旅メモ
旅メモ【日本編】






【奈良県】大峰本宮 天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)

【奈良県】
大峰本宮 天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)







はじめに



Address : 〒638-0321 奈良県吉野郡天川村坪内107


呼ばれないと辿り着けないと言われる神社「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」。
「弁財天」を祀っているので、
「芸能」にまつわる御利益が強いことでも知られていて、
有名な芸能人が訪れては、御利益があったと言われている。

「財運」の御利益もあることから、
多くの人が訪れる「パワースポット」となっている。


「芸能技芸練達の神宝」として、
「三魂(みむすび)の調和統一」を表している
「天河大辨財天社」の「五十鈴(いすず)」は、
是非購入したい「お守り」。

「三魂(みむすび)」の三つの要素「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」が調和することで、
「みむすびの精神」が完成し、
「万物の生成発展」「安定」「調和」がもたらされると考えられている。

「天河大辨財天社」では、この「みむすびの精神」が、
特に芸能をはじめとする様々な活動において重要な意味を持つとされている。
「五十鈴」の音色を通して、これらの力が人々に授けられると信じられている。


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「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」とは



Address : 〒638-0321 奈良県吉野郡天川村坪内107


呼ばれないと訪れることが出来ないと言われている「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」。


「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」は、
山岳地帯の中にある「奈良県吉野郡天川村」に位置する。



「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」は、
「日本三大弁財天」の「宗家」とも言われる非常に歴史と霊験あらたかな神社。
地元では「天河神社(てんかわじんじゃ)」とも呼ばれている。



「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の御祭神は、
「主祭神」の「三柱」と、
境内に祀られている「神々」がいる。


「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の「主祭神」
・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと): 宗像三女神の一柱であり、弁財天と同一視されています。水徳、音楽、芸能、財福の神として信仰されています。
・熊野坐大神(くまのいますおおかみ)
・吉野坐大神(よしのいますおおかみ)


境内に祀られている「神々」
・南朝四代天皇の御霊
・神代天之御中主神より百柱の神
・末社には龍神大神、大将軍大神、大日霊貴大神、天神大神、大地主大神、稲荷神社など


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「天河大辨財天社」の「特徴」「見どころ」




「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の「特徴」「見どころ」には、

名称説明
日本三大弁財天 「江の島」「竹生島」とともに、「日本三大弁財天」の一つに数えられている。
特に「音楽」「芸能」の神様として有名で、多くの芸能関係者が参拝に訪れる。
能楽との深い関わり 「能の創始者」である「世阿弥」が苦境の時代に嫡男「元雅」を参拝させ、「能の再興」を祈願したとされる。
「世阿弥」が使用したとされる「能面「阿古父尉(おこふじょう)」など、貴重な能楽資料が奉納されている。
五十鈴(いすず) 「三つの鈴」がついた独特の形をしたご神宝「みむすびの精神(生魂・足魂・玉留魂)」を表すとされ、「神事」の際に鳴らされる。
弘法大師ゆかりの品 「五鈷鈴」をはじめ、「大師筆小法花経」「阿字観碑」など、「弘法大師」が「唐」から持ち帰ったとされる品々が伝えられている。
神仏習合の名残 現在も朝拝において「神道の祝詞」とともに「仏教の真言」が唱えられるなど、「神仏習合の信仰形態」が残っている。
強力なパワースポット 大峯山の霊脈が流れ込む地として、古くから「霊力の高い場所」として知られている。
「神様に呼ばれた人しか行けない」という言い伝えもある。
芸能上達 「音楽」「演劇」「舞踊」など、あらゆる「芸能・芸術の向上」にご利益があるとされている。
財運向上 「弁財天」は、「財福の神」としても信仰されており、「金運アップ」のご利益も期待できる。
開運招福 「厄除け」「家内安全」「商売繁盛」「心願成就」など、幅広いご利益があるとされている。


