天下門
「建長寺」の入口となる門「天下門」。
駐車場の入口にもなっていて、
車に乗って、車のまま通過できる門。
総門「巨福門(こふくもん)」
京都「般若三昧院」の門を1940年(昭和15年)に移築した総門「巨福門(こふくもん)」。
「1783年(天明3年)」に建立された京都「般若三昧院」の門で、
「2000年」の改修工事が行われたそうです。
「巨福門(こふくもん)」の額に書かれている
「巨福門」の文字は、第10代住職「一山一寧(いっさんいちねい)」によるものだそうです。
三門(重要文化財)
国の「重要文化財」に指定されている「三門」。
高さ「約30m」もあり、かなり大きさを感じるの巨大な山門です。
現在の「三門」は、「1775年(安永4年)」に、
第201世住職「万拙硯誼(ばんせつせきぎ)」により再建されたもの。
「楼上」には、「五百羅漢」などが安置されている。
騎馬武者姿で「梶原景時(かじわら かげとき)」の亡霊が現れたという言い伝えがある。
梵鐘(国宝)
「国宝」に指定されていて、
大船の「常楽寺」「円覚寺」の鐘とともに「鎌倉三名鐘」のひとつ。
「1255年(建長7年)」に、
大和権守「物部重光(もののべしげみつ)」が鋳造したものらしい。
「総高約208cm」もある「梵鐘」。
「三門」の横の「鐘楼」に吊されている。
「関東一美しい梵鐘」とも言われており、
音色が人の泣き声に似ていることから「夜泣き鐘」とも呼ばれる。
夏目漱石が、
「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」
という句を詠んだことでも有名。
柏槇(ビャクシン)(市天然記念物)
「三門」と「仏殿」にある
凄く大きな幹の「柏槇(ビャクシン)」。
市の「天然記念物」に指定されているらしい。
聞くところによると、
開山の時に、
「蘭渓道隆(らんけい どうりゅう)」が、
「宋」から持参して植えたとのこと。
驚くことに、「約750年」以上の歴史を持つ。
「樹高13m」「胸高周囲6.5m」とかなり大きい。
「御神木」レベルの樹木の歴史の長さにびっくりする。
仏殿(国重要文化財)
「禅寺」としては珍しい
御本尊でもある「地蔵菩薩」の「坐像」が安置されている。
木造で、かなりの歴史を感じるかなり大きな「座像」。
天井の装飾も、
かなり豪華な印象だが、
劣化がなかなか激しい。
座高は、「約2.4m」。
台座を含めると「5m以上」となる。
現在の「仏殿」は、
東京都港区芝にある「増上寺」から、
徳川2代将軍「徳川秀忠」の夫人「小督の方(崇源院(すうげんいん))」の霊廟を
「1647年(正保4年)」に移築したもの。
法堂(建長寺本尊 地蔵菩薩坐像)
「法堂」には、
「千手観音像」と「釈迦苦行像」「雲龍図」がある。
「重要文化財」にも指定されていて、
見どころが多い「法堂」。
現在の「法堂」は、
「1814年(文化11年)」に再建されたとのこと。
「木造建築」では、「関東最大級」の規模とのこと。
「法堂」では、
必ず「天井」を見上げてください。
日本画家「小泉淳作」が描いた水墨画「雲龍図」があります。
創建750年を記念して小泉淳作画伯が描いたもので、
「約80畳分」の大きさ。
かなり大きな絵で、
綺麗に描かれています。
迫力もあります。
「龍」の爪が「5本」あるのは、
中国の「皇帝」を意味していて、
とても貴重な存在らしいです。
一般的な龍は、「3本爪」が主流とのこと。
方丈(龍王殿)
「方丈」は、
「龍王殿」とも呼ばれ、
「宝冠釈迦如来」が祀られている。
内部の「平庭」も綺麗で、
とても良い雰囲気。
「京都」にいるような気持ちになります。
なかなか良い「平庭」。
方丈の華やかな門「唐門」は、
入口の「総門」と同じく、
「1940年(昭和15年)」に、
京都「般舟三味院」の本堂を移築したもの。
Address : 〒602-8473 京都府京都市上京区般舟院前町
池泉庭園(国名勝)
「方丈」の裏側にある
国の「名勝」にも指定されている日本庭園「池泉庭園」。
「心字池」を中心にした綺麗な庭園を
「方丈」の「縁側」から眺めることができるようになっていました。
「心字池」の由来は、
池の形が、「心」という漢字を型取って作っているから。
ゆっくりと座れるスペースもあり、
のんびりとしている方が多かったです。
「建長寺」を開山した「蘭溪道隆(大覚大師)」か、
「瑞泉寺庭園」など作庭家としても有名な
「円覚寺」「浄妙寺」の住持を歴任した名僧「夢窓疎石」の
どちらかが作り上げたらしい。
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