世界文化遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】

世界文化遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】







はじめに



日本の世界遺産は、
1993年に初めて登録され、

Address : 兵庫県
Address : 鹿児島県
Address : 青森県 秋田県

の4か所が、
日本で最初に世界遺産として登録されました。


世界遺産には、
・世界文化遺産
・世界自然遺産
があり、
2021年現在では、
・世界文化遺産 20件
・世界自然遺産 5件
の合計25件が登録されています。


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世界文化遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】


世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の正式名称は、
紀伊山地の霊場と参詣道
(Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range)
となっている。


「世界文化遺産」として登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」は、
・修験道の拠点である「吉野・大峯」
・熊野信仰の中心地である「熊野三山」
・真言密教の根本道場である「高野山」
・「三霊場」を結ぶ「参詣道」
で構成されている。

「三霊場」に加え、
「三霊場」を結ぶ「参詣道」から構成されており、
「熊野古道」という名称でも良く知られる。


周辺には、
「熊野古道」の他に、
「三霊場」を結ぶ「参詣道」が貼り巡っている。


世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産

吉野大峯
構成資産種別年代説明
吉野山遺跡・景観有史以前山岳信仰と修験道の「聖地」。「桜の名所」としても知られる。
吉野水分神社遺跡有史以前吉野山の「地主神」を祀る神社の「遺跡」
吉野水分神社社殿記念工作物1604年装飾性豊かな「神社建築」
金峯神社遺跡有史以前吉野山の「地主神」を祀る神社の「遺跡」
金峯山寺遺跡12世紀修験道の中心寺院及び付属施設の「遺跡」
金峯山寺本堂記念工作物1592年修験道の中心寺院「金峯山寺」の大型木造本堂
金峯山寺二王門記念工作物1456年修験道の中心寺院「金峯山寺」の大型木造二重門
金峯山寺銅鳥居記念工作物15世紀半「金峯山寺」修験道の修行の入り口として重視されてきた銅製大鳥居
吉水神社遺跡12世紀金峯山寺に付属した寺院の遺跡
吉水神社書院記念工作物15世紀前半修行者の滞在所兼宿泊所として用いられた大型書院
大峰山寺遺跡8世紀初修験道の本尊が出現したという高山の山頂にある寺院を中心とする修行場及び遺跡
大峰山寺本堂記念工作物1703年峻険な山頂に建つ修験道の大型木造仏堂
    
    
熊野三山
構成資産種別年代説明
熊野本宮大社遺跡1891年熊野三山を構成する三神社の一つ
熊野本宮大社社殿記念工作物1801-1807年熊野独特の建築様式を保つ神社建築群
旧社地大斎原遺跡有史以前熊野川の中洲に位置する熊野本宮大社の旧社地及び付属寺院の「遺跡」
備崎経塚群遺跡12-14世紀旧社地を望む熊野川岸の丘陵にある経塚の群集遺跡
熊野速玉大社遺跡・景観有史以前巨石崇拝に起源し、熊野三山を構成する三神社の一つ
熊野速玉神社のナギ天然記念物樹齢800年神木として丁重に扱われてきた老樹
熊野那智大社遺跡・景観有史以前滝崇拝に起源し、熊野三山を構成する三神社の一つ
熊野那智大社社殿記念工作物1853年熊野独特の建築様式を保つ神社建築群
青岸渡寺遺跡5世紀前半滝に出現した観音を本尊とする寺院
青岸渡寺本堂記念工作物1590年観音巡礼の霊場である寺院の大型木造本堂
青岸渡寺宝篋印塔記念工作物1322年尼僧が建立した大型石塔
那智大滝景観有史以前古代から信仰の対象とされてきた日本一の滝
那智原始林景観有史以前神域として保護されてきた原始林
補陀洛山寺遺跡5世紀前半観音の浄土「補陀落山」に渡海する信仰の拠点であった寺院の遺跡
    
