAT」コマンドにより、BINARYデータの転送が可能となる。 DATAであれば<CRLF>で区切られる、 <CRLF>.<CRLF>で終了という制限があるが、 「BDAT」では、単に転送オクテット数をBDATコマンドへのパラメータとすることで、 いかなるデータでも送信可能となる。 MAILへのオプションパラメータSIZEと異なり、 データオクテット数は厳密である(データの終わりを判別するためのオクテット列が存在しないので当然だが)。 また、DATAと異なり、BDATに対して3yzの応答はなく、指定した量のデータを受信して 始めて250応答が返る。 1つのメールトランザクションでBDATコマンドを何回使ってもよいが、最後に は「LAST」オプションが必要である。 「BDAT 0 LAST」のようにすると、BDATにより送信するデータがもうないことを示すことができる。 BDATはDATAと一緒には利用できない。 | ||||||||||||||||||||||||||||
DATA - メッセージの転送 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | DATA | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 必須 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 354, 失敗: 451, 554, 503 552, 554, 451, 452, | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | DATA | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | BDAT メールのデータを送信するためのコマンドで、MAIL, RCPTの後に使われる。 DATAコマンドに対してパラメータはなく、サーバが受理するならコマンドその ものに対してまず354応答が返される。これが返されたら、クライアントは DATAの内容(つまりメールメッセージの内容:ヘッダとボディ)を送信する。こ こで1行は78文字(全角なら39文字)以内であるべきで、998文字以内でなければ ならない(RFC 2822)。 送信してよいデータは7ビットASCIIすべて。ただし、スペース、CRLF以外は送 信すると誤動作するかもしれない。また、「8bitMIME」で拡張されることもあ る。 データ(メッセージ)のおわりは「.」(ピリオド)だけの行で示される。本当に 「.」だけのデータを送信したい場合のため、送信側(クライアント)は「.」で 始まる行の先頭にもう1つの「.」をつけくわえ、サーバは行頭の「.」を取り 除く。つまり、「.forward」とだけ書いた行は「..forward」として送信され、 サーバで元に戻される。「.」だけの行なら「..」として送信される。 データの終わりに対し、サーバは成功(250)か失敗を返す。成功が返されたと きにサーバはそのメッセージを配信したり、リレーしたり、キューに入れた りする。この時点でクライアントはこのメッセージに関する一切の責任を、サー バに渡したことになる(つまり、ここで成功が返された後には再送してはなら ない)。 | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLO - SMTPセッションの開始 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | EHLO (SMTPクライアントのFQDN) | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 必須 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 失敗:504, 550 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 1869→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | Extended HeLlO | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | HELO EHLOにより、SMTPサーバはSMTPクライアントを識別し、もしそのクライアント がそのSMTPサーバを利用できるならばセッションが開始される。これに対して、 SMTPサーバは応答コード250で以下の情報(普通複数行)を返す(グリーティング)。 なお、SMTPサーバは、実際にはTCP/IP接続のIPアドレスなどの情報からクライア ントを識別すべきである。 サーバ自身の名前(FQDN) このサーバで利用できる拡張サービス クライアントは、基本コマンドに加えて、ここでサーバから返される拡張コマ ンドを利用することもできる。それ以外を利用してはならない。 なお、拡張サービスについてはこちらを参照の こと。なお、ここで表示されるのは、拡張サービスの名称やコマンド名ではな く、拡張サービスに関連したEHLOキーワードと呼ばれるものである (拡張サービス表にはEHLOキーワードと表記)。 SMTPクライアントのFQDNが存在しない場合には、そのIPアドレスが送られ、(も し存在するなら)続いてそのクライアントを識別するのに有用な情報が送られ る。 | ||||||||||||||||||||||||||||
ETRN - サーバのqueueをクライアントから扱う | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | ETRN | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | ETRN [option] [node name] | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Remote Queue Processing Declaration | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 実装されていることが多い | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功: 250, 251, 252, 253 失敗: 458, 459, 500, 501 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 1985 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | Extended Turn | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | SMTPコネクションを利用してサーバからクライアントへメールを転送する。 [node name]として自ホストの完全な名前(DNSのMX, CNAMEいずれでも良い) をいれると、サーバはそれが本当かどうか確認し、その上でメールをこのセッ ションでクライアントへと送る。 オプションで@[domain name](たとえば @example.com)とすると、そのドメイ ンあてのすべてのメールがクライアントへ送られる。#[queue name](たとえば #uucp)とすると、そのqueueにあるメールが送られる。 | ||||||||||||||||||||||||||||
EXPN - メーリングリストアドレスの展開 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | EXPN (アドレス) | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | EXPN | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Expand | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 実装すべき | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功: 250, 252, 失敗: 550, 500, 502, 504, | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | EXPaNd | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | VRFY (アドレス)のメーリングリストが存在すれば、そのメンバーリストを表示する。 その際には250の応答コードが用いられ、各行 に1アドレスが表示される(つまり、普通は複数行の応答となる)。 もしEXPNしたアドレスが普通のユーザのメールボックスである場合には、VRFYと同じように振る舞う実装もあり、一方ではエラーと する実装もある(いずれも正しい実装である)。 最近では、セキュリティ上の理由によりこのコマンドを利用できないようにし ているサーバが多く、その場合には550が返る。 | ||||||||||||||||||||||||||||
