神社は、神様を祭っている社のことで、
神社の称号によって「祭神」「社格」が分かれる。
神社の「称号」「祭神」「社格」
神社の称号 | 説明 |
神宮 | 天皇を祀っている神社 |
大社 | 国津神が祀られていた勢力が大きかった神社。 |
神明社 | 明治以降につくられた名称が多いらしく、「天照大御神」が祀られていることが多い。 |
神社 | 一般的な神社の称号。 |
「お寺」と「神社」の違いは、祀っているのが、「神」か「仏」かの違い。
「お寺」は、「仏(ほとけ)」=「仏教」。
「神社」は、「神」=「神道」。
神社の中で、最も社格の高い「神宮」。
「天皇」を祀っている神社に与えられた称号。
「日本書紀」では、「伊勢神宮」「石上神宮」「出雲大神宮(出雲大社)」が「神宮」と記載。
平安時代の「延喜式神名帳」では、「大神宮(伊勢神宮内宮)」「鹿島神宮」「香取神宮」が「神宮」と表記。
明治以降に、「天皇」「皇室の祖先神」を祭神とする神社の一部が、社号を「神社」から「神宮」に改められた。
現在では、戦後に国の管理ではなくなったが、「神宮」の商業を名乗る神社は、特別な由緒・歴史を持つ神社に限られている。
「大社(たいしゃ・おおやしろ)」の称号は、大きな神社か、平安時代初期の「延喜式神名帳」に「大社」として記述される「492」の神社をいう。
一般的に「大社(おおやしろ)」と言えば、島根県出雲市にある「出雲大社(いずもおおやしろ)」を意味する。
戦後に、「旧官幣大社」「旧国幣大社」など大社格の神社が「大社」を名乗るようになった。
神明神社(しんめいじんじゃ)は、「天照大御神」を主祭神とし、「伊勢神宮内宮(三重県伊勢市)」を「総本社」とする神社。
別名:「神明社(しんめいしゃ)」「神明宮(しんめいぐう)」「皇大神社(こうたいじんじゃ)」「天祖神社(てんそじんじゃ)」などとも言う。
通称:「お伊勢さん」と呼ばれることが多い。
「伊勢神宮」を総本社とする神社は全国に多い。
「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」は、太陽を神格化した神で、皇室の祖神(皇祖神)とされている。
「神明」という言葉は、「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」を意味する。
伊勢信仰に分類される神社は中部地方に多く、鎌倉期にはほぼ形成されてたらしい。
「一宮(いちのみや)」とは、飛鳥時代から明治時代初期までの間、
日本の地理的区分の基本単位「令制国(りょうせいこく)」において、
各国の中で中で最も社格の高いとされる神社のこと意味する。
今の県のように区分された国という単位で、代表的な神社が「一之宮神社」というらしい。
「一宮(いちのみや)」の他に、「一の宮」「一之宮」などと記述することもある。
原則的に、「一宮(いちのみや)」は、「一国一社」として設けられた神社。
歴史上の変遷により、一国に一社以上の「一宮(いちのみや)」がある場合もある。
神社の格式では、「一之宮」が最も社格の高い神社であり、
次いで、「二宮」「三宮」「四宮」という格がある。
「一之宮」は、原則的に、「令制国1国」あたり「1社」が建てられて、
開拓神を祀っていることが多く、その土地に深く根付いている神社。
訪れてみると、やはり各国「一之宮」神社は、格式が高く、
シンプルながらに、厳格な雰囲気を持つのを感じることができる。
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