    
高野山
構成資産種別年代説明
丹生都比売神社遺跡有史以前金剛峯寺の鎮守である神社及び仏教施設の遺跡と「参詣道」
丹生都比売神社本殿記念工作物1306年・1469年・1715年・1901年高野山地域の地主神及び他地域から勧請された神々を祀る神殿
丹生都比売神社楼門記念工作物1499年神殿の前の大規模な木造楼門
金剛峯寺遺跡・景観816年真言密教の山上修行道場として創建された金剛峯寺の境内地
伽藍地区遺跡816年金剛峯寺の創建以来の中心地
金剛峯寺山王院本殿記念工作物1523年金剛峯寺の鎮守として勧請された地主神を祀る神社
金剛峯寺不動堂記念工作物1198年皇族によって建立された山上祈願所の遺構
奥院地区遺跡・景観835年金剛峯寺を創建した僧空海の御陵を中心とする地域
金剛峯寺奥院経蔵記念工作物1599年有力武家が母親の供養のために寄進した経典の収蔵庫
佐竹義重霊屋記念工作物1599年地方の有力武家の木造霊屋
松平秀康及び同母霊屋記念工作物1604年・1607年地方の有力武家の石造霊屋
上杉謙信霊屋記念工作物17世紀前期地方の有力武家の木造霊屋
大門地区遺跡12世紀金剛峯寺の正門である大門を中心とする地域
金剛峯寺大門記念工作物1705年金剛峯寺の正門である巨大な木造二重門
金剛三昧院地区遺跡1211年・1223年有力武家出身の女性が夫と子の山上菩提所として建立した寺院
多宝塔記念工作物1223年真言密教の思想を凝縮した多宝塔の発祥の地高野山でも最古の多宝塔
経蔵記念工作物1223年日本の伝統的な倉庫形式を保つ経典の収蔵庫
四所明神社本殿記念工作物1552年高野山の鎮守を勧請した神社
客殿及び台所記念工作物17世紀前半参詣者の応接と宿泊のための建造物
徳川家霊台地区遺跡1641年徳川幕府の将軍の霊屋を中心とする地域
金剛峯寺徳川家霊台記念工作物1641年徳川幕府の初代・二代将軍のための装飾華麗な木造霊屋
本山地区遺跡1592年金剛峯寺の宗務上の中心地である本坊がある地域
慈尊院遺跡9世紀前半金剛峯寺の山下政所として創建された寺院
慈尊院弥勒堂記念工作物14世紀本尊である弥勒仏坐像を安置する本堂
丹生官省符神社遺跡9世紀前半金剛峯寺の山下政所の鎮守として勧請された神社
丹生官省符神社本殿記念工作物1517年・1541年地主神及び地方から勧請された神々を祀る神殿
    
    
参詣道
構成資産種別年代説明
大峯奥駈道遺跡・景観8世紀初吉野・大峯と熊野三山を結ぶ修験者の修行の道
仏経嶽原始林景観有史以前大峯奥駈道沿いにある中世以来保護されてきた天然林
オオヤマレンゲ自生地景観有史以前「天女花」と呼ばれて修験者に愛でられてきた花木の自生地
玉置神社境内遺跡・景観有史以前大峯奥駈道沿いにある古代の山岳信仰に起源する神社
玉置神社社務所及び台所記念工作物1804年神社に付属する修験道の寺院の遺跡
熊野参詣道遺跡・景観10世紀前半以前熊野三山への参詣者が数多く通行した道
中辺路遺跡・景観有史以前京都と熊野三山及び熊野三山相互を結ぶ最も主要な「参詣道」
湯峯温泉遺跡・景観有史以前熊野本宮大社近くにある湯垢離の場
熊野川遺跡・景観有史以前熊野本宮大社と熊野速玉大社を結ぶ「川の参詣道」
小辺路遺跡・景観1573年以前高野山と熊野三山を結ぶ「参詣道」
大辺路遺跡・景観8世紀紀伊半島西岸を通る「参詣道」
伊勢路遺跡・景観10世紀後半以前紀伊半島東岸を通り、伊勢神宮と熊野三山を結ぶ「参詣道」
七里御浜遺跡・景観有史以前海岸美に恵まれた「参詣道」
花の窟遺跡・景観有史以前伊勢路の分岐点に位置する巨岩崇拝の「神社」
熊野の鬼ヶ城附獅子巖遺跡・景観有史以前伊勢路沿いにある「景勝地」
高野参詣道遺跡・景観9世紀前半山麓の紀ノ川沿いから高野山へ向かう「参詣道」及び、高野山を囲繞する「女人道」


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