HELO - SMTPセッションの開始 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | HELO (SMTPクライアントのFQDN) | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 必須 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 失敗:504, 550 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123, (RFC 2821) | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | HELlO | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | EHLO HELOにより、SMTPサーバはSMTPクライアントを識別し、もしそのクライアント がそのSMTPサーバを利用できるならばセッションが開始される。これに対して、 SMTPサーバは応答コード250でサーバ自身の名 前(FQDN)を返す(グリーティング)。 SMTPクライアントのFQDNが存在しない場合には、そのIPアドレスが送られ、(も し存在するなら)続いてそのクライアントを識別するのに有用な情報が送られ る。 現在では、このコマンドではなくEHLOを利用すべきであ り、HELOはEHLOを理解できない古いクライアント、サーバのためにのみ存在す る(が、サーバはHELOをサポートしなければならない)。 | ||||||||||||||||||||||||||||
HELP - ヘルプ | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | HELP [(コマンド名)] | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | HELP | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Help | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功: 211, 214, 失敗: 502, 504, | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | HELP | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | ヘルプ。単にHELPとだけすると簡単なヘルプが返り、また HELP (コマンド名) とすればそのコマンドに関するより詳細なヘルプが返るかもしれない。 | ||||||||||||||||||||||||||||
MAIL - メールを送る | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | MAIL FROM: (アドレス) [オプション] | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 必須 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 失敗: 552, 451, 452, 550, 553, 503 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123, RFC 1869→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | |||||||||||||||||||||||||||||
参照 |
EHLO, RCPT このメールの(エンベロープ上:つまり、配送システム上)の送り主を示す。 メールヘッダのFrom: (RFC 2822で定義されている)とは意味が違う点に注意。 EHLO(HELO)がメールセッション(クライアントとサーバの接続に関する処理)の 初期化をするのに対し、メールトランザクション(ある1つのメールについての 処理)を初期化する(このコマンド以前にサーバに渡された宛て先やデータは消 去される)。メールトランザクションが進行している時にはMAILコマンドは利 用できない。普通、EHLOコマンド直後に使われる。 (アドレス)は送り主のメールボックスアドレス(を「<>」で括ったもの)である。 現在ではホストのリストを前置するフォーマット(例えば puni!shiori!mimori のよ うな)は使うべきではない。一部のエラーメールなどについて(アドレス)が 「<>」のみの場合がある(メールがループするのを防ぐため)。 オプションには以下のようなものがある。 いずれもEHLO でサーバからそれに関連するキーワードが返された場合にのみ利用可能である。
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NOOP - 何もしない | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | NOOP [パラメータ] | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功: 250, 200(正しくない実装) | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | NO OPeration | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | 何もしないコマンド。パラメータがあっても動作は同じ。 | ||||||||||||||||||||||||||||
QUIT - メールセッションの終了 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | QUIT | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 必須 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功: 221 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | QUIT | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | メールセッションを終了する。これに対して221の応答を受信したら、コネク ションを閉じる。 | ||||||||||||||||||||||||||||
RCPT - メールの送り先(envelope)を示す | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | RCPT TO: (アドレス) [オプション] | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 必須 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 251, 失敗: 550, 551, 552, 553, 450, 451, 452, 503 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123, RFC 1869→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | ReCiPienT | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | EHLO, MAIL
メールをどこに送るのか、という受信者を指定するコマンド。 メールヘッダのTo:やCc:など(RFC 2822で定義されている)とは意味が違う点に 注意。同じメッセージを複数の宛て先に送る場合、1回のメールトランザクショ ンでこのコマンドを複数回使うことができる。なお、MAILコマンドより後にし か利用できない。 宛て先のアドレスに普通のもの(mimori@puni.netなど)とする他、 「@iyadesu.org:mimori@puni.net 」というように書けば iyadesu.org を経由 (リレー)してmimori@puni.net へとメールが送信される(ただし、 iyadesu.org がメールリレーを許可していなければ、550エラーとなってしまう)。 オプションには以下のようなものがある。いずれもEHLO でサーバからそれに関連するキーワードが返された場合にのみ利用可能である。
