「尾道(おのみち)」は、
「広島県」の南東部に位置する「瀬戸内海」に面する町。
現在、観光地の風情ある町並みとして人気なのは、
「尾道市」の「旧市街地」。
「尾道」の「文化財」として
「国宝」「重要文化財」として登録されている
主に「寺院」の施設が登録されている。
「尾道」が人気なのは、
その風情ある「町並み」。
「細い道」と「坂道」「野良猫」など、
一昔前の日本の町並みが感じられるところが人気。
「尾道」は、
中世に、「荘園大田庄の倉敷地」として開かれ、
近世に、「広島藩の台所」と呼ばれるぐらい豊かな町になり、
近代に、「造船業」が盛んな町として「港まち」「商人のまち」として栄えた。
東に、関西地方の「神戸」「大阪」「京都」
西に、「九州」
南に、海を渡り「四国地方」
北に、「山陰(島根・鳥取)」
という交通の要所としても知られており、
「瀬戸内の十字路」とも呼ばれる。
現在でも、
「関西地方」と「九州」「山陰(島根・鳥取)」を結ぶ道路が交差し、
「瀬戸内しまなみ海道」で、
「四国」の「愛媛県今治市」とを結ぶ
拠点となっている。
中世では、「畿内(古代中国の周の時代)」との交易が始まり、
「日明貿易」「朱印船貿易」の「港」としても栄え始めた。
近世では、「西国街道」「出雲街道(石見銀山街道)」の「宿場町」としてや、
江戸時代前期に成立した、日本海沿岸を西廻りに、
「酒田(山形)」「佐渡小木(新潟県 佐渡島)」「能登福浦(石川県)」「下関(山口県)」などを経て
「大阪」に至り、さらに紀伊半島を迂回し「江戸(東京)」に至る航路による海上輸送「西廻海運」の「港」として栄え、
近代では、「国道2号」「山陽本線」、
現代では、
「尾道バイパス」「山陽新幹線」「山陽自動車道」「西瀬戸自動車道」「中国横断自動車道」が
交わる交通の要所「瀬戸内の十字路」として栄えている。
「尾道」には、
尾道三山の峰を中心に、
多くの「神社仏閣」が建立されており、
「寺のまち」としても知られている。
「海」に近く鳴門「住宅地」があり、
「海岸線」には「商業地」が多かった。
「尾道」は、
「山」があり、傾斜が多く、
地形的制約が多い中、市街地が拡大成長したので、
複雑に入り組んだ「路地」「坂道」が多くなり、
現在の「坂のまち」が形成された。
「路地」「坂道」が多い風景が、
「小説」「映画」「アニメ」などに登場し、
人々の人気を集めた。
「芸術文化のまち」としての一面もある。
造船業が盛んだった
温暖な「港町」「商人のまち」として成長した「尾道」は、
「東京」からは、直線で「約600km」。
「大阪」からは、直線で「約200km」。
「尾道」の町は、
「東西約20km」「南北約35km」の細長い町並み。
「尾道市街地」「田園」が広がる北部地域「おのみちエリア」と、
「しまなみ海道」沿線の島々で構成された「しまなみエリア」
に、大きく「2つ」に区分される。
歴史を感じる中心市街地は、
「海」「山」に囲まれた、
比較的狭いエリアに、ぎっしりと町並みが形成されていて、
坂道の多い風情を感じる町並みとして、知られている。
町の中腹には、「寺院」があり、
建物を縫うように、「細い階段」「路地」が張り巡らされている。
多くの「文人」などに愛された「街並み」を巡りながらの「古寺めぐり」が人気となっている。
多くの「映画」「ドラマ」などの舞台にもなっていて、
人気の旅スポットとして知られる。
「しまなみエリア」は、
中世に活躍した「水軍」の拠点にもなっていたエリアで、
「しまなみ海道」沿線の
「向島」「因島」「生口島」などの周囲の島々で構成されている。
温暖な気候となっている。
「柑橘類」の栽培が盛んで、
「はっさく」「国産レモン」の「発祥の地」でもある。
現在では、
自転車でのルートが整備され、
「サイクリングスポット」として、
全国的にも知られるようになった。
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