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「天河大辨財天社」の「歴史」


「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の「創建」は、
明かになっていないが、「社伝」によると、
「飛鳥時代」に「大峯山」を開いた「役行者(えんのぎょうじゃ)」により、
「弥山(みせん)の山頂」に、「弁財天」を感得し祀ったのが始まりとされている。

その後、
「天武天皇」が、「壬申の乱」の「戦勝祈願」を行い、
勝利後に現在の地に「社殿」を創建したと伝えられている。


「弘仁年」には、「弘法大師」の参拝も伝えられており、
「弘法大師 空海」も、「高野山」を開く前に「大峯山」で修行し、
天河の地を重要な行場としたとされ、多くの遺品が奉納されている。
また、
「南北朝時代」には、
「南朝の皇室」からの崇敬が厚く、多くの僧侶や社家が栄えた。



「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の歴史は、
町期の傑僧「多門院英俊」の「天河詣」での記録が記されている「多門院日記」に、
  天川開山ハ役行者 -マエ立チノ天女ハ
高野 大清層都コレヲ作ラシメ給フ
という一節がある。
「高野大清層都」は、「弘法大師」のことらしい。


「天川開山ハ役行者 -マエ立チノ天女ハ」の部分の意味
  「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の「草創」は、
「飛鳥時代」にさかのぼり、「龍」「水分(みくまり)」の信仰で代表され、
「古代民族信仰」の発祥地とされる「霊山大峯」の開山が役行者によってなされた。
その折、「大峯蔵王権現」に先立って勧請され、最高峰弥山の鎮守として祀られたのが「天河大辨財天」の創まり。


「高野 大清層都コレヲ作ラシメ給フ」の意味
  その後、
「うまし国吉野」を愛された「天武天皇」によって、
現在地「坪の内」に社宇が建立されたと言われている。
その時に、「吉野総社(吉野町史)」という「社格」も確立されたとのこと。
そして、
「弘仁年」に、「弘法大師」が参拝し、

「高野山」の「開山」に先立ち、「弘法大師」が「大峯」で修行され、
その修行中の「最大の行場」が、「天河社」だったそう。



「天河社」には、

・「弘法大師」が「唐」から持ち帰られた密教法具「五鈷鈴(ごこれい)」
・「多門院日記」で紹介された「大師筆小法花経」
・「又真言密教」の真髄であり、両部習合を現す「あ字観碑」

などの「弘法大師」にまつわる「遺品」が残っているそう。


「天河大辨財天社」の由緒の中で、
「天河社」が「大峯第一」「本朝無双」「聖護院」「三宝院両御門跡御行所」(天河社旧記)であった。
通常「准三后宣下」を受けられた「宮家」が、「門跡就任を奉告するための入峯」は、
宗門にとって最も重要大切の行事とされ、「江戸期将軍の参内」に匹敵する権勢と格式をもっていた。
この「門跡入峯」にあたっての必修行程に「門跡の天河社参籠」があったそう。


「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」は、
昔から、格式の高い神社として参拝されていたことがわかる。


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「天河大辨財天社」の「御神徳」


「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の「御神徳」には、

・「水」の大神
・「弁舌」「才智」の大神
・「音楽」「芸術」「芸能」の大神
・「財宝」の大神

などがある。
「辨財天」は、
「川の流れの妙なる様」を「神格化」したとされる
「古代インド」の「サラスヴァティー神」であり、
「本来の神徳」は、「水の神」といわれており、
「水せせらぎの如く素直で妙なる弁舌」や「音楽の神」とも言われている。
日本の古代より行われてきた「水神の信仰」とも結びついている。


後に、
「財」を弁ずる「商売の神」
としても信仰されるようになったとのこと。


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「天河大辨財天社」の「御祭神」


「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の「御祭神」
●市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
●熊野坐大神
●吉野坐大神
●南朝四代天皇の御霊
●神代天之御中主神より百柱の神



「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」は、
「宗像三女神」の一柱であり、「弁財天」と同一視されている。
「水徳」「音楽」「芸能」「財福」の神として信仰されている。
 