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RSET - メールトランザクションのリセット | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | RSET | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 基本コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 必須 | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 200 (正しくない実装) | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | ReSET | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | EHLO このコマンドにより、現在のメールトランザクションを中止する。サーバは、 ここまでに送られた送り元、送り先、データなどすべてを廃棄する。 簡単にいえば、EHLO(HELO)直後の状態へ戻る(EHLOを送信してもほとんど同じ 結果が得られるが、EHLOよりもRSETの方が単純なコマンドである)。 このコマンドは常に成功し、250応答が返る。 | ||||||||||||||||||||||||||||
SAML - ユーザのターミナルかメールボックスへメッセージを送る | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | SAML FROM: (アドレス) | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | SAML | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Send and Mail | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | ほとんど使われない | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250 失敗: 450, 552, 451, 452, 550, 553, 503 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | Send And MaiL | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | MAIL, SEND このコマンドをMAILの代わりに利用することにより、メッ セージをメールボックスとターミナル双方へ送る。もしユーザがログイン していないような場合にはメッセージはメールボックスのみへ送られる。 ただし、利用できる環境はほとんど存在しない。 | ||||||||||||||||||||||||||||
SEND - ユーザのターミナルにメッセージを送る | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | SEND FROM: (アドレス) | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | SEND | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Send | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | ほとんど使われない | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250, 失敗: 450, 552, 451, 452, 550, 553, 503 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | SEND | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | MAIL このコマンドをMAILの代わりに利用することにより、メッ セージをメールボックスではなくターミナルへと送る。もしユーザがログイン していないような場合には450の応答を返す。 ただし、利用できる環境はほとんど存在しない。 | ||||||||||||||||||||||||||||
SOML - ユーザのターミナルかメールボックスへメッセージを送る | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | SOML FROM: (アドレス) | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | SOML | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Send or Mail | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | ほとんど使われない | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250 失敗: 450, 552, 451, 452, 550, 553, 503 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | Send Or MaiL | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | MAIL, SEND このコマンドをMAILの代わりに利用することにより、メッ セージをメールボックスではなくターミナルへと送る。もしユーザがログイン していないような場合にはメッセージはメールボックスへと送られる。 ただし、利用できる環境はほとんど存在しない。 | ||||||||||||||||||||||||||||
STARTTLS - TLSによるセッションの暗号化 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | STARTTLS | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 実装されていることもある | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | STARTTLS | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | starttls | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:220, 失敗: 501, 454 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 2487 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | START TLS | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | このコマンドが送られると、TLS(Transport Layer Security, RFC 2246)によ るネゴシエーションがなされ、それに成功するとその後の通信がTLSにより、 暗号化される。 | ||||||||||||||||||||||||||||
TURN - サーバとクライアントを入れ替える | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | TURN | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | TURN | ||||||||||||||||||||||||||||
