身体に良い食べ物【体脂肪になりにくいココナッツオイル編】
「ココナッツオイル」は、体に良い、と言われ、「アルツハイマー予防」等の色々な効能が研究されているとのこと。
とはいえ、脂肪のカロリー(1g=9kcal)は同じ。
取りすぎには、注意が必要。
オイルには、脂肪になりやすいオイルと、脂肪になりにくいオイルがあるらしい。
ココナッツオイルは、「脂肪になりにくいオイル」の一つ。
飽和脂肪酸のなかでは、「中鎖脂肪酸」と言われ、脂肪になりやすい「長鎖脂肪酸」とは異なる。
「中鎖脂肪酸」は、水に溶けやすく、すぐにエネルギーとして使用されるので、脂肪になりにくい性質があるとのこと。
「飽和脂肪酸」の中では、脂肪になりにくい性質なので、最近人気のオイルとして有名になったようです。
ココナッツオイルって?
ココナッツオイルは「飽和脂肪酸」を多く含む食品。
「飽和脂肪酸」を多く含むのは、バター・ラード等の動物性油脂で、摂りすぎると脂質異常症や心疾患のリスクを高くする。
体に良い食事の代名詞であるオリーブオイルや魚類に多く含まれるのは「不飽和脂肪酸」。
脂肪になりにくいのはなぜ?
「飽和脂肪酸」は、血管やリンパ管を通ってから、脂肪組織や筋肉・肝臓に運ばれエネルギーになり、更に余ったものは蓄積され、体脂肪となる。
しかし、「中鎖脂肪酸」は、炭素の鎖が短いため、水になじみやすく、直接肝臓に運ばれ、すぐにエネルギーになる。
「中鎖脂肪酸」は、「長鎖脂肪酸」の約5倍の速さでエネルギーとして使用される。
ココナッツオイルは、「中鎖脂肪酸」なので、「代謝の効率がよく体脂肪になりにくい脂」。
過剰に摂取すれば、他のオイルと同じで脂肪にはなるが、
適切な量の摂取であれば、すぐにエネルギーとして利用され、脂肪になりにくい。
最近、ココナッツオイルが注目を集めたのは、
「ココナッツオイル」が、脂肪になりにくい「中鎖脂肪酸」ということが理由のようです。
「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」との違い
「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」は、脂肪酸の化学構造の中にある炭素の鎖(結びつき)に、「二重構造」の有無があるかないかの違い。
「不飽和脂肪酸」は、低温で溶けて室温では液体状。
脂肪酸の化学構造の中にある炭素の鎖(結びつき)が、二重(二重構造)だと化学的に不安定になり、低温では解けて室温では液体状となる。
魚類に多く含まれる「EPA」には二重構造が5個、「DHA」には6個ある。
脂の乗ったトロが、口の中で美味しくとろけるのは、不飽和脂肪酸が多く、口に入れたとたんに広がり始めるから。
「飽和脂肪酸」は、二重結合が無く、安定して溶けにくいため室温では固形のものが多い。
同じ飽和脂肪酸の中でも、結合の鎖の長さによって特徴が異なる。
ココナッツオイルは、炭素の鎖が他の脂肪酸に比べて短い「中鎖脂肪酸」。
動物性油脂は、炭素の鎖が長い「長鎖脂肪酸」。