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「天河大辨財天社」の「五十鈴(いすず)」



「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」の「五十鈴(いすず)」は、
「天河大辨財天社」に、古来より伝わる「独自の神宝」で、
「天照大御神」が「天岩屋戸」にこもられたとき、
「天宇受売命(あめのうずめのみこと)」が、「ちまきの矛(神代鈴をつけた矛)」をもって、
「岩屋戸」の前にて「舞」を舞われ、「神の御神力」と「御稜威」をこい願われた時に使用された
「天宇受売命」が使用した「神代鈴」と、
「五十鈴(いすず)」は同様のものであると伝えられている。

「舞」を回れたことによって、
「岩屋戸」が開かれ、天地とともに明るく照りかがやいたと伝えられている。



特に、「芸能の世界」においては、
「天宇受売命(アメノウズメノミコト)」にあやかって
「芸道」に励む人々(俳優、舞踊家、歌手、タレントなど)は、
「天河大辨財天社の神髄」である「同床共殿のあり方と精神」を大切にするひとが多い。

「天河大辨財天社の五十鈴(いすず)」は、
「芸能技芸練達の神宝」として、
「三魂(みむすび)の調和統一」を表している。



「五十鈴(いすず)」の特徴的な三つの球形の鈴は、

●「いくむすび」
●「たるむすび」
●「たまずめむすび」

という重要な三つの魂の状態(みむすびの精神)を意味し、
「魂の進化」を示している。
「五十鈴(いすず)」の清流のような妙なる音の響きによって、
心身は深く清められ、魂が調和し本来あるべき状態に戻り、新たな活力が湧いてくると言われている。



「五十鈴(いすず)」の「鈴名(球形)」に込められた
それぞれの言葉には、以下のような意味合いがある。

鈴名
いくむすび(生魂) 「生命力」「生成発展の力」を意味する。
新しいものを生み出し、成長させる、活気あふれるエネルギーを表す。
芸能においては、創造性や表現力、発展性につながると考えられる。
たるむすび(足魂) 「満足」「充足」「安定」の力を意味する。
満ち足りた状態や、しっかりと地に足をつけて安定する力を表す。
芸能においては、安定した「技術」「表現力」「観客を魅了する力」につながると考えられる。
たまずめむすび(玉留魂) 「魂」の結びつき、「調和統一の力」を意味する。
個々の魂を結びつけ、全体を調和させる、一体感を生み出す力を表す。
芸能においては、「共演者との調和」「観客との一体感」「心を惹きつける魅力」につながると考えられる。
これらの三つの要素「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」が調和することで、
「みむすびの精神」が完成し、
「万物の生成発展」「安定」「調和」がもたらされると考えられている。


「天河大辨財天社」では、この「みむすびの精神」が、
特に芸能をはじめとする様々な活動において重要な意味を持つとされている。
「五十鈴」の音色を通して、これらの力が人々に授けられると信じられている。


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「天河大辨財天社」への「地図」




Address : 〒638-0321 奈良県吉野郡天川村坪内107


「天河大辨財天社(てんかわべんざいてんしゃ)」へは、
「自動車」「バス」のどちらかを利用して、訪れるしかないそう。

「タクシー」でも行けそうですが、
「料金」は高額になりそう。
調べてみたら、
最寄り駅の近鉄吉野線「下市口駅」から「天河大辨財天社」は、
距離にして「約26km」で、
タクシー料金は、「約8,000円~10,000円」ほどと推定されるらしい。



アクセス

交通手段説明
公共交通機関 近鉄吉野線「下市口駅」から、
奈良交通バス「中庵住(なかいおずみ)行」に乗車、
バス停「天河大弁財天社」で下車してすぐ。
自動車 南阪奈道路「御所南IC」から、
「国道309号線」を通り、
「天河大弁財天社」周辺まで行く。
近隣に「駐車場」あり。
タクシー 最寄り駅の近鉄吉野線「下市口駅」から「天河大辨財天社」で、
距離にして「約26km」。
タクシー料金は、「約8,000円~10,000円」ほどと推定されるらしい。


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Address : 〒638-0321 奈良県吉野郡天川村坪内107

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