「お伊勢参りは二見から」と言われる「二見興玉神社」。
御祭神に「興玉大神(猿田彦大神)」を祀り、
「縁結び」「夫婦円満」「交通安全」などに御利益がある神社。
正面に見える「夫婦岩」は、
沖合約700m先に鎮まる「猿田彦大神」縁りの霊石「興玉神石」と、
「日の大神(天照大御神)」を遙拝するための「鳥居」として位置付けられています。
境内には、
「興玉大神(猿田彦大神)」の使いとされる
「二見蛙(無事にかえる、貸したものがかえる)」が多数奉納されている。
昔は、「伊勢神宮」の参拝前に、
「二見興玉神社」を参拝し、
「二見浦」の海水で心身を清める「禊」という慣習「浜参宮」があったそうです。
「お伊勢参り(伊勢神宮参拝)」の玄関口として、
知られていた「二見興玉神社」です。
現在でも、「二見興玉神社」を参拝し、
お祓いを受けてから「神宮」へ向かう参拝者も多いそうです。
「お伊勢参りは二見から」となった由来は、
「興玉大神(猿田彦大神)」が、
神々を迎えたところであり、
「天照皇大御神」を祀る「神宮(内宮)」の場所を決めた時も、
「二見」の地に「皇女倭姫命」の船を停められたことから、
「神宮」を参拝する時は、
「二見興玉神社」から参拝するようになったそうです。
「伊勢神宮」参拝は、
「外宮」「内宮」への参拝前に、
正式には、「立石浜」で「禊(沐浴)」をし、身を清めるのが古来からの慣わし。
海水に浸かって心身の垢を落とす「禊(沐浴)」をするのが本来の「垢離(こり)」。
現在では、「二見興玉神社」に参拝し、
「興玉神石」から採取した「無垢鹽草(むくしおくさ)」で、
身を清める「お祓い」を受ける「浜参宮」が一般的。
「無垢鹽草(むくしおくさ)」は、
「社務所」で授かることのできるそうなので、
身につけてお参りをするのが、現在の慣習だそうです。
御祭神は、「興玉大神」
相殿は、「宇迦乃御魂大神」
興玉大神(おきたまのおおかみ)は、
「神名秘書」によると、
「猿田彦大神」または、その子孫「大田命」の別名だと記されているそうです。
「興玉大神(猿田彦大神)」が、
海上の「厳島(興玉神石)」で、神々を出迎え、守護し、
「伊勢」の地を「神宮」と定めたと言われていて、
「二見」の地に住み着いたとのこと。
それまでの功績を認められ、
「皇大神宮大宮地(内宮)」の守護神として鎮まられ、
「二見興玉神社」の「御祭神」として祀られているそうです。
相殿「宇迦御魂大神」は、
衣食を満たし産業を加護し給う「大神」で、
「天乃岩戸」の内に祭祀せられた「元三宮神社(三狐神社)」の祭神であり、
「豊受大神宮(伊勢神宮外宮)」に奉祀される
「豊宇氣大神」の御別名であり、「御饌都大神(食事を司る神)」。
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