拡張サービス名 | Turn | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 利用すべきでない | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功:250 失敗: 502, 500, 503 | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | TURN | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 | クライアントとサーバ、受信側と送信側を入れ替える。TURN以降は、元サーバ であった方がコマンドを送るようになる。ただし、このコマンドはセキュリティ 上の問題があるため、特殊な環境以外では利用すべきでない。 | ||||||||||||||||||||||||||||
VRFY - メールアドレスの確認 | |||||||||||||||||||||||||||||
書式 | VRFY (アドレス or ユーザ名) | ||||||||||||||||||||||||||||
種別 | 拡張コマンド | ||||||||||||||||||||||||||||
EHLOキーワード | VRFY | ||||||||||||||||||||||||||||
現状 | 実装すべき | ||||||||||||||||||||||||||||
応答 | 成功: 250, 251, 252, 失敗: 550, 551, 553, 502, 504, | ||||||||||||||||||||||||||||
定義 | RFC 821, RFC 1123→RFC 2821 | ||||||||||||||||||||||||||||
語源 | VeRiFY | ||||||||||||||||||||||||||||
参照 |
EXPN (アドレス or ユーザ名)が存在するかどうかを確認する。 実際にそのサーバ上のメールボックスが存在することを確認できたら、250の応答コードでユーザのメールボックス名(と、 オプションでユーザのフルネームなど)が返される。 メールボックスが別サーバにあるなどの理由で実際には確認できないが、 文法上は正しいなら252が返される。 また、その引 数で複数のアドレスにマッチするなどの場合には551が返る。 もしVRFYしたアドレスがメーリングリストの場合には、EXPNと同じように振る舞う実装もあり、一方ではエラーと する実装もある(いずれも正しい実装である)。 最近では、セキュリティ上の理由によりこのコマンドを利用できないようにし ているサーバが多く、その場合には550が返る。 | ||||||||||||||||||||||||||||
Xで始まるコマンド | ユーザ定義で自由に使ってよい(RFC 2821)。 |
1xx | Positive Preliminary reply 肯定的事前応答 |
2xx | Positive Completion reply 肯定的完了応答 |
211 | System status, or system help reply システム・ステータスまたはシステム・ヘルプ応答ステータスやヘルプ要求への応答。 |
214 | Help message(ヘルプ・メッセージ)。利用方法、特定の非標準コマンドの意味などの、人間にとってのみ有用な情報。 |
220 | ≶domain> Service ready サービス準備完了 通信が正常終了し、サービスの準備が完了した。 |
221 | <domain> Service closing transmission channel サービスは通信チャネルを閉じている 通信が正常終了し、サービスを閉じます。 |
235 | Authentication successful 認証成功 クライアントの認証に成功した。 |
250 | Requested mail action okay, completed 要求されたメール処理可能、完了 要求された処理が実行可能となり、完了した。 |
251 | User not local; will forward to [forward-path] ユーザはローカルに存在せず;[forward-path]に転送 受信者が存在しないため、[forward-path]に転送される。 |
252 | Cannot VRFY user, but will accept message and attempt delivery ユーザーを確認できないが、メッセージを受け入れて配送を試みる |
3xx | Positive Intermediate reply 肯定的中間応答 |
354 | Start mail input; end with 「CRLF」.「CRLF」 メールの入力を開始せよ;「改行」.「改行」で終了メールの入力を開始する。「改行」.「改行」で終了する。 |
4xx | Transient Negative Completion reply 一時的な否定的完了応答 |
421 | <domain> Service not available, closing transmission channel サービスは利用不可、通信チャネルを閉じる サービスが利用できないため、通信を閉じる。 |
450 | Requested mail action not taken: mailbox unavailable 要求されたメール処理は実行されない;メールボックス利用不可 メールボックスが利用できないため、要求された処理は実行できない。 |
451 | Requested action aborted: local error in processing 要求された処理を中断:処理中にローカル・エラー 処理中にエラーが発生したため、要求された処理は失敗した。 |
452 | Requested action not taken: insufficient system storage 要求された処理は実行されない;システム記憶装置不足 システム容量が不十分なため、要求された処理は実行できない。 |
5xx | Permanent Negative Completion reply 恒久的な否定的完了応答 |
500 | Syntax error, command unrecognized 文法エラー、コマンドが理解不能 文法に間違いがあるため、コマンドが理解できない。長すぎるコマンドによるエラーを含む。 |
501 | Syntax error in parameters or arguments パラメータまたは引数の文法エラー パラメータまたは引数の文法に誤りがある。 |
502 | Command not implemented コマンド未実装 指示されたコマンドが実装されていない。 |
503 | Bad sequence of commands 不正なコマンド順序 コマンドの発行順序が間違っている。 |
504 | Command parameter not implemented コマンド・パラメータ未実装 コマンドのパラメータが実装されていない。 |
550 | Requested action not taken: mailbox unavailable 要求された処理は実行されない;メールボックス利用不可 メールボックスが利用できないため、要求された処理は実行できない。 |
551 | User not local; please try [forward-path] ユーザーはローカルに存在せず;[forward-path]を試行せよ 受信者が存在しないため、[forward-path]への転送を試してみる必要がある。 |
552 | Requested mail action aborted: exceeded storage allocation 要求されたメール処理を中断:記憶装置の割り当て超過 メールボックスの容量超過のため、要求された処理は失敗した。 |
553 | Requested action not taken: mailbox name not allowed 要求された処理は実行されない;メールボックス名は不許可 メールボックスの名前が不適切なため、要求された処理は実行できない。 |
554 | Transaction failed 処理失敗 処理に失敗したか、接続開始時の応答の場合は「SMTPサービスが存在しない」。 SMTP応答コードの2桁目の数字は、次の意味を持っています。 |
SMTP応答コードの2桁目の数字 | |
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x0x | Syntax 文法 文法エラーまたは未実装や不適切なコマンド |
x1x | Information 情報 ステータスやヘルプ要求への応答 |
x2x | Connections 接続 通信チャネルに関する応答 |
x5x | Mail system メールシステム 受信側メールシステムの問題等